コラム「そうだったのか!中学入試」
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第99話「2017年度 中学入試予想 第1弾

2016年10月13日

いよいよ9月から公開模試が本格的に始まっていますが、模試結果が判明するのに少し時間がかかりますので、今回は7月までの模試の結果から予備的な考察を行います。

総受験者数は、前年同月比で男子は0.1%減、女子は1.6%増で男女計では0.7%増です。
ただし各模試には実施日の違いのほか受験者層や地域的な偏差があり、この数字がそのまま本番入試につながるとは限りません。また各模試会社によって判定校・判定試験回が異なり、すべての学校、すべての試験回を判定対象とする模試もありますが、主要校のみを判定対象としたり、受験生の多い試験回のみを判定対象とする模試、あるいは志望者数が少ない学校・試験回は、公開データが割愛されたりする模試もあります。そのためすべての模試のデータが揃う学校・試験回は少なくなるので、ここでは3社以上のデータがある学校・試験回について見ていきます。

また7月段階ですからまだ志望が流動的であることには注意が必要です。この段階では高めの志望校を書く受験生が多く、夏期講習を経て秋以降は徐々に現実的な志望校に絞られていきます。また中堅以下のレベルの学校はこの段階では志望者の数がまだあまり出てきません。しかし主要校については志望の傾向ははっきり出てきていますので、今回は主要校を中心に注目すべき志望動向をお伝えしていきます。

*学校名の後ろの数字は志望者数の対前年同月比(%)、またMは男子、Fは女子です。

1.東京

(1)男子校

まず最難関レベル3校から。

開成 98%
麻布 114%
駒場東邦 88%

麻布
麻布
ここではっきりした傾向が出ているのが麻布(港区)の14%増と駒場東邦(世田谷区)の12%減です。両校はレベル的にも地理的にも近いため競合関係にありますが、麻布の東大合格者は82→85→94名と増えているのに対し、駒場東邦は75→82→57名と大きく減っているのが大きく影響しているようです。難易度にも影響が出る可能性があります。

以上の3校に続く難関レベル3校を見ていきます。

武蔵 103%
海城 1回 96%
2回 97%
早稲田 1回 99%
2回 113%

武蔵(練馬区)は前年7月模試の志望者は17%増でしたから2年連続の増加となりそうです。

海城(新宿区)の1回は2016年入試で応募者が増加しましたが、7月模試の志望者は4%減です。減った分は武蔵に回っている可能性大です。東大合格者が40→56→30名と大きく減ってベスト10からはずれたことがひびいているようです。

次はこの3校に続く中堅~上位の8校の志望状況です。

本郷 1回 108%
2回 112%
3回 95%
城北 1回 102%
2回 99%
3回 95%
巣鴨 Ⅰ期 105%
Ⅱ期 89%
桐朋 1回 99%
2回 167%
1回 92%
2回 95%
攻玉社 1回 93%
2回 84%
特選 66%
世田谷学園 1次 104%
2次 127%
3次 110%
東京都市大付 1回 91%
2回 99%
3回 88%
4回 86%

ここで注目されるのは、まず本郷(豊島区)の前年に続く人気上昇です。特に2日の2回の志望者は上層が増えているようで難化の可能性があります。

また世田谷学園(世田谷区)は応募者減が続き、特に今春入試では大きく減少しましたが、
7月模試の志望状況を見ると2017年入試ではどうやら復調しそうです。

巣鴨(豊島区)は応募者の減少が続いていましたが久しぶりにⅠ期の志望者が増えています。難易度の緩和も続いていましたからここは大いにチャレンジということでしょう。

桐朋
桐朋
桐朋(国立市)は今春の東大22→13→20名、京大6→5→8名、一橋大23→8→18名と昨年大きく下った大学合格実績が回復しています。2016年入試より2日に2回を新設し672名の応募者を集めましたが、7月模試の2回の志望者は67%の大幅増です。トップ校との併願者が増えているものと思われ、このままいけばかなり厳しい入試になりそうです。

東京都市大付(世田谷区)は6年連続で応募者が増加していましたが、さすがに2016年入試では減少に転じています(それでも都内では応募者数トップ)。7月模試の志望者は各回とも減っていますが難易度が上がってチャレンジ層に敬遠されていることもあるようです。なお2015年から導入されたグローバル入試は模試データ件数が少ないので割愛しています。

次に有力私大付属の男子校の志望状況を見ていきます。

早稲田高等学院 108%
学習院 1回 106%
2回 98%
立教池袋 1回 86%
2回 106%
明大中野 1回 107%
2回 99%

ここ数年大学付属校には逆風が吹いていましたが、昨年からほとんどの付属校が増加に転じていて、今年もその傾向が続いています。2020年にセンター試験廃止・新テスト導入で大学入試が大きく変わることに対する不安から大学付属校への志向が高くなっているようです。また付属校も以前のように併設大学のブランド力に頼るだけではなくグローバル時代を迎えて新たな取り組みを始めており、中学・高校の教育内容の独自性をしっかりと発信するようになってきました。

早稲田大学高等学院(練馬区)の7月模試志望者は8%増ですが、今春入試の応募者が8%減だった反動でしょう。

学習院(豊島区)は併設大への進学は半分弱で、残りは国公立大や早慶上智大などの難関私大へ進学する進学色の強い半付属校です。今春の応募者は1回が8%増、7月模試志望者は6%増ですから確実に人気が上がっているようです。

立教池袋(豊島区)はここ数年隔年で応募者の増減が見られます。今春は1回の応募者が5%増でした。順番からすれば志望者の減少は予測されるところですが7月模試の1回志望者14%減です。青山学院の男子との競合による可能性もあります。なお2回は最近他校でも取り入れられるようになったプレゼン入試です。

(2)女子校

まず最難関レベルの3校(女子御三家)から見ていきます。

桜蔭 103%
女子学院 102%
雙葉 106%

桜蔭(文京区)は今春ミッションショックからの戻りで応募者が18%減で、2年前の応募者からみると5%増でしたから7月模試の3%増は人気の高さを感じさせます。

女子学院(千代田区)は今春ミッションショックからの戻りで応募者が28%減で、2年前の応募者からみても7%減でしたから7月模試の2%増は増加の幅が小さいようです。中下位層が雙葉や鷗友学園女子に回っている可能性がありそうです。

雙葉(千代田区)は定員100名、併設小学校からの内進生と合わせて1学年が180名程度の小規模なカトリックミッション校で固定ファンの多い学校です。今春入試では例年並みの応募者でした。以前は早慶上智大などの私大文系に強い女子校というイメージでしたが、近年では国公立大や医学部志向が強くなってきて、今春の早慶上智大は212→191名と減っていますが東大14名、一橋大11名など難関国立大の合格実績が良く、医学部医学科も名古屋大医学部など49名という実績を出していて上位層の支持を集めそうです。

次に御三家に続くレベルの8校を見ていきます。

豊島岡女子 1回 90%
2回 93%
3回 94%
鷗友学園女子 1次 107%
2次 81%
吉祥女子 1回 100%
2回 96%
3回 91%
学習院女子 A 135%
B 116%
頌栄女子学院 1回 84%
2回 91%
立教女学院 93%
白百合学園 110%
東洋英和女学院 A 104%
B 116%

豊島岡女子(豊島区) の今春入試の応募者はほぼ例年並みでした。7月模試の志望者が3回とも減っていますが、1回・2回の減少は前年の急増に対する反動でしょう。今春は東大合格者が30→41名と大きく伸びましたから今後増えてくる可能性があります。

鷗友学園女子(世田谷区)は2016年入試より1日、2日、4日の3回入試から1日、3日の2回入試に変わりました。今春入試の1次の応募者は595→452名と24%減でしたから、7月模試の7%増はまだまだ少ないように思われますが、今後まだまだ増えていく可能性が高いので注意して見ていく必要があります。今春入試の2次は応募倍率が12.9倍、実質倍率が6.2倍という大激戦でしたから、7月模試志望者の19%減はその反動です。

学習院女子(新宿区)は4割前後が国公立大や難関私大に進学しています。今春入試の応募者はミッションショックからの戻りでAが22%減、Bは19%減となりほぼ例年並みの応募者でした。7月模試の志望者はAが35%増、Bは16%増ですがこれは前年の志望者減に対する反動でしょう。

立教女学院(杉並区)はプロテスタント系ミッション校でこの4月より元フェリス女学院中高校長の田部井善郎先生が校長として着任されています。1回入試のみの学校で2016年は入試日が1日に戻り、応募者は34%減、2年前との比較でも10%減で例年並みの水準に戻っていません。7月模試の志望者7%減がこのまま続くと応募者減傾向が続く可能性があります。

白百合学園
白百合学園
白百合学園(千代田区)はカトリック系ミッション校で、2015年入試では女子学院の入試日と重なり応募者は32%の大幅減でしたが、今春入試では54%の大幅増で2年前との比較でも5%増でした。今春は東大6→8→11名と東大実績を伸ばし医学部など医療系大学にも実績を挙げているためか、7月模試の志望者10%増と増加傾向が続きそうです。定員が一般募集70名、帰国生募集12名と少数募集の学校ですから難易度への影響もありそうです。

東洋英和女学院(港区)はプロテスタント系ミッション校で2015年入試ではAを2月2日に移動、2016年は1日に戻りAの応募者は18%減でしたが、2014年に比べれば57%増です。2015年の東大4名などの国公立大実績の伸びとともに、卒業生である村岡花子の生涯を描いたNHK連続テレビ小説「花子とアン」以来人気が復活し、7月模試のAの志望者は4%増でまだまだ人気上昇が続きそうです。

大妻 1回 107%
2回 95%
3回 98%
大妻多摩 1回 68%
午後 88%
2回 77%
3回 86%
大妻中野 1回 91%
2回 97%
3回 105%
4回 107%
共立女子 A 100%
B  96%
C 91%
東京女学館 1回 91%
2回 108%
3回 95%
4回 93%
国際 78%
品川女子学院 1回 93%
2回 97%
3回 97%

大妻中野(中野区)は上記の4回以外に2回に増設された「グローバル入試」と新設の「新思考力入試」がありますが、志望者数が少ないためデータを掲載していません。「グローバル入試」は2回になったため志望が分散しています。2/4の「新思考力入試」の7月の志望者数は40名ですがまだ増えていく可能性大です。

共立女子(千代田区)のCは今春入試から導入された「合科型論述テスト」で、手ごたえが良かったとうことで定員を増やしていますが入試日を2/4→2/3に変えて東洋英和女学院Bや大妻3回あるいは区立九段などの公立一貫校と入試日が重なったためか7月模試の志望者は9%減です。

東京女学館(渋谷区)の2回は今春新設された2/1午後入試です。1回が9%減で2回は8%増ですから志望者が午前→午後にシフトしているようです。

(3)共学校

都内の上位共学校は早慶大やMARCH大の付属校が主力です。しばらく吹き荒れた大学付属校への逆風も弱まり、多くのの学校で回復基調が見てとれます。

まず早慶大系列の2校を見て見ます。

慶應中等部 M 100%
F 108%
早稲田実業 M 108%
F 98%

慶應中等部(港区)は男子の応募者が2014年に落ち込みましたが、2015年に5%増加、2016年はさらに大きく11%増で久々に900名台を回復しました。7月模試は前年志望者数を維持しています。女子は隔年で増減を繰り返していて2016年入試の応募者は2%の微減でしたが、7月模試の志望者は8%増です。

早稲田実業(国分寺市)の男子の応募者は2015年が7%増、2016年は3%減と隔年の増減ですが、7月の志望者は8%増ですから増えることはまちがいないでしょう。女子も2014年に大きく減りましたが2015年は5%増、2016年は3%減と増減を繰り返していましたが、7月模試の応募者は2%減です。このままいくと2年連続の微減となりますが、今後増えてくる可能性もあるでしょう。

次にMARCH大系列校を見ていきます。(立教大系列校には共学校がありません)

明大明治 1回 M 101%
F 98%
2回 M 100%
F 124%
青山学院 M 120%
F 121%
中央大附 1回 M 100%
F 127%
2回 M 97%
F 118%
法政大学 1回 M 106%
F 108%
2回 M 83%
F 108%
3回 M 87%
F 107%
渋谷教育学園渋谷 1回 M 96%
F 111%
2回 M 99%
F 112%
3回 M 99%
F 76%

青山学院
青山学院
青山学院(渋谷区)は数年間応募者が大きく落ち込んでいましたが、2014年は男女とも大きく応募者を回復。2015年の男子は20%減でしたが、2016年は2014年と同数に回復。また女子はミッションショックの影響をもろに受けて2015年の応募者は36%の大幅減となりましたが、2016年は61%増で2014年の応募者を上回っています。7月模試の志望者は男子20%増、女子21%増ですから完全復活と言ってよいでしょう。

中央大附(小金井市)の7月志望者は男子が前年並み、女子は今春入試の1回の応募者7%減だった反動もありますが、1回・2回とも大きく増えています。

法政大学(三鷹市)は2007年に新校舎へ移転と同時に共学化、校名変更しました。元男子校ですが2013年からは男女の応募者数が逆転し男子が減り女子が増えています。7月模試の志望者は1回が男女とも増加、2回・3回は男子が減り女子は増えていて、女子の増加傾向が続いているようです。

次に進学校系の学校を見てみます

渋谷教育学園渋谷 1回 M 96%
F 111%
2回 M 99%
F 112%
3回 M 99%
F 76%
広尾学園 1回 M 101%
F 114%
2回 M 98%
F 129%
医サ M 128%
F 132%
3回 M 83%
F 177%
三田国際学園 1回 M 118%
F 113%
2回 M 156%
F 118%
3回 M 139%
F 135%
4回 M 213%
F 169%
5回 M 173%
F 175%
東洋大京北 1回 M 113%
F 103%
2回 M 112%
F 127%
3回 M 100%
F 207%

渋谷教育学園渋谷(渋谷区)は2年連続で東大合格者33→30名と30名台をキープしています。2016年入試では男子の応募者がすべての回で大きく増加、一方女子はミッションショックからの戻りで1回の応募者が大幅減、2回は大幅増となりました。7月模試の志望者は男子が微減ですが、女子は1回・2回で10%以上の増加です。

広尾学園(港区)は2007年の共学化以来毎年のように応募者が増え難易度も上昇してきました。2012年からはやや落ちついてきたようでしたが、2015年入試で再び応募者増、倍率上昇に転じ、2016年はさらに応募者が増加し倍率も大きくアップしています。7月模試の志望者はほとんどの入試回で大きく応募者が増えており、特に女子の増加が著しくなっています。

三田国際学園
三田国際学園
三田国際学園(世田谷区)の学園長の大橋清貴先生は前記の広尾学園で3年前まで校長を務め、短期間で大きく学校を伸ばしたことでよく知られている先生です。2015年から共学化して戸板中学・戸板女子高校から校名変更をしました。共学初年度入試では延べ2,120名の応募者を集めて爆発的な人気を呼び、共学2年目の2016年入試では初年度を大きく上回る応募者を集め倍率も急上昇しています。7月模試ではさらに志望者が増えていて人気はさらに上がっているようです。難易度もすべての回でかなり上がるとみてよいでしょう。

東洋大京北(文京区)も2015年に共学化されて大人気となった学校です。2015年入試では4回の入試で1,215名の応募者を集めています。共学2年目の2016年入試では定員を減員し応募者減となりました。7月模試の志望者は3回とも増えており、共学3年目の入試は再び応募者増加に転じそうです。

2.神奈川

(1)男子校

栄光学園 105%
聖光学院 1回 96%
2回

88%

浅野 104%
慶應普通部 102%

男子トップ校のうち栄光学園(鎌倉市)は東大合格者が前年は大きく減りましたが2016年春は45→57名と大きく回復。2016年入試応募者は5%減で、7月模試の志望者は5%増ですから2015年並みに回復しそうです。
なお建設中の新校舎はこの8月に西棟の使用が開始されていて、2017年4月には本校者の使用が開始されますから、2017年入学者は最初から新校舎での生活となります。

聖光学院(横浜市中区)は新校舎人気や東大合格者の増加により応募者増と難化傾向が続いていましたが、2015年、2016年との応募者は微減が続いています。しかし減っているのはチャレンジ層だったようで難易度はまったく変わっていません。7月模試の志望者は4%減ですが入試の緩和は期待しない方がよいでしょう。なお聖光学院は都内からの受験者も多く、開成との併願者が多い学校です。

慶應普通部(横浜市港北区)は今春入試で応募者が12%増で5年ぶりに600名台を回復しましたが、7月模試の志望者は2%増で増加傾向が続いています。2015年の新校舎完成や広報活動にも力を入れていることも与かっているものと思われます。

サレジオ学院 A 117%
B 102%
逗子開成 1次 99%
2次 101%
3次 113%
鎌倉学園 1回 92%
2回 106%
3回 98%
算数 92%

サレジオ学院
サレジオ学院
サレジオ学院(横浜市都筑区)は数年前に急激に難化したため、その後はチャレンジ層に敬遠され、さらに逗子開成や世田谷学園、攻玉社などとの競合があり減少傾向が続いていますが、2016年入試ではAの応募者が8%増となり、7月模試の志望者は17%の大幅増です。このままいけば難化の可能性もありそうです。

逗子開成(逗子市)は東大合格者が5→2→10名と大きく増えましたが7月模試の志望者は1次・2次ともに今のところ前年並みです。

(2)女子校

フェリス女学院 100%
横浜雙葉 99%
横浜共立 A 110%
B 109%

横浜山手の丘の女子のトップ3校の内、フェリス女学院(横浜市中区)と 横浜雙葉(横浜市中区)の7月模試志望者は前年並みです。

横浜共立
横浜共立
横浜共立(横浜市中区)は2016年入試で応募者が大きく減少しましたが、その反動で7月模試の志望者はAが10%増、Bが9%増です。なお新校舎建設工事が始まっており2018年3月に完成予定です。

鎌倉女学院 1回 105%
2回 120%
湘南白百合学園 111%
洗足学園 1回 97%
2回 94%
3回 93%

鎌倉女学院(鎌倉市)は山手3校の定番の併願校です。今春は東大4名、東工大2名、一橋大2名など大学合格実績が伸びています。そのせいか7月模試の志望者は1回が5%増、2回は20%の大幅増です。

湘南白百合学園(藤沢市)はカトリックミッション校で、一般募集が60名の小規模募集校です。今春の応募者が11%増でしたが、7月模試の志望者が11%増ですから2年連続で応募者増となりそうです。

洗足学園(川崎市高津区)は今や山手3校に並ぶ勢いの学校です。近年ではフェリス女学院、慶應湘南藤沢のほか、立地的に東京に近いこともあり女子学院や、鷗友学園女子など都内の有力校との併願者が多くなり、都内からの受験生も増えています。7月模試の応募者は各回ともやや減っていますが、難易度が上がりチャレンジ層に敬遠されている可能性があります。入試の緩和は期待しない方がよいでしょう。

日本女子大附 1回 102%
2回 96%
青学横浜英和 A 180%
B 80%
B2 148%
C 123%

横浜英和女学院
横浜英和女学院
横浜英和女学院(横浜市南区)は2016年4月より同じメソジスト系のプロテスタント校である青山学院大学の「系属校」となり、校名も「青山学院横浜英和中学高等学校」と変わりました。さらに2018年4月には共学化が予定されており、人気上昇が続くのは確実です。女子校として最後の入試となる2017年入試は、7月模試の志望者から見て今春を上回る応募者を集めて大激戦となり難易度も今春に続いて上昇するでしょう。

(3)共学校

まず大学付属校から見ていきます。

慶應湘南藤沢 M 95%
F 110%
中央大学横浜 1回 M 106%
F 106%
2回 M 104%
F 109%
法政大学第二 1回 M 92%
F 135%
2回 M 104%
F 140%
日本大学 A1 M 95%
F 98%
A2 M ――
F ――
B M 61%
F 61%
C M 87%
F 74%
日本大学藤沢 1回 M 85%
F 115%
2回 M 80%
F 120%

慶應湘南藤沢(藤沢市)はここ数年他の大学附属校と同様に応募者減少傾向が続いていましたが、今春の応募者は大幅に増加しました。7月模試の志望者は男子が5%減、女子は10%増で、男女で志望の状況が相当に異なります。

2012年に共学化、2013年に新校地へ移転した中央大学横浜(横浜市都筑区)は近隣の法政大学第二の共学化で1回女子の応募が減りましたが男子はほとんど影響を受けていません。
7月模試の志望者は男女ともに増えており堅調な入試になりそうです。

2016年に新校舎が完成し共学化した法政大学第二(川崎市中原区)の7月模試の男子志望者は1回が8%減、2回は4%増ですが、女子は1回が35%の大幅増、2回は4%増です。今後中央大横浜との間で女子受験生がどのように動くか注目されます。

日本大学(横浜市港北区)はここ数年で急速に進学色を強めています。2016年より中学にコース制を導入し、総定員を240名から200名に減員、また2/2午後に加えて2/1に午後入試(A2)を新設し4回入試となりました。これにより2016年入試では応募者が激増し難易度も急上昇しています。その反動で7月の志望者数は各回ともかなり減っていますが、チャレンジ層に敬遠されていると見た方がよさそうです。なお表中でA2が空欄になっているのは前年A2の新設の発表が遅かったため7月模試のA2の志望データがなく比較が不可能なためです。

日本大学藤沢(藤沢市)は2009年に開校した中学1期生が2015年に卒業し、他大学合格実績が大きく伸びて2016年入試では男子の応募者が増えましたが、7月模試の志望者は今春入試の反動のためか男子の1回が15%減、2回は20%減と大きく減っています。女子の今春の応募者は微増でしたが7月模試の志望者は1回が15%増、2回は20%増と男女で真逆の志望傾向となっています。

次に進学校系の学校を見ていきます。

山手学院 A M 99%
F 101%
B M 132%
F 116%
C M 94%
F 169%
神奈川大学附 A M 116%
F 125%
B M 85%
F 97%
C M 101%
F 99%
桐光学園 1回 M 75%
F 165%
2回 M 77%
F 126%
3回 M 90%
F 92%
森村学園 1回 M 83%
F 127%
2回 M 120%
F 189%
3回 M 153%
F 116%

神奈川大学附(横浜市緑区)はほとんどが他大学受験です。付属色がほとんどないためか今春の法政大学第二の共学化による影響はごくわずかだったようです。7月模試の志望者では前年の反動もあってかAは男女とも大きく増えています。

桐光学園(川崎市麻生区)は今春の3回の入試で男子は3回とも応募者増、女子は3回とも応募者減となりました。その反動のためか7月模試の志望者は1回・2回の女子が大きく増えています。

森村学園(横浜市緑区)は今春難関私大の大学合格実績が大きく伸びました。7月模試の志望者も1回男子が17%減っていますが、それ以外ではすべて相当に増えています。

3.千葉

千葉・埼玉の私立中の受験は東京・神奈川と構造的に異なる事情があります。東京・神奈川の入試は2月1日が解禁日で、千葉・埼玉の中学は1月入試であるために、千葉・埼玉の私立中学には東京・神奈川の受験生が大量に「試し受験」に来るため、定員をはるかに超えた合格者を出します。実際の入試では多くの東京・神奈川の受験生を集める学校でも、特に早い時期の模試の志望者数にはあまり反映されない可能性があることに留意してください。なお2月入試の応募者数は1月中の入試と東京の入試よって大きく変動するためデータは割愛します。

まずトップ3校から見ていきます。

渋谷教育学園幕張 1回 MF 99%
市川 1回 M 99%
F 90%
東邦大東邦 前期 MF 101%

3校ともほぼ前年並みの志望状況ですが、あえて言えば市川の女子がやや減っているのが気になります。

次にトップ3校に続く学校を見ていきます。

昭和学院秀英 2回 M 97%
F 103%
3回 M 95%
F 103%
芝浦工大柏 1回 M 113%
F 93%
2回 M 115%
F 106%
専修大松戸 1回 M 102%
F 114%
2回 M 107%
F 117%

昭和学院秀英(千葉市美浜区)の1回は第一志望入試のため模試データはありません。
7月模試の志望者は男子がやや減りっています。女子は微増です。

芝浦工大柏(柏市)は2016年入試で女子の応募者増が目立ちましたが、7月模試の志望者は男子が大きく増加しています。なお2016年4月より上位層向けのグローバルサイエンスクラスが新設されています。

専修大松戸
専修大松戸
専修大松戸(松戸市)は併設の専修大への進学者はほぼ1割とほとんどは他大学進学です。5年連続で1回の応募者が増えていますが、7月模試の1回の志望者は男女とも増加していますから2017年入試でも増加傾向が続きそうです。

4.埼玉

立教新座 1回 93%

立教新座(新座市)は埼玉の学校とはいえ東京に隣接して、東京の受験生が多く在校生の6割は都内生です。今春入試の1回の応募者は21%の大幅増でした。7月の志望者は今春の反動か7%減です。

浦和明の星 1回 96%
淑徳与野 1回 113%

浦和明の星女子(さいたま市緑区)は県内で唯一のカトリックミッションの女子校です。都内の女子御三家や神奈川のフェリス女学院など難関校との併願者の多い学校です。2016年入試の応募者は7%増でしたが、7月模試の志望者は4%減です。

淑徳与野
淑徳与野
淑徳与野(さいたま市中央区)は浄土宗系の仏教主義の女子校で非常に高いレベルの大学合格実績で県内の女子校では浦和明の星女子につぐ学校です。2016年の1回の応募者は27%の大幅増でしたが、7月模試の志望者は13%増で前年に続いて大幅に増加しそうです。

次の2校は県外から大量の併願受験者を集める学校です。

開智 1回 M 116%
F 141%
先端A M 106%
F 143%
2回 M 85%
F 125%
先端B M 91%
F 108%
栄東 A M 111%
F 106%
東大Ⅰ M 96%
F 78%
B M 97%
F 98%
東大Ⅱ M 101%
F 114%

開智(さいたま市岩槻区)の2016年入試の応募者は1回が栄東Aと入試日が重複しやや減りましたが、重複がなくなった先端Aは大幅増、先端B、2回も増えました。7月模試の志望者は1回と先端Aがさらに大きく増えています。特に女子の増加が非常に大きくなっています。

栄東(さいたま市見沼区)の2016年入試の応募者は、開智との入試日重複が先端Aから一貫1回に変わり、Aは大幅減、東大Ⅰもやや減となり、難関Bは定員倍増(20→40名)で男女ともに大きく増えました。7月模試の志望者はAがわずかに回復していますが、東大ⅠとBはやや減り気味です。

(おわり)

[次回予告] 「2016年中学入試予想 第2弾 9月公開模試から予想する入試動向」

今回は7月模試の志望状況から2017年私立中入試を予想しましたが、次回は9月模試の志望データから2017年私立中入試を予想します。

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