コラム「そうだったのか!中学入試」
トップページ > コラム「そうだったのか!中学入試」 > 第154話「2020年度東京・神奈川私立中学校入試速報(1)」

第154話「2020年度東京・神奈川私立中学校入試速報(1)」

2020年3月4日

東京には私立男子中学校が31校あり、そのうち多摩地区にあるのは国立市の桐朋、武蔵村山市の明法、小平市の小中一貫校サレジオの3校で残りの28校は23区内にあります。
神奈川には私立男子校が10校あり、すべて横浜市または鎌倉・藤沢・逗子の湘南3市にあります(政令指定都市の川崎市と相模原市には1校もありません)。
今回は主な学校について見ていきますが、入試データ未公表の学校が一部あるためにコメントできないところがあることをご了承ください。


①東京の男子校

・開成(荒川区)
2020年度の応募者は1,231→1,266名と3%の微増です。受験者1,188名で定員300名に対し397名の合格者を出し倍率はやや上昇して3.0倍でした。合格者を定員より97名も多く出しているのは筑波大附駒場や慶應系や渋谷教育学園幕張などの共学校との併願者に加え、関西の灘中の合格者(合格してもほとんど入学しない)が受験しているのに対する対応です。合格最低点は昨年より25点下って193/310でした。
・麻布(港区)
2020年度の応募者は1,037→1,016名と2%の微減です。2019年入試で応募者増が104名、5.4%増だった反動でしょうか、あるいはレベル的にも地域的にも競合する駒場東邦の応募者増によるものでしょうか。受験者は971名で合格者は383名、倍率は2.7→2.5倍とやや低下しました。合格最低点は110/200です。
・武蔵(練馬区)
2019年の応募者は4%増で、2020年度の応募者も579→601名と4%の増加ですからジワジワと応募者を増やしています。難易度の上昇はないと思われますが少しずつかつての勢いを取り戻しています。受験者は580名で、合格者は188名、倍率は3.1倍→3.1倍と前年と変わりませんでした。合格最低点は187/320です。恒例の理科の通称「お土産問題」は袋に入ったリング状の磁石の問題でした。
・駒場東邦(世田谷区)
駒場東邦 2020年度の応募者は548→605名と10%の増です。前年も7%増でしたから数年前の緩和した入試状況から大きく変わってきています。受験者数576名で、合格者数は290名、倍率は1.8→2.0倍とやや上昇していて、難易度が上がっている可能性もありそうです。合格最低点は昨年より6点上がって242/400でした。
以上のトップ4校の応募者は開成、麻布、武蔵の御三家3校が微増微減ですが、駒場東邦の応募者は10%の大幅増となりました。しかし以下に見るように今年は多くの男子校で応募者数が増えています。
・海城(新宿区)
2020年度の1回の応募者は508→539名と6%の増加、2回も1,218→1,276名と5%の増加で、2019年入試でも1回が10%増、2回が11%増でしたから2年連続の応募者増です。受験者数は1回が472名、2回が921名、合格者数は1回が167名、2回が290名で、倍率は1回が2.8→2.8倍と変わりませんが、2回は3.0→3.2倍とやや上昇しています。合格最低点は1回が247/400、2回は234/400でした。
・早稲田大学高等学院(練馬区)
都内の大学付属男子校のトップ校です。2020年度の応募者は464→460名と4名減で前年並みでした。新宿区の早稲田とは場所も近いので競合があるのかもしれません。付属校人気が強くなっていますが早慶系志望者のような最上位層では進学校系への志向も根強く、早稲田系の中でも共学の早稲田実業や東大などの最難関国立大や医学部への進学の可能性もある半付属校の早稲田との三択になっているようです。受験者は430名、合格者は137名で倍率は3.2→3.1倍とわずかに下がっています。
・早稲田(新宿区)
2019年の応募者は1回が10%減、2回は9%減でしたが、2020年度の1回の応募者は759→864名と14%の大幅増で、2回も1,286→1,395名と8%増で応募者数を大きく回復しています。受験者も1回が663→763名と15%増で合格者を4名減らしたので倍率は2.7→3.2倍に上昇。2回の受験者も875→966名と10%の増加で倍率は3.2→4.3倍に上昇し、難易度も確実に上がっていそうです。合格最低点は1回が137/200、2回は122/200でした。
・立教池袋(豊島区)
立教池袋 中学の外部募集は70名で立教小学校からの内部進学者を合わせて1学年140~150名で2回の入試があり2/2の1回は定員50名で4科、2/5の2回は定員20名で2科+自己アピール面接です。2020年度の1回の応募者は328→393名と20%の大幅増で、2回も208→230名と10%増です。2019年入試でも1回が17%増、2回が9%増でしたから2年連続での応募者が大きく増えました。1回の倍率は2.7→3.6倍と大きく上昇しており難化しているのは間違いありません。2回の倍率は9.6→9.5倍と前年並みでした。補欠繰り上げ候補が1回38名、2回16名発表され、1回から17名、2回から1名が繰り上げ合格になっています。
・学習院(豊島区)
学習院大学の併設校ですが東大や難関私大などの他大学進学者が多い半付属校で、そのメリットが評価されているのか人気の学校です。戦前の学習院は華族学校でしたが現在では普通の学校と言ってよいでしょう。2020年度の1回の応募者は定員増(65→70名)もあり400→486名と22%の大幅増、2回は定員減(60→55名)でしたが486→536名と10%増でした。倍率も1回が2.1→2.5倍、2回は4.2→5.6倍と大きく上昇していて、難化しているのは間違いないでしょう。合格最低点は1回が233/360、2回は261/360でした。補欠候補は1回が0名、2回は21名で繰り上げ人数は1名でした。
・暁星(千代田区)
暁星 中学の外部募集の定員が75名と小規模なカトリックミッションの男子校で、暁星小学校からの内部進学者を合わせて1学年は175名前後です。長年2/3の1回入試で中学募集をしてきましたが、2020年入試より2/2と2/3午後の2回入試となり大注目の学校です。2020年の1回は2/3から2/2に変わり328→258名と21%減ですが、新設の2/3午後の2回は322名の応募者を集めましたから単純に応募者の合計でみると328→580名と77%増、実受験者の合計では207→397名と92%増です。公立一貫校も含めた上位校との併願受験者が多数いたものと思われます。倍率は1回が1.8→2.7倍で、2回は206名が受験して合格者は定員ピッタリの10名で、なんと20.6倍という驚異的な高倍率でした。合格最低点は1回が205/350、2回は145/200でした。
・城北(板橋区)
2019年入試では1回と2回の応募者がやや減りましたが、2020年度の1回の応募者は366→436名と19%の大幅増です。2回も697→777名と11%増、3回も379→411名と8%増と前年の応募者減少から大きく回復しています。倍率は1回が2.5→3.0倍、2回は1.8→2.0倍と上昇していますが3回は合格者を増やしたため6.7→5.2倍と低下しています。合格最低点は1回が211/340、2回が228/340、3回は234/340でした。
・桐朋(国立市)
2019年入試の応募者は1回が微減、2回は652→716名と10%増でした。2020年度の1回の応募者は393→411名と5%の増加ですが、2回は前年の反動か716→674名と6%減で、1回・2回とも出願したのは247名でした。受験者数は1回が366名で、倍率は2.2→2.3倍とわずかにアップ。2回の応募者は472名で倍率は2.2→1.9倍とやや低下しています。2回は都心のトップ校との併願者が増え23区在住者が30.3%(1回は21.2%)になります。合格最低点は1回が199/320、2回は211/320でした。
・芝(港区)
2020年度の1回の応募者は554→488名と12%の大幅減です。2回も1,350→1,229名と9%の減少でした。1回・2回とも前年に続く減少です。巣鴨や世田谷学園に受験生が流れた可能性があります。受験者は1回が432名で倍率は2.6→2.3倍と低下、2回も受験者が756名で倍率は3.1→2.8倍と低下しています。合格最低点は1回が247/350、2回は234/350でした。
・本郷(豊島区)
2020年度より高校募集が停止され中学の定員が40名増えているにもかかわらず、応募者は1回が498→490名と8名減、2回も1,175→1,163名と8名減で、3回は726→591名と19%の大幅減です。近くの巣鴨の応募者大幅増の影響はほとんど受けていないようですが、海城、早稲田、城北、学習院、攻玉社、世田谷学園などの応募者増の影響を受けたようです。各回とも合格者を増やしたので倍率は1回が3.2→2.7倍、2回は2.3→2.0倍、3回は12.8→9.5倍と低下しています。なお2021年入試より高校募集が停止され中学の定員が40名増えたこともあって、人気の高い学校ですから来年の入試で応募者が急増する可能性があります。
・巣鴨(豊島区)
巣鴨 緩和傾向が続いていましたが、2019年の東大合格者が11→21名と大きく伸びたのが評価されたのか、2020年度のⅠ期の応募者は251→423名と69%増、算数選抜も508→766名と51%増、Ⅱ期も390→678名と74%増、Ⅲ期は312→551名と77%増と激増しています。実受験者数の4回の合計では1,206→2,012名と67%の増加で、このレベルの学校でこれだけ応募者・受験者が増えるのは珍しいことです。倍率もⅠ期が2.6→3.8倍、算数選抜は2.8→3.0倍、Ⅱ期は2.3→2.9倍と上昇、特にⅢ期は3.0→9.7倍と急上昇し、難易度も確実にアップしているでしょう。これで数年間続いた応募者減、緩和傾向は完全に払拭されたようです。合格最低点はⅠ期が193/300、算数選抜が68/100、Ⅱ期が195/300、Ⅲ期は192/300でした。
・攻玉社(品川区)
2020年度の1回の応募者は383→453名と18%の大幅増ですが、2回は574→561名と2%の微減でした。前年は1回が8%減、2回は10%減でしたから1回は応募者数を大きく回復し過去7年で最多となりましたが、2回は2年連続の減少となりました。2回の減少は世田谷学園2回の急増の影響でしょう。1回と2回を連続受験する熱望組の受験生が増えています。倍率は1回が合格者を197→179名と絞ったため1.8→2.4倍に上昇、2回は2.4→2.1倍に低下しました。特選は応募者が3名減だったにもかかわらず、実受験者が99→114名と増え倍率が4.3→5.2倍に上昇しています。合格最低点は1回が204/300、2回が205/300、特選は122/150でした。
・世田谷学園(世田谷区)
世田谷学園 2019年は大学合格実績が大きく伸び、東大合格者が5→15名、早慶上理は232→300名と躍進しました。また男子校の魅力や新たな取り組みの丁寧な説明が好評で説明会は大入りの大盛況となり、2020年入試は予想通りの大ブレークとなりました。応募者は1次が252→356名と41%増、算数特選が425→544名と28%増、2次は480→718名と50%増、3次は395→532名と35%増で、4回の入試の応募者の合計では46%増、実受験者の合計では1,157→1,768名と53%増でした。倍率も1次が2.7→4.0倍、算数特選は2.4→2.0倍と下がっていますがこれは算数特選導入初年度の昨年予想を超えて開成・麻布・駒場東等のトップ層が多く受験して手続き率が低かったため、合格者を増やしたためです。2次は2.0→2.3倍、特に3次は2.9→7.2倍と大激戦になりました。すべての入試回で難易度がかなり上昇しているものと思われます。合格最低点は1次が184/300、算数特選が69/100、2次が181/300、3次が188/300でした。
・明大中野(中野区)
2020年度の1回の応募者は1,139→1,001名と12%の減です。これは学校が不人気のためではなく、2019年入試の1回の応募者が896→1,139名と27%と急増、難化したのに対する反動です。2回もそれにともない856→727名と15%の大幅減となりました。倍率は1回が3.8→3.4倍とやや低下、2回は6.6→4.8倍と大きく下がりました。合格最低点は1回が198/300、2回は197/300でした。なお2回で14名の補欠繰り上げが出ています。
・東京都市大付(世田谷区)
昨年まで応募者が増加し続けていました2020年入試の応募者はやや減で、ひと休みといったところです。応募者が減ったといっても総数で3,540→3,488名で1%減ですからほぼ前年並みといってよいでしょう。2020年度の応募者は、
1回 Ⅱ類 6%減 Ⅰ類 3%減
2回 Ⅱ類 4%減 Ⅰ類 3%減
3回 Ⅱ類 1%増 Ⅰ類 8%減
グローバル入試 Ⅱ類 11%増 Ⅰ類 8%減
4回 Ⅱ類 4%減 Ⅰ類 4%増
でした。倍率は、
1回 Ⅱ類 3.2→3.8倍 Ⅰ類 2.5→2.4倍
2回 Ⅱ類 7.4→8.7倍 Ⅰ類 4.1→3.5倍
3回 Ⅱ類 7.1→7.8倍 Ⅰ類 5.6→4.8倍
グローバル入試 Ⅱ類 2.7→7.0倍 Ⅰ類 1.3→2.6倍
4回 Ⅱ類 9.1→8.9倍 Ⅰ類 6.8→7.4倍
でした。応募者は10回中増加が3回、減少が7回ですが、倍率では10回中6回が上昇で、4回が下降でした。上位コースのⅡ類は5回とも倍率が上昇しています。1回の応募者減は世田谷学園の算数特選の影響でしょう。応募総数は減っていますが、受験生のレベルは上がっているようで、ボーダーは下がっていないと見られます。
・芝浦工業大付(江東区)
2017年に板橋区より江東区豊洲の新校舎に移転し同時に高校を共学化、校名を現校名に変更しました。昨年秋に2021年に中学を共学化すると公表しています。豊洲移転により受験エリアが変わるだけでなく受験者層が変わりIT企業などに勤める富裕層の保護者が増えたとのことです。理系進学者の多い学校ですが、言語技術や英語教育にも力を入れており学校に対する評価が高くなっています。2020年入試では3回の入試すべてで応募者が増加。1回は344→448名と30%の大幅増、2回は410→486名と19%増、3回は430→472名と10%増でした。倍率は1回が3.4→4.3倍、2回は4.6→6.0倍、3回は7.4→8.9倍と上昇しており難化している可能性が高そうです。合格最低点は1回が181/320、2回が190/320、3回は189/320でした。
・成城(新宿区)
2019年度より高校募集を停止して完全中高一貫校になりました。それにともない中学からの募集は280名に増員されています。3回の入試があり3回すべて応募者が増加しています。1回は405→450名と11%増、2回は958→1,114名と16%増、3回は779→911名と17%増です。倍率も1回が2.8→3.1倍、2回が2.7→3.4倍、3回は合格者が絞られて8.7→12.4倍と大幅に上昇しています。合格最低点は1回が199/320、2回が192/320、3回は196/320でした。
・高輪(港区)
山手線の新駅(高輪ゲートウエイ駅)に近く忠臣蔵で有名な四十七士の墓のある泉岳寺に隣接する学校です。都心部の学校ながら220名前後と学年規模が小さく地味な学校で目立ちませんが、実はなかなかの大学進学実績を挙げています。2017年に東大を3名出して以降東大合格者はいませんが、2019年は卒業生220名で現浪合わせて国公立大が京大1名、一橋大3名、東工大3名など33名、早慶上理107名、GMARCH159名です。昨年の入試は今一つで、4回の入試のうち3回は前年割れでしたが、2020年度のAの応募者は282→344名22%増、Bは415→532名と28%増、算数入試は279→335名と20%増、Cは395→532名と35%増とすべて20%以上の応募者増です。倍率もAが2.2→2.8倍、Bは2.0→2.7倍、算数入試は2.4→3.1倍、Cは2.9→3.7倍と相当に上昇しており難化しているのは間違いありません。合格最低点はAが171/320、Bが179/320、算数入試が50/100、Cは178/320でした。
・日本大学豊山(文京区)
日大系列では唯一の男子校です。昨年は大学の不祥事の影響で多くの日大系列校で応募者を減らしましたが、2020年入試では4回の入試すべてで応募者が大幅に増加しています。1回は定員減(110→100名)でしたが21%増、2回は30%増、3回は17%増、4回は定員増(20→30名)で37%増となり、倍率も1回が2.2→3.0倍、2回が3.6→4.7倍、3回は3.0→4.8倍、4回は4.7→6.4倍と相当に上昇し、ボーダーも上がっています。

②神奈川の男子校

・栄光学園(鎌倉市)
カトリックミッションの男子校で同じカトリックの聖光学院と並ぶ神奈川の男子トップ校です。2017年に広大な敷地があるから可能な1Fが鉄筋コンクリート造り、2Fが木造の2階建て新校舎が完成しています。 2020年度の応募者は前年の急増の反動のせいか882→827名と6%減で、受験者も845→780名と8%減でした。倍率は3.2→3.0倍とやや低下。合格最低点は141/240でした。
・聖光学院(横浜市中区)
聖光学院 2019年の大学入試で東大合格者が93名になり灘(兵庫県)の74名を抜いて全国順位が4位となったのは記憶に新しいところです(1位開成187名、2位筑波大駒場118名、3位麻布100名)。2020年度の1回の応募者は657→746名と14%の大幅増、2回は709→738名と4%増でした。倍率は1回が2.7→3.0倍と上昇しましたが、2回は合格者を91→105名と増やしたため6.3→5.8倍に低下しました。合格最低点は1回が342/500、2回は329/500でした。
・浅野(横浜市神奈川区)
県内では栄光学園、聖光学院につぐレベルの男子校です。2校と異なり宗教色はありません。定員270名を2/3の1回入試で募集しています。県内最大規模の入試を行っていますが、かつては2,000名を超える受験生を全県から集めていましたが、公立一貫校が5校できてすべて2/3の入試日で競合するようになって、近年では2,000名を切るようになっています。2020年度の応募者は1,894→1,890名と前年とほぼ同数、受験者数は1,573→1,573名と全く同数でした。合格者を620→605名に減らしたため倍率が2.5→2.6倍とやや上昇しましたが、難易度には変化がないでしょう。合格最低点は230/400でした。
・サレジオ学院(横浜市都筑区)
栄光学園、聖光学院と同じくカトリックミッションの男子校で、1学年が160名と小規模な学校です。2020年度の応募者はAが393→369名と6%減、Bは515→440名と15%の大幅減でした。横浜方面はもとより東横線経由で都内の学校との併願者が多く、Bの応募者減の要因としては上位層が聖光学院、中位以下の層は世田谷学園との競合があった可能性があります。倍率はAが2.2→2.0倍、Bも3.9→3.5倍と低下しています。合格最低点はAが216/350、Bは205/350でした。
・逗子開成(逗子市)
2020年度の応募者は1次が495→465名と6%減、2次は389→381名と2%減、3次は448→406名と9%減でした。倍率は1次が2.2→2.1倍、2次が4.0→4.0倍で変わらず、3次は4.4→4.2倍と低下しています。合格最低点は1次が306/500、2次が313/500、3次は305/500でした。
・鎌倉学園(鎌倉市)
鎌倉時代に北条時頼によって創建された建長寺に隣接する臨済宗系の仏教主義学校です。
2020年度の応募者は4回すべての回で減少しました。1次、2次、3次の減少は2019年大学入試の不振や前年入試での大幅な応募者増の反動でしょう。算数選抜は236→213名と6%減、1次が270→230名と15%減、2次は508→440名と13%減、3次は439→367名と16%減でした。倍率は算数選抜が3.8→3.8倍で変わらず、1次が3.3→2.7倍とやや低下、2次も3.8→3.8倍で変わらず、3次は3.6→2.7倍と大きく下がっています。合格最低点は1次が200/320、算数選抜が90/150、2次が213/320、3次は200/320でした。
・慶應普通部(横浜市港北区)
2019年は慶應横浜初等部の1期生の内部進学によって慶應湘南藤沢の定員が120→70名と大幅に減員されましたが、慶應普通部の2019年の応募者は増えることなく2018年より1名減でした、2020年度の応募者は614→634名と3%増で、場所の違いや共学校と男子校の違いによるものか慶應湘南藤沢のこの3年間の応募状況(692→441→546名)とは明確な関連が見られません。受験者は589名で合格者は定員ピッタリの180名で倍率は3.3倍でした。難易度はここ数年安定しています。補欠候補が70名発表されていますが繰り上げ人数は不明です。合格最低点は非公表です。
・藤嶺藤沢(藤沢市)
鎌倉仏教のひとつ時宗の大本山遊行寺(ゆぎょうじ)(清浄光寺)に隣接している仏教主義学校です。中学の募集定員が105名、高校の外部募集の定員も105名です。2020年度の1回の応募者は50→51名とわずかに増えましたが他の4回はすべて減少になりました。応募者の総数では491→457名と7%減でした。しかし受験者数で見ると5回中3回は増えているので倍率は、2科4科1回が1.4→1.7倍、得意2科Aが1.4→1.4倍で変わらず、2科が1.7→1.8倍、2科4科2回が1.9→2.3倍、得意2科Bが1.5→2.1倍と5回中4回で上昇しています。合格最低点は非公表です。

(つづく)


〔次回予告〕2020年度東京・神奈川私立中学校入試速報(2)

次回は東京・神奈川の私立女子中学校の入試速報です。女子校は学校数が多いので数回に分けてお伝えします。

そうだったのか!中学入試 コラムTOPにもどる

  


TOP