コラム「そうだったのか!中学入試」
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第153話「千葉県私立中学校一般入試速報

2020年2月21日

1/20から始まった千葉の私立中学校一般入試は推薦入試(第一志望入試)と異なり併願受験者が多く、多くの県外生が受験しているため、入試規模も入試レベルも大きく異なるので推薦入試とは全く別の入試になります。2月に前半の入試を構えている若干の学校がありますが、1/20〜1/25までにほとんどの入試は終わっています。
今回は主に1/25までの入試状況をお伝えします。なお学校の紹介記事は第151話に記載したので今回は入試状況の報告のみとします。


・渋谷教育学園幕張(千葉市美浜区)
県内のトップ校であると同時に首都圏の共学校のトップ校です。募集定員は男女合わせて1次が215名(帰国20名を含む)、2次が45名、高校の定員は中学からの内部進学者を含めて295名です。2019年入試では1次の応募者が1%増、2次は9%減でした。
2020年入試では1次が2119→2142名と1%増で、倍率は合格者を751→630名と16%も絞ったために2.7→3.3倍とかなり上昇しボーダーが上がっている可能性があります。1次の合格最低点は204/350でした。2次の応募者は前年の減少の反動と1次の不合格者の増加によって479→599名と25%の大幅増となっています。2次の合格最低点は203/350でした。特待合格者が1次29名、2次1名の計30名出ています。
・市川(市川市)
市川募集定員は1回の男子が180名、女子が100名と男女別の定員で、1回は4科と3科(国算英)の選択で、2020年の応募者は男子が1629→1759名と8%増でしたが、女子は982→977名と1%減、男女計では5%の増加でした。昨年の応募者は男子が8%減、女子が2%増でしたからちょうど逆のパターンになりました。倍率は男子が2.1→2.1倍、女子は合格者を減らしたので2.6→2.9倍とややアップしています。2回は男女合わせて40名の定員に465名の応募者があり9%の減少です。倍率も13.2→11.1倍と低下しました。
・東邦大付東邦(習志野市)
募集定員は男女合わせて1/21の前期が150名、2/3の後期が20名です。高校の募集は2017年より停止して完全中高一貫校になっています。2020年入試の前期の応募者は男子が微増で女子は微減、男女合わせると2507→2500名と前年並みでした。倍率は2.4→2.5倍とわずかに上昇しています。合格最低点は249/400です。後期の応募者は460→553名と20.2%の大幅増です。倍率は合格者を66→33名と大きく絞ったため、6.4→15.5倍と急上昇し大きく難化したようです。
・昭和学院秀英(千葉市美浜区)
昨年まで12月に行われていた定員20名の第一志望入試が廃止され、1/20の午後特別入試と1/22の1回、2/2の2回の入試回が1回減って3回入試となりました。それに伴い1回は100→110名、2回が10→20名と変更になっています。
2020年入試は第一志望入試が廃止され前年の434名の行方が注目されましたが、多くの受験生は主に東邦大東邦に回ったようです。午後特別入試の応募者は928→824名と11%減で合格最低点は138/200、1回(前年の2回)は1302→1401名と8%増で合格最低点は151/300でした。2/2の2回は363→384名と6%増で合格最低点は167/300でした。
・芝浦工業大柏(柏市)
芝浦工業大柏募集定員は男女合わせて中学が140名、高校は120名です。中学は3回の入試があり、1回が定員80名、2回は45名、3回は15名で1回と2回は4科入試、3回は課題作文と面接です。応募者数は1回が1036→1107名と7%増、2回は814→853名と5%増、課題作文は486→488名と前年並みでした。倍率は1回2.2→2.2倍と2回も5.3→5.3倍と前年と変わらず、課題作文は3.8→4.6倍にアップしています。1回と2回はこの3年連続で応募者数が増加していましたが、2020年入試でも1回7%増、2回が5%増、3回前年並みと増加が続いていて学校の勢いを見せています。
・専修大松戸(松戸市)
募集定員は男女合わせて中学が150名、高校は256名です。中学は3回の入試があり、1回が定員100名、2回は帰国生含めて50名、3回は20名ですべて4科入試です(帰国生のみ面接あり)。2020年入試の応募者は1回が1461→1470名と1%増ですが、2回は971→1062名と9%の増加、3回は625→638名と2%増と3回の入試すべてで応募者が増えています。倍率は1回が2.4倍、2回が4.9倍、3回は9.8倍でした。
・成田高校附(成田市)
募集定員は男女合わせて60名、高校は200名です。2020年入試の一般入試は1/24の1回だけで、応募者は男子が9%増ですが、女子は5%減で男女合わせて266→273名と3%増でした。本校の一般入試の入試区分には併願と専願があり、合格最低点は併願が187/300、専願は177/300でした。補欠合格者が25名出ています。
・千葉日大第一(船橋市)
千葉日大第一中学校の募集定員は240名で、うち第一志望入試が70名、一般入試が170名、高校の募集定員は220名です。
前年は大学の不祥事で応募者減となった学校が多い日大系付属校・系属校も今年は付属校人気によって大きく応募者を回復しているところが目立ちます。 一般入試は1/21の1期と1/26の2期の2回入試で、120→140名と定員増となった1期は応募者が28%増、50→30名と定員減となった2期は1期の不合格者増もあり36%の大幅増です。倍率も1期が1.5→1.9倍、2期は1.5→2.7倍へと急上昇して難化しています。合格最低点は1期が216/360、2期は240/360でした。
・千葉明徳(千葉市中央区)
中学の募集定員は男女合わせて105名、そのうち第一志望入試が30名、一般が75名です。高校の募集定員は310名です。
2020年入試より1/21に定員10名で算数入試を新設して一般入試は5回入試になっています。新設の算数入試を除いた4回の入試のうち3回で応募者総数が、447→446名と1名減ですが新設の算数入試を加えると447→460名と3%増です。特待生入試は合格者が絞り込まれ倍率が2.9→3.8倍に上昇し難化しているようです。
・昭和学院(市川市)
昭和学院中学の募集定員は男女合わせて124名、そのうち推薦が52名、一般が72名で、高校の募集定員は156名です。
2020年入試では3回の一般入試で応募者が急増しました。1/20午後の一般入試は144→252名と75%増、1/21の適性検査型入試も91→166名と82%増、最後の1/23アドバンスチャレンジ入試は164→276名と68%増とすべて大幅な増加です。
まだ受験者数、合格者数が未公表ですが、難易度も急上昇しているものと思われます。推薦入試に続く好調な入試状況はここ数年の学校改革に対する高評価によるものでしょう。
・二松学舎大附柏(柏市)
二松学舎大附柏中学の募集は男女合わせて100名、そのうち第一志望入試が25名、一般が75名で、高校の募集定員は240名です。昨年までの自己アピール入試は2科入試に変わっています。入試データ未公表の2/5の全コース入試を除き4回の一般入試のうち3回で応募者が増えています。4回の応募者合計で442→485名と10%増です。
・日出学園(市川市)
中学の募集定員は男女合わせて100名で、そのうち40名が推薦、60名が一般です。高校の募集定員は80名です。中学推薦の定員は2020年より10名増員されています。一般入試は最後のサンライズ入試を含めて応募総数が319→357名と12%の増加です。1期と2期には第一志望受験と併願受験があり第一志望者は10点ほどボーダーが下がります。第一志望はⅠ期で49名が受験して18名が合格、2期は30名が受験して7名が合格しました。
・八千代松陰(八千代市)
中学の募集定員は男女合わせて210名で、そのうち半数の105名が推薦、残りの105名が一般です。高校は内進生を含めた募集定員が650名という大規模校です。2020年の一般入試の応募者は男子が増加、女子が減少と男女で大きく異なっています。
1回は男子が8%増、女子が20%減で合計では195→184名と4%減、2回は男子4%増、女子12%減で合計では96→93名と3%減でした。2/5の3回目の入試データは未公表です。
・国府台女子学院(市川市)
中学の外部募集の定員は推薦が50名、一般が110名計160名で、中学の各学年の生徒数は併設の小学校からの進学者と合わせて200名前後です。高校の外部募集の定員は130名です。2019年入試では推薦・一般ともに応募者が急増しました。
2020年入試では推薦の応募者は減りましたが、一般の1回の応募者は915→926名と微増、2回の応募者は117→106名と9%減で、受験者は93名、合格者を16→32名と倍増したために倍率は6.8→2.9倍の大きく低下しました。
・和洋国府台女子(市川市)
東京千代田区の和洋九段女子とは姉妹校です。中学の募集定員は90名、そのうち推薦が30名で一般は60名で、高校の募集定員は160名です。
2019年の卒業生は199名で併設の和洋女子大の合格者は44名(22%)、まだ国公立大や早慶上理などの難関私学の実績は少ないですがGMARCHに数名、中堅大や女子大には着実に実績を出しています。また2020年より高校のファッションテクニクス科の募集が廃止され普通科のみの学校となるのも好感されているのか、2019年入試の応募総数は685→842名と23%の大幅増でしたが、2020年の一般入試でも3回の入試すべてで応募者が増加しています。1回は461→545名と18%増、2回は147→160名と9%増、3回は48→59名と25%増で合計では656→764名と16%増です。

(つづく)



〔次回予告〕2020年度東京・神奈川私立中学校入試速報(1)

2/1から首都圏中学入試の本丸ともいえる東京・神奈川の中学入試が始まりました。東京と神奈川は非常に学校数が多いので数回に分けてお伝えしていきます。1回目は男子校です。

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