コラム「そうだったのか!中学入試」
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第151話「千葉県12月私立中推薦入試(第一志望入試・専願入試)速報

2020年1月22日

東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県では唯一千葉の私立中学が推薦入試を行っています。

今回は千葉県私立中入試の前哨戦である推薦入試(第一志望入試含む、以下同様)のレポートです。
千葉県には私立中学が共学校19校、女子校3校で合計22校、中等教育学校が1校あります(男子校はありません)。その23校中17校で推薦入試が行われています。なお昭和学院秀英は2020年入試より第一志望入試を廃止しています。したがって推薦入試を行っていないのは、市川、芝浦工業大柏、渋谷教育学園幕張、昭和学院秀英、専修大学松戸、麗澤の6校になりました。
千葉私学の申し合わせにより、推薦入試は12/1、一般入試は1/20が解禁日です。一部の学校は2月初旬まで入試を行っています。



・東邦大付東邦(習志野市)
東邦大付東邦
千葉御三家といわれる県内最上位の3校のうちの1校で、併設の東邦大学が医学部・薬学部などのある医療系の大学のため医学部などの理系進学者が多く、2019年には東邦大学医学部に15名が推薦で進学しています。なお東京世田谷区の駒場東邦は同一法人(学校法人東邦大学)です。
市川、渋谷教育学園幕張が推薦入試を実施していないので実施している18校では最もレベルが高い学校です。募集の総定員は300名でうち推薦入試の定員は男女合わせて30名で総定員の1割という狭き門で4科入試です。
2018年より推薦入試を導入し30名の定員に638名が応募し実質倍率が21.2倍という驚異的な倍率となりましたが2年目の2019年入試では前年の倍率が敬遠されたのか応募者がやや減少しました。そして迎えた3年目の2020年入試では昭和学院秀英が第一志望入試を廃止したため応募者591→752名と27%の大幅増になり倍率も19.7倍→24.9倍と急上昇しています。なお合格者数は3年間ずっと定員の30名ピッタリしか出していません。
・国府台女子学院(市川市)
1926年(大正15年)に設立された仏教系(浄土真宗本願寺派)の学校で創立94年目の女子伝統校です。中学の総定員は160名で推薦入試の定員は50名で4科入試です。
中学入試では中堅レベルの学校ですが、大学合格実績はなかなかのもので2019年の実績は卒業生318名で、国公立大は東大1名、東京医科歯科大2名、筑波大5名、東京外語大1名、東京芸大2名、千葉大8名など20名、早慶上理46名、GMARCH122名、医学部医学科10名などです。
2020年入試の応募者は196→182名と微減で、受験者195→182名、合格68→65名で倍率は2.9→2.8倍とわずかに低下です。
・成田高校附(成田市)
成田山新勝寺の住職によって1898年(明治31年)に設立された仏教系(真言宗)の学校で創立122年目を迎える県内では最も伝統のある私立中高です。2019年の卒業生が335名で大学合格実績(現浪計)は、国公立大が東工大2名、一橋大1名、北大2名、東北大1名、阪大1名、千葉大13名など68名。中学の総定員は95名でそのうち第一志望入試の定員は男女合わせて35名、4科入試です。第一志望入試は2018年入試より導入されました。第一志望入試導入3年目の2020年入試は応募者156→138名とやや減り、受験者137名、合格者44名で倍率は3.5→3.1倍と低下しています。
・聖徳大附女子(松戸市)
1933年(昭和8年)に東京大森で創立された聖徳家政学院を前身とし、1983年に聖徳短大附中高として開設されました。その後校名が聖徳大附中高から聖徳大附女子中高に変更されて現在に至っています。すでに2021年よりの共学化が発表されていましたが、正月が明けに新校名は「光英VERITAS中高」となることが公表され、共学化の際には最難関大学進学プログラムが導入されるとのことです。なお茨城の姉妹校、聖徳大附取手聖徳女子は2021年より募集停止し本校と統合されます。中学の募集は160名で第一志望入試の募集は30名です。入試科目は2科4科で2020年の応募者は28名で昨年同数でした。28名が受験し25名が合格しています。なおS探究コースからLAコースへのスライド合格制度があります。また3科(国・算・英語プレゼンテーション)受験者数は前年も今年も非公表でしたので上記人数には3科受験者は入っていません。
・西武台千葉(野田市)
1986年に開校した武陽学園高校が前身で、1989年に男子校から共学化、それに伴い校名を西武台千葉高校に変更しました。1992年に西武台中学校を開校、2012年に埼玉にある姉妹校の西武台新座港に中学が開校するのにともない、西武台千葉中学校に校名変更しました。
中学の募集は100名(第一志望入試60名、一般入試40名)、高校は276名の募集です。
中学入試は第一志望入試、一般入試ともに2科4科入試です。
12/1の第一志望入試の応募者は32→42名とやや増加しています。受験者、合格者とも42名で倍率は1.0倍でした。
・千葉日大第一(船橋市)
1968年に東京両国の日大第一中高の教員と生徒の一部が移って開校しました。日本大学の特別付属校で1998年に共学化し、2017年に新校舎が完成しました。
中学募集の併設小からの進学者を除いた総定員は240名でそのうち第一志望入試の定員は70名で4科入試です。英検5級以上の保持者には加点優遇があります。1学年の人数は併設小学校から内部進学してくる生徒と合わせて205~261名です。2019年の卒業生は398名で343名が日大に合格しています(86%)。
2020年入試の応募者は185→213名と15%増で207名が受験し96名が合格、倍率は1.9倍→2.2倍と上昇しています。
・千葉明徳(千葉市中央区)
1925年(大正14年)に千葉淑徳高等女学校として創立された95年目を迎える伝統校で1974年に共学化されました。中学校は2011年に開校し定員は105名で1期生が2017年に卒業して国公立大や難関私大で実績を挙げて評価が上がり2017→2018年の入学者は35名→78名と急増しました。第一志望入試の定員は30名で2科入試です。
2020年入試の応募者は56→51名と減りましたが受験者55→51名で、合格者を41→35名と絞ったため倍率は1.3倍→1.5倍とやや上昇しています。
・昭和学院(市川市)
昭和学院
本校は1940年(昭和15年)に開校した昭和女子商業学校を前身とし1947年に中学校が開校、1948年には高校が開校し、2003年に共学化されています。昭和学院秀英は姉妹校です。
アクセスは総武線・都営新宿線の本八幡駅、京成八幡駅から徒歩15分ほどです。
2016年に校長に就任した大井俊博先生は都立両国高校・附属中の前校長で、着任以来様々な改革に取り組んできましたが、入試についても2017年からプレゼンテーション入試を導入するなど大きく変わっています。中学の募集は併設小学校からの進学者を除いて144名で、うち推薦入試の定員は64名です。2020年入試では2/1の推薦入試に2科選択が導入されています。
インターナショナルアカデミーコース(IA)ジェネラルアカデミーコース(GA)の2つのコースの推薦入試は次の4タイプの入試です。
12/1 インターナショナルアカデミー入試、IAコース 国算英から2科選択と面接
12/1 ジェネラルアカデミー入試、GAコース 国算と面接
12/5 プレゼンテーション入試、GAコース 日本語の自己表現文、プレゼンテーション・質疑応答
12/5 マイプレゼンテーション・イン・イングリッシュ入試、IAコース、日本語の自己表現文、英語によるプレゼンテーション・質疑応答
12/1の推薦入試の応募者はインターナショナルアカデミー入試が12名、ジェネラルアカデミー入試が101名で合計すると78→113名と大幅増となります。合計の受験者は111名、合格者は82名で倍率は1.1→1.4倍と上昇しています。12/5のプレゼンテーション入試は2020年入試から午前に一本化されましたが、応募者は合計で29→29名、受験が26名で合格は17名で倍率は1.5倍でした。英語によるマイプレゼンテーション入試の応募者は1人いましたが受験者はいませんでした。
・二松学舎大附柏(柏市)
二松学舎大学は1877年(明治10年)に設立された漢学塾「二松学舎」を前身とする大学です。大学は東京千代田区の九段にあり、隣接して本校の姉妹校二松学舎大附高校があります。
1969年(昭和44年)に二松学舎大学附属沼南高校として開校し、2011年に中学が開校し、校名も二松学舎大附柏中高となりました。現在中学はグローバルコース、特選コース、選抜コースの3コース制です。募集定員は中学が100名、高校は240名ですが実際の在籍は中学の各学年40~65名前後です。
2016年には東大合格者が2名出ました。2019年の卒業生は302名で併設大学に45名が合格、国公立大は筑波大2名など4名、早慶上理・GMARCHは15名でした。
第一志望入試は選抜コースが対象で定員は25名で算数+表現力検査で選考されます。
2020年入試の応募者は25→42名と68%増となり42名が受験し39名が合格、前年は全入でしたが今年の倍率は1.1倍となりました。
・日出学園(市川市)
日出学園
1947年(昭和22年)に中学が開校、1950年(昭和25年)には高校が開校しました。2008年には新校舎が完成しています。併設の幼稚園と小学校があり、中学へ内部進学してくる生徒がいます。
2019年の卒業生は145名で主な大学合格実績は国公立大が東大2名、北大1名、筑波大14名、千葉大(医学部)1名など12名、早慶上理17名、GMARCH19名、医学部医学科は千葉大医学部含めて8名でした。
中学の募集定員は100名で、うち推薦入試は定員40名で昨年より10名増加しています。試験科目は国語・算数・作文とグループ面接です。
2020年入試の応募者は74→96名と30%増となり42名が受験し55名が合格、倍率は1.7倍となりました。
・八千代松陰(八千代市)
1978年(昭和53年)高校が開校、1982年に中学校が開校しました。中学の募集は210名、高校の募集は440名ですから高校の1学年の生徒数は650名以上の大規模校です。中学では習熟度別のレッスンルーム制がとられ、高校からは特進クラス(中入生2クラス、高入生3クラス)が設置され難関大学進学に対応しています。
2019年の卒業生は667名で主な大学合格実績は国公立大が京大1名、北大1名、東北大1名、東京外語大1名、千葉大7名など44名、早慶上理28名、GMARCH108名などです。
自己推薦入試の定員は105名で通知表・基礎学力試験・自己推薦書・面接による総合選考です。
2020年入試の応募者は394→368名と7%減となり364名が受験し118名が合格、倍率は3.2→3.1倍とやや低下しました。
・翔凛(君津市)
1964年(昭和39年)に房総農業高校として開校、1978年には普通科を併置し房総学園高校と校名変更、1992年に現在地に移転し千葉国際中高として開校。2015年には翔凛中高と校名変更しています。アクセスはJR君津線の君津駅から徒歩15分、そのほかに周辺からのバス便があります。中学の募集定員は推薦・一般合わせて60名です。なお高校は国際科のみの学校です。
推薦入試の応募者は35名、受験者33名、合格者33名、倍率1.0倍でした。2018年入試からの応募者が50→41→35名と少しずつ減ってきているのが気になるところです。
・和洋国府台女子(市川市)
和洋国府台女子
1897年(明治30年)に東京麹町で設立された和洋裁縫学院が前身。1901年に和洋裁縫女学校と改称(これをもって創立年とする)し、1949年に和洋女子中学校が設置されました。2017年に高校がある市川市国府台に移転しています。千代田区の和洋九段女子は姉妹校です。募集人員は中学が90名、高校が300名です。12/1の中学推薦入試は定員30名で選考方法は基礎学力2科型(国算)、基礎学力3科型(国算英)およびグループワーク型の3タイプです。2017年から2019年までの3年間の応募者は56→59→56名でしたが2020年入試では56→89名と59%の大幅増です。88名が受験して68名が合格しました。倍率は1.3倍と前年なみでした。

*1/17現在で、東海大浦安・志学館・秀明八千代の3校は入試データ未公表、 暁星国際は非公表です。

(おわり)



〔次回予告〕2020年埼玉中学入試速報

1/10より埼玉の中学入試がスタートしました。2月まで続く学校もあるので今のところは途中経過ですが前半戦の入試状況を速報します。

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