コラム「そうだったのか!中学入試」
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第136話「2019年中学入試速報 第2弾!――千葉中学入試スタート―― 」

2019年2月04日

今回は前回の埼玉私立中入試速報に続き,1月20日からスタートした千葉の私立中一般入試についての速報です。
首都圏の中学入試は実施時期から,埼玉・千葉の1月入試と東京・神奈川の2月入試に大きく分かれ,埼玉・千葉の1月入試には東京・神奈川の受験生が大量に「試し受験」しています。そのために「試し受験」が集中する東京寄りのいくつかの学校は同規模・同レベルの東京・神奈川の学校に比べて応募者・受験者が非常に多くなる場合があります。しかし東京・神奈川からの受験生の多くは合格しても入学しないためそれを見越して合格者も大量に出します。したがって見かけの応募倍率が実態と大きく乖離していることが多いので注意が必要です。
学校名の後の数字は応募者数の2018→2019年の推移、( )内は前年比(%),また倍率は2018→2019年の推移、Mは男子,Fは女子です。
なお現時点(1月26日)で応募者数以外の受験者数・合格者数など入試結果のデータが未公表で倍率が不明の2019年度の倍率は(*倍)、また現時点で未実施の学校は「未」と表記しています。

千葉の私立中入試

千葉には私立中が23校あります。2006年に市川中の共学化により男子校はなくなり,女子校が3校,共学校が20校です。なお東京学館浦安中は2017年より募集停止になっています。
12月の推薦入試は第134話で速報しましたが、一般入試の入試解禁日は1月20日です。
一般入試は1月20日から約2週間続きますが,20日から23日までが前半戦で, 24日から東京・神奈川の入試が始まる2月1日以降が終盤戦ということになります。
実際にはほとんどの学校が20日~23日の間にメインの入試を行いますが,渋谷教育学園幕張、市川、東邦大東邦などの上位校を中心に11校が2月1日以降に最後の入試を構えています。今回は1月26日までに行われた前半戦の入試速報です。

まず「千葉御三家」といわれるトップ3校から見ていきましょう。

渋谷教育学園幕張 1次 M 1466→1458(99%) 2.7→2.5倍
F 632→661(105%) 3.1→3.2倍
2098→2119(101%) 2.8→2.7倍
2次 M 368→未(*%) 8.7→*倍
F 161→未(*%) 24.8→*倍
458→未(*%) 10.5→*倍
市川 1回 M 1856→1681(91%) 2.2→2.1倍
F 1001→1010(101%) 2.8→2.6倍
英語 M 18→5(28%) 8.5→1.7倍
F 13→6(46%) 12.0→-倍
2回 M 313→未(*%) 8.5→*倍
F 247→未(*%) 9.1→*倍
東邦大東邦 推薦 M 347→314(90%) 19.2→16.5倍
F 244→267(109%) 20.3→24.3倍
591→581(98%) 19.6→19.4倍
前期 M 1488→1524(102%) 2.2→2.3倍
F 890→983(110%) 2.0→2.9倍
2378→2507(105%) 2.1→2.5倍
後期 M 288→未(*%) 20.5→*倍
F 197→未(*%) 20.7→*倍
485→未(*%) 20.5→*倍

渋谷教育学園幕張(千葉市美浜区)は男女御三家など都内の難関校との併願者が非常に多い学校です。ここ数年は東大ベスト10常連校になっています(ただし2018年は78→48名と大きく減って全国順位で9位)。 1次の応募者は2018年入試まで3年連続で増えていましたが、2019年入試の応募者は 男子が1466→1458名と微減、女子は632→661名と5%増と男女で異なる志望動向です。 2次入試は2/2です。また1/20に行われた帰国生入試は,応募者が男子62→81名,女子78→66名,計140→147名でした。

市川(市川市)は共学校ですが1回は男女別定員・男女別判定,2回は男女合わせての定員で合否判定も男女合わせての判定です。 1回の定員は男子180名,女子100名で,応募者は英語選択を含めて男子が1874→1702名で9%減,女子は1014→1016名とほぼ同数でした。 女子の一般の倍率は合格者を332→368名と増やしたため2.8→2.6倍にやや低下しています。2回の試験日は2/4です。

東邦大付東邦
東邦大付東邦(習志野市)は2017年から大きく入試が変わっています。高校は一般募集を停止(帰国入試のみ実施)して完全中高一貫校となり、中学入試に推薦入試が導入されました。 推薦は定員30名に対し2019年入試では受験者は581名で合格者は定員ぴったりの30名,倍率は19.4倍という高倍率になりました。
前期の応募者は男子1488→1524名と2%増,女子は890→983名と10%増,合計では2378→2507名と5%増となり、倍率も2.1→2.5倍にアップしています。後期の入試日は2/3です。

昭和秀英 1回 (一志) M 142→178(125%) 15.6→29.7倍
F 208→256(123%) 12.1→17.1倍
(午後) M 397→460(116%) 5.8→*倍
F 369→468(127%) 6.3→*倍
2回 M 597→629(105%) 3.2→*倍
F 611→673(110%) 4.1→3*倍
3回 M 145→未(*%) 26.0→*倍
F 212→未(*%) 18.1→*倍
芝浦工大柏 1回 M 672→689(103%) 2.2→*倍  
F 310→347(112%) 1.9→*倍  
2回 M 511→521(102%) 4.5→*倍  
F 232→253(109%) 4.9→*倍  
3回 M 319→未(*%) 6.3→*倍 (2/4)
F 164→未(*%) 7.7→*倍  
専修大松戸 1回 M 801→837(104%) 2.3→2.3倍  
F 599→624(104%) 2.2→2.4倍  
2回 M 568→565(99%) 5.1→*倍  
F 461→406(88%) 4.4→*倍  
3回 M 359→未(*%) 5.8→*倍 (2/4)
F 296→未(*%) 4.8→*倍  

 

昭和学院秀英((千葉市美浜区)の2018年の大学合格実績は東大が4→6名、国公立大総数が80→94名、早慶上理も268→318名と躍進。 そのためか1回は12/1の第一志望入試で,前年は応募者が395→350名と11%減でしたが2019年入試では定員が25名から20名に減員されたにもかかわらず応募者が350→434名と24%の大幅増で倍率は13.6→20.7倍と急上昇です。 また市川との併願受験者を獲得すべく2018年から導入された1/20PMの午後特別入試の応募者も766→928名と21%の大幅増で、今年の昭和学院秀英の勢いを感じます。

芝浦工業大柏
芝浦工業大柏(柏市)はグローバルサイエンスクラス(GSクラス)と一般クラスがあり1回の上位30名、2回の上位10名がGSクラスに編成されます。2/4の3回は適性検査型作文の入試で一般クラスのみの判定です。高校から入学のGSクラス1期生が卒業した2018年春は、京大3・東工大1・一橋大1・東北大1・阪大1・名古屋大1など難関国立大実績を大きく伸ばしました。2018年入試では3回すべてで男女とも応募者が増加しましたが、2019年入試の応募者は1回が5%増でした。2回は1/27です。

専修大松戸(松戸市)は専修大の付属校ですが併設大への進学は1割前後でほとんどは他大学進学です。近年は国公立大や早慶上理大やGMARCH大などの難関私大実績が伸びています。
2018年入試では男子の応募者が増加、女子の応募者は減少でした。2019年入試の1回は男女とも応募者が4%増ですが2回・3回は出願締め切り前ですがどうやら女子が減りそうです。

麗澤 1回 AE 247→238(98%) 4.1→4.7倍  
EE 449→460(102%) 2.6→3.3倍  
2回 AE 217→245(113%) 3.2→3.6倍  
EE 416→450(108%) 2.3→3.5倍  
3回 AE *→120(*%) *→8.0倍  
EE *→267(*%) *→3.8倍  
4回 AE *→未(新設) *→*倍 (2/4)
EE 219→未(*%) 2.0→*倍  
成田高校附 第一志望 MF 148→156(105%) 3.3→3.5倍  
一般 MF 235→266(113%) 2.4→2.5倍  

麗澤
麗澤(柏市)は私学には珍しい給食実施校です。入試では東大を進路目標とする定員30名の「アドバンスト叡智コース(AEコース)」と難関国公立大・難関私大を進路目標とする定員110名の「エッセンシャル叡智コース(EEコース)」のコース別募集でAE→EEへのスライド合格があります。上記表の数値のうちEE応募者にはAE応募者のうちEE第二志望者を含んでいます。2018年は4回入試から3回入試となりましたが2019年入試では4回入試に戻りました。
1回の応募者はAEが4%減、EEは2%増、2回の応募者はAEが13%増、EEは8%増です。1回は合格者が絞られてAEが4.1→4.7倍、EEは2.6→3.3倍に上昇しています。

成田高校附(成田市)は明治31年(1898年)成田山新勝寺の山主によって設立された 創立121年目の仏教主義(真言宗)教育の学校で、校地は成田山新勝寺に隣接しています。現在は教育内容に宗教色はほとんどないようです。法人(の母体である成田山新勝寺)からの財政支援によって県内私学で有数の学費の安い学校として知られています。
入試は2018年から導入された第一志望入試と一般入試の2回です。一般入試は専願と併願があり併願合格者は一時金50,000円以外の残金17,2000円を延納できます。 第一志望入試は応募者が5%増で倍率も3.3→3.5倍に上昇。一般入試は2017年入試で応募者が7%減となりましたが、2018年入試には6%増と復活。さらに2019年入試では13%の大幅増となっています。一般入試の合格最低点は300点満点で専願が182点、併願は189点でした。

千葉日大一 第一志望 MF 201→184(92%) 2.1→2.0倍  
1期 MF 695→524(75%) 2.3→1.5倍  
2期 MF 384→211(55%) 3.2→*倍  
二松学舎柏 第一志望 MF 54→74(137%) 1.0→1.0倍  
1回 MF 87→97(111%) 1.1→*倍  
2回 MF 155→141(91%) 1.4→*倍  
3回 MF 102→98(96%) 1.2→*倍  
4回 MF 150→126(84%) 3.8→*倍  
5回 MF 12→未(*%) 1.0→*倍 (2/4)

千葉日本大学第一(船橋市)は2016年入試より50名の定員で第一志望入試を導入して以来応募者は2018年まで132→143→201名と増え続けてきましたが、2019年は201→184名と初の減少(8%減)となりました。前年の応募者急増(41%増)で敬遠された可能性が高そうです。
1期も前年の応募者増(特に男子は23%増)で敬遠されたのか応募者は695→524名と25%の大幅減で倍率も合格者を増やしたため2.3→1.5倍と緩和しています。 合格最低点は第一志望入試が200/360、1期が197/360点です。

二松学舎大附柏(柏市)はグローバルコースと特選と選抜の3コース制です。また12/1の第一志望入試と1月の一般入試が5回、計6回の入試です(一般5回は2/5)。 各回の対象コースは第一志望入試と1回と3回は選抜コースのみ,2回と4回はグローバルコースと特選コースを対象,5回は3コースとも対象です。
また入試科目は第一志望入試に表現力検査型が、4回には思考力検査型が導入されています。 2018年入試では男女ともに応募者が増加しました。2019年入試では1回・3回の男子の応募者が増えていますが女子の応募者は相当に減少しています。

日出学園 推薦 MF 54→74(146%) 1.5→1.8倍  
MF 119→175(147%) 1.6→1.7倍  
MF 96→111(116%) 1.5→2.3倍  
サンライズ MF 5→7(140%) 1.2→*倍 (2/2)
八千代松陰 推薦(学科・自己) MF 356→394(111%) 3.0→3.3倍  
20・21日 MF 182→195(107%) 1.9→*倍  
25日 MF MF 90→*(85%) 2.9→*倍  
2/5 MF 35→未(*%) 6.3→*倍 (2/5)
千葉明徳 第一志望 MF 36→56(156%) 1.3→1.3倍  
ルーブリック MF 14→7(50%) 1.2→1.0倍  
一般 MF 57→42(74%) 1.4→1.2倍  
適性検査型 MF 173→212(123%) 1.1→1.1倍  
特待生 MF 58→95(164%) 1.9→2.9倍  
国府台女子 推薦 F 136→196(144%) 2.0→2.9倍  
1回 F 756→915(121%) 1.7→2.1倍  
2回 F 103→未(%) 5.1→*倍 (2/5)

日出学園(市川市)の推薦入試の応募者は2016年以降28→41→54→74名と3年連続の増加で、2019年の倍率は1.5→1.8倍に上がっています。 Ⅰ期の応募者は119→175名と47%の大幅増加。Ⅱ期の応募者も96→111名と16%増です。

八千代松陰(八千代市)の応募者は2017年に大きく減りましたが、2019年の推薦入試と1/20・21一般入試の応募者は2018年に引き続き増えています。

千葉明徳(千葉市中央区)の2018年の大学合格実績は現浪計で東京外語大1、千葉大3、東京学芸大1など国公立大9名、早慶上理10名、MARCH33名でした(卒業生347名)。
中学校1期生が2017年に卒業して以来、中高一貫プログラムへの評価が上がり、第一志望者や学力上位層が増えているようです。 2019年入試では12/1の3年連続で30名台だった第一志望入試の応募者が36→56名と56%の大幅増。また県立千葉中など公立一貫校との併願者向けの適性検査型入試も23%の大幅増です。さらに特待入試の応募者が64%も増えていて上位生が増えていることをうかがわせます。

国府台女子
国府台女子(市川市)は仏教主義(浄土真宗)教育の女子校で県内にある3校の女子校では最も有力な学校です。
2018年入試では3回の入試すべてで応募者が大幅に減少しましたが、2019年入試ではその反動か推薦で96→136名と44%の大幅増、一般1回も756→915名と21%の増加となっています。 倍率は推薦が2.0→2.9倍と大きく上がり、一般1回も1.7→2.1倍と厳しい入試になりました。

附・茨城南部主要私立中学入試速報

茨城には私立中学校が13校、私立中等教育学校が2校、合計15校あります。そのうち女子校は聖徳大学附属取手聖徳中学校1校で、他の14校は共学校です(男子校はありません)。 北浦三育中学校と青葉台中等学部は高校がなく、青丘学院つくば中学校は2014年に開校した新しい全寮制の学校で東日本では初の韓国系民族学校です(一条校)。 私立中学の所在地は水戸を中心とした県北地区と筑波・取手を中心とする県南地区に大きく分かれ県南地区は千葉からの受験生もかなりいます。 以下の県南地区の主要3校の入試データのみ掲出しておきます。

江戸川取手 1回 東大 MF 369→331名(90%) 4.0→3.0倍  
医科 MF 227→194名(85%) 4.1→3.0倍  
難関 MF 311→278名(89%) 1.2→1.2倍  
2回 東大 MF 311→261名(84%) 4.6→2.8倍  
医科 MF 203→170名(84%) 4.2→2.8倍  
難関 MF 272→237名(87%) 1.1→1.2倍  
3回 東大 MF 290→未(*%) 5.4→*倍 (2/5)
医科 MF 188→未(*%) 6.7→*倍  
難関 MF 259→名(%) 0.9→*倍  
土浦日大   推薦 MF 71→名(%) 1.0→*倍  
  CSAT MF 171→名271(158%) 1.4→1.3倍  
  ISAT MF 233→名(%) 1.4→*倍  
  1回 MF 245→名(%) 1.6→*倍  
  2回 MF 167→名(%) 4.3→*倍  
  新学力型 MF 8→名(%) 1.0→*倍  

*SATは公立一貫校対応の適性検査型入試。
Cは千葉公立、Iは茨城公立に対応。

茗溪学園 グローバル 専願 M 18→17名(94%) 2.0→1.9倍
F 12→18名(150%) 1.2→3.0倍
併願 M 85→91名(107%) 1.7→1.5倍
F 110→104名(95%) 1.6→1.7倍
一般 1回 M 292→344名(118%) 1.8→3.4倍
F 214→250名(117%) 3.3→3.2倍
2回 M 153→158名(103%) 10.2→*倍
F 127→99名(78%) 6.6→*倍

(つづく)

[次回予告]「2019年中学入試速報第3弾!―― 東京・神奈川の私立男子中入試 ―― 」

2月1日からいよいよ首都圏中学入試の本丸、東京・神奈川の中学入試が始まります。次回は東京。神奈川の男子校の入試速報をお伝えします。

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