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第127話「2018年 大学合格実績が伸びた注目校(1)

2018年7月27日

1.東大合格者数

上位校の東大合格者数の5年間の推移を見ながらいくつかの視点で考えて見ます。

*学校名の後ろの( )内は今春の卒業生数。%は現浪合わせた合格者(現浪計)の今春の卒業生に占める割合

(1)東大合格者数1位~10位

1位 開成(398) 203→170→158→185→171→160→175(44%)
2位 筑波大附駒場(162) 83→103→104→112→102→102→109(67%)
3位 麻布(304) 90→82→82→88→94→79→98(32%)
4位 灘(219) 103→105→104→94→94→94→91(42%)
5位 栄光学園(173) 70→ 52→ 67→45→57 →62→77(45%)
6位 桜蔭(231) 58→66→69→76→59→63→74(32%)
7位 聖光学院(231) 65→62→71→74→71→69→72(31%)
8位 東京学芸大附(334) 55→68→56→54→57→46→49(15%)
9位 海城(320) 34→47→40→56→30→49→48(15%)
9位 都立日比谷(325) 30→29→37→37→53→45→48(15%)
9位 渋谷教育学園幕張(376) 49→61→48→56→76→78→48(13%)

これを見ていくつか注目される点をあげてみれば、

①9位までの11校中9校は順位こそ変わっていますが前年と同じ顔ぶれです。入れ替わったのは長年ベスト10に入っていた駒場東邦が12位となり圏外へ出て、昨年11位となりベスト10から外れた東京学芸大附が1年で復帰、また都立日比谷の1970年以来48年ぶりのベスト10入りは大きな話題になりました。

②11校の内訳は男子校が7校、女子校が1校、共学校が3校です。また設置者別では国立大付属校が2校、公立校が1校、私立校が7校です。学校所在地では東京が7校、神奈川が2校、千葉と兵庫が1校です。

③増減が大きい学校
今年の増加で目立つのは開成の15名増、麻布の19名増、栄光学園の15名増、桜蔭の11名増です。また減少が大きいのは渋谷教育学園幕張の30名減です。

④合格者の割合
学校規模を考慮して合格者数ではなく合格者数(現浪計)の卒業生数に占める割合(%)で見ると筑波大附駒場の67%が群を抜いています。これに次ぐのが40%台の開成と栄光学園と灘で、さらにこれに次ぐのが30%台の麻布、桜蔭と聖光学院です。
学校規模が大きい東京学芸大附以下の4校は割合で見ると10%台で上位7校とはかなり差があります。



(2)東大合格者数12位以下

以下は首都圏の学校に限定した40名台から20名台までのランキングです。

40名台
駒場東邦(233) 59→75→82→57→52→47(20%)
浅野(259) 27→34→40→30→32→42(16%)
30名台
筑波大附(231) 38→29→17→32→37→38(16%)
早稲田(298) 13→26→28→38→30→38(13%)
女子学院(224) 37→24→30→34→36→33 (15%)
20名台
武蔵(168) 29→22→27→26→32→27(16%)
渋谷教育学園渋谷(204) 12→14→33→30 →25→25(12%)
県立湘南 (360) 14→17→19→16→18→25(7%)
県立千葉(318) 25→21→23→32→18→22(7%)
県立浦和(368) 46→33→27→22→32→22(6%)
豊島岡女子(346) 27→33→30→41→21→21 (6%)

①駒場東邦は長年ベスト10の常連でしたが、3年連続で減り続け、とうとう今年はベスト10から外れてしまいました。しかし卒業生数に占める割合では20%ですから、ベスト10のグループでもおかしくない学校です。

②首都圏の公立トップ校では都立日比谷が突出してベスト10入りしていますが、神奈川・千葉・埼玉の公立トップ3校(県立湘南・県立千葉・県立浦和)は21~22名で、首都圏順位で18~19位で並んでいます。かつては3校とももっと上位にいましたが、これが現在の位置ということです。さらに合格者数(現浪計)の卒業生数に占める割合(%)ではいずれも1桁となっています。



2.国公立大合格実績が伸びた学校

ここでは安田教育研究所でまとめた資料を使って2013年から2018年までの5年間で国公立大合格者数が伸びた主な中高一貫校を見ていきます。開校年度が2014年以降の公立一貫校は5年間の伸びを見ることができないので除いています。また多くの国公立大合格者を出している学校でも、2018年の合格者が2013年の合格者と同数以下の場合は入っていません(桜蔭や女子学院・渋谷教育学園幕張など)。

(東京 国私立中高)

開成 273→298
麻布 194→204
豊島岡女子学園 147→160
桐朋 145→149
駒場東邦 135→139
早稲田 78→95
渋谷教育学園渋谷 72→94
攻玉社 61→76
東京都市大学附 63→72
広尾学園 20→53
雙葉 50→52
青稜 45→52
お茶の水女子大学附 49→50
頌栄女子学院 47→49
東京都市大等々力 21→47
大妻 33→43
桜丘 23→43
宝仙学園 14→40
田園調布学園 36→37
晃華学園 28→33
富士見 20→33
成蹊 29→32
創価 15→31



2018年の合格者数が30名以上の学校で、伸びが大きく注目されるのは 広尾学園の33名増で2.65倍
東京都市大等々力の26名増で2.24倍
宝仙学園の26名増で2.86倍
の3校でいずれもここ数年で大きく伸びて大人気になっている学校です。

京華 21→27
足立学園 19→27
安田学園 10→27
佼成学園 15→22
淑徳巣鴨 10→22
品川女子学院 19→21
青山学院 14→19
文教大学付 5→16
明大附属明治 8→13
佼成学園女子 4→13
実践学園 10→11
中央大学附 4→10
京華女子 5→9
香蘭女学校 7→8
明星学園 1→8
文化学園大杉並 5→7
郁文館グローバル 1→7
滝野川女子学園 4→6
三田国際学園 0→4
帝京 2→4
藤村女子 1→3
共立女子第二 1→2
文華女子 0→2
東海大学高輪台 0→2



2018年の合格者数が30名未満の学校で注目されるのは
・文教大学付の11名増で3.2倍
・佼成学園女子の9名増で3.25倍
の2校でしょう。



また人数的には一桁ですが、京華女子の5→9名は卒業生140名の小規模な中堅女子校としては大健闘と言えるでしょう。
なお人気の高い三田国際学園は0→4名でまだまだのようですが、入学者のレベルが急速に上がっており今後大きく伸びることが予想されます。

(東京 公立中高)

都立小石川中等教育学校 73→76
都立武蔵高校・附属中 60→73
都立立川国際中等教育学校 6→47

都立小石川中等教育学校は23区の一貫校のトップ校。都立武蔵高校・附属中は多摩地区のトップ校です。


都立武蔵高校・附属中と都立立川国際中等教育学校はともに6期生の実績ですが、 都立武蔵高校・附属中が最初から高いレベルにあったのに対して、都立立川国際中等教育学校は旧8学区の2番手校だった北多摩高校を母体とした学校で、帰国生・在京外国人を30名募集している異色の学校です。1期生・2期生では国公立大に対する指導体制・カリキュラムが充分ではありませんでしたが、2013年に着任した信岡校長の強力な指導でこの5年間で大学進学実績が大きく伸びてきました。



(神奈川 私立中高)

聖光学院 144→147
栄光学園 122→144
浅野 124→145
逗子開成 89→118
山手学院 71→105
サレジオ学院 70→73
洗足学園 56→80
公文国際 40→59
神奈川大学附 40→54
横浜雙葉 40→52
中央大学附横浜 1→26
日本大学藤沢 17→20
日本大学 12→19
清泉女学院 16→18
カリタス女子 10→16
横須賀学院 10→14
三浦学苑 0→7
横浜国際翠陵 0→6
相洋 2→5
横浜富士見丘 1→3
緑ヶ丘女子 0→3
東海大学相模 0→1


神奈川の私立中高で、伸びが大きく注目されるのは
 ・洗足学園の24名増で1.43倍
 ・中大附横浜の25名増で26倍
の2校でしょう。


洗足学園は国公立大以外にも医学部や海外大学の実績も大きく伸ばしています。 中大附横浜は中央大学の付属校化、共学化、校舎への移転と大きくに学校が変わり、付属校ながら積極的に他大学進学にも対応していますから急速な国公立大実績の増加も当然でしょう。



(千葉 私立中高)

市川 145→163
昭和学院秀英 84→94
八千代松陰 42→61
成田 47→51
日本大学習志野 29→31
流通経済大学附柏 10→16
昭和学院 9→10
翔凛 4→10
二松学舎大附柏 0→6
日出学園 2→3
聖徳大学附属女子 1→3

(埼玉 私立中高)

大宮開成 63→99
淑徳与野 53→57
昌平 21→52
城西大学附属川越 27→33
開智未来 0→22
聖望学園 9→11

埼玉の私立中高で伸びが大きく注目されるのは
・昌平の31名増で2.48倍
・開智未来の0から22名増
の2校でしょう。


昌平は2007年に新法人の経営に移行し新生昌平高校がスタート、さらに2010年に中学校が開校した新しい学校です。埼玉には新しい中高一貫校が多いのですがその中で最も伸びている学校の一つです。
開智未来は2011年に開智グループによって設立された開校7年目の学校です。開智中高の教育システムが導入されるだけではなく開智未来独自の取り組みも行われて成果を上げています。


(つづく)

[次回予告] 「2018年大学合格実績が伸びた注目校(2)」

次回は難関私大実績が伸びた学校をみていきます。また個別に大きく実績を伸ばしている注目校をいくつかピックアップして見ていきます。

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