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第121話「2018年中学入試予想 第2弾 9月公開模試から予想する入試動向(1)

2017年11月4日

前回は7月の大手公開模試の志望動向から2018年中学入試を予想しましたが, 7月という早い時期のため予備的なものにならざるをえませんでした。

9月に入り本格的に志望校選びの時期になり,模試受験者も7月より約2,000名増えて44,258名でした。また前年9月との比較では男子が2.9%増,女子は0.5%増でトータルでは1.8 %増です。

今回は東京の主要校を見ていきます。なおコメントは7月模試以降の動きのある学校を中心にしています。今回は第119話の記述を前提にしていますので,まだ読んでいない方は第119話を先にお読みください。

*学校名の後ろの数字は志望者数の対前年同月比(%)で2017年7月→2017年9月の順に7月から9月の推移を見ています。またMは男子,Fは女子です。

1.東京の男子校

まず最上位レベルの6校から見ていきます。

開成 100→106%
麻布 102→99%
駒場東邦 92→95%
武蔵 90→92%
海城 1回 101→95%
2回 99→104%
早稲田 1回 92→116%
2回 108→99%

開成(荒川区)は6%増ですがこの程度の増減では難易度が変動することはないでしょう。

武蔵(練馬区)は2017年の応募者は微減でしたが,受験者の層がじわじわ上がっているためチャレンジ層に敬遠されている可能性大です。


早稲田
早稲田
早稲田(新宿区)1回の16%増が目につきますが学年の約半数が早稲田大学へ内部進学し、残りの約半数は東大や慶應などの難関大を受験して進学しています。2020年の大学入試改革に不安を感じた保護者にとっては魅力的な学校なのかもしれません。

次に上記6校につぐグループの学校8校を見ていきます。

本郷 1回 95→105%
2回 105→107%
3回 81→92%
城北 1回 100→110%
2回 96→104%
3回 101→100%
巣鴨 Ⅰ期 102→101%
Ⅱ期 91→87%
Ⅲ期 215→449名(新設)
桐朋 1回 106→102%
2回 112→93%
1回 103→99%
2回 93→99%
攻玉社 1回 98→98%
2回 108→118%
特選 106→101%
世田谷学園 1次 131→120%
2次 93→97%
3次 124→98%
東京都市大付 1回 105→101%
2回 91→101%
3回 114→98%
4回 103→100%

本郷(豊島区)は近年人気が高くここ数年毎年のように応募者が増えています。9月模試の志望者は1回が5%増,2回は7%増と好調が続いています。

桐朋(国立市)は2016年入試から2回入試になりました。最上位層が多く併願していましたが,大学実績が下がり上位層に避けられているのか,2回の9月の志望者は7%減です。

世田谷学園
世田谷学園
世田谷学園(世田谷区)は2017年入試で3回の入試すべてで応募者が増加。この2~3年応募者減少傾向が続いていましたが,9月模試の志望者20%増から見て完全復活です。

次に有力私大付属の男子校の志望状況を見ていきます。

早稲田高等学院 107→120%
学習院 1回 107→131%
2回 132→127%
立教池袋 1回 118→106%
2回 95→114%
明大中野 1回 111→104%
2回 114→112%

早稲田高等学院(練馬区)の9月の模試志望者は7月の7%増から20%増と大きく増えています。付属校人気を象徴するような動きです。


学習院
学習院
学習院(豊島区)は進学校だった旧制高校以来の伝統があり他大学進学者の多い学校です。1回の模試志望者が7月の7%増から9月は31%増と大幅に増加しています。

2.東京の女子校

まず最難関レベルの3校(女子御三家)から見ていきます。

桜蔭 97→97%
女子学院 112→115%
雙葉 87→93%

3校の中では女子学院(千代田区)の突出した増加が続いています。雙葉(千代田区)は7月が前年比13%減と大きく減っていましたが,9月は7%減となってきました。

次に御三家に続くレベルの8校を見ていきます。

豊島岡女子 1回 110→111%
2回 102→102%
3回 103→112%
鷗友学園女子 1次 94→99%
2次 118→109%
吉祥女子 1回 108→109%
2回 103→118%
3回 117→115%
学習院女子 A 128→115%
B 121→125%
頌栄女子学院 1回 128→130%
2回 111→116%
立教女学院 121→119%
白百合学園 92→93%
東洋英和女学院 A 91→94%
B 78→90%


鷗友学園女子
鷗友学園女子
鷗友学園女子(世田谷区)は2016年入試より2回入試になっています。2017年の大学合格実績は国公立大が東大9名,一橋大10,東京外語大11名など計85→94名,合格者が絞り込まれた難関私大では早慶上智大が190→221名と大きく伸びています。模試の志望者では1回が7月は6%減でしたが,9月はほぼ前年並みになっており,しかも大学実績の躍進からか学力上位層が増えていますから, 2018年入試は難化の可能性が出てきました。

学習院女子(新宿区)の卒業生は200名で,併設の学習院女子大(同じ敷地です)には3名しか進学していませんが,学習院大学には103名(52%)が進学。他大学は国公立大が一橋大1名,お茶の水女子大1名など計4名,私大は72名で早慶上智大が43名などです。9月の志望者はAが15%増,Bは25%増です。


頌栄女子学院
頌栄女子学院
頌栄女子学院(港区)の1回の志望者は7月で28%増,9月は30%増と大幅増加が続いています。これは2017年入試で1回の応募者が313→257名と18%の大幅減だった反動に加え,2017年の大学合格実績が東大6名,一橋大5名,東工大4名など最難関国立大の躍進によるものでしょう。

3.東京の共学校

都内の上位共学校は早慶大やMARCH大の付属校が主力です。大学付属校では,しばらく吹き荒れた大学付属校への逆風も弱まり,多くの学校で回復基調が見てとれます。9月の志望状況を見ると男子の増加が目につきます。下記の6校では法政大学の1回女子以外すべて増加傾向です。

慶應中等部 M 119→123%
F 135→132%
早稲田実業 M 101→109%
F 112→109%
明大明治 1回 M 116→111%
F 133→122%
2回 M 105→96%
F 117→120%
青山学院 M 109→110%
F 106→109%
中央大附 1回 M 108→100%
F 86→98%
2回 M 115→114%
F 100→108%
法政大学 1回 M 113→110%
F 111→97%
2回 M 119→113%
F 95→111%
3回 M 103→109%
F 107→116%

 


慶應中等部
慶應中等部
慶應中等部(港区)は男子の7月から9月にかけて模試志望者が19%増から 23%増になっています。女子は前年比30%台の増加が7月・9月と続いています。

早稲田実業(国分寺市)は今春入試では男女とも前年並みの入試状況でした。7月から9月にかけて男子の模試志望者が相当に増加し,女子はやや減って男女とも前年比9%増となっています。


明大明治
明大明治
明大明治(調布市)は大学の人気の高さもあり,MARCH系附属では最も難易度の高い学校です。多摩地区の学校ですが23区在住の生徒と多摩地区在住の生徒はともに30%台でほとんど同数です。神奈川在住の生徒も25%います。模試志望者は9月で男子はやや減っていますが,女子の9月志望者は前年比20%台の増加です。

青山学院(渋谷区)は2016年入試で男女ともに大きく応募者が増加し,2017年入試の応募者は男子が360→360名と横ばい,女子は465→497名7%増でした。9月の模試志望者で見ると男女ともに10%前後増加しそうです。

中央大附(小金井市)は2016年入試で男子の応募者が大幅に増加しました。その反動か2017年入試では男子の1回の応募者が24%の大幅減,女子は12%増となりました。7月・ 9月模試の志望者は男子が8%増から増減なしへ,女子は7月から9月にかけて1回・2回とも増加しています。

法政大学(三鷹市)は7月から9月にかけて志望者の増減がありますが,9月では男女とも1回女子を除いて前年比プラスとなっています。

次に進学校系の2校を見ておきます。
渋谷教育学園渋谷 1回 M 115→107%
F 118→115%
2回 M 109→104%
F 93→97%
3回 M 89→104%
F 99→101%
広尾学園 1回 M 112→90%
F 128→104%
2回 M 119→102%
F 99→96%
医サ M 120→99%
F 94→82%
3回 M 143→145%
F 95→95%

渋谷教育学園渋谷(渋谷区)は2015年の東大合格者が14→33名と大躍進し2016年の東大合格者も30名でこの2年間30名台をキープしました。2017年は25名でしたが都内の共学系進学校としてトップの位置は盤石です。男子の模試志望者は7月から9月にかけてやや減少。女子は男子より難易度が高く,志望者が鷗友学園女子,吉祥女子や洗足学園との間で揺れ動いているのか各回とも月ごとに細かい増減がありますが,難易度が変動することはないでしょう。

広尾学園(港区)は2007年の共学化10年目になります。また大学合格実績も大きく伸びて,ここ3年間の東大合格者は1→2→6名です。一時落ち着いた入試状況になりましたがここ数年は再び応募者増加,倍率上昇,入試レベルアップが続き,2017年入試ですべての入試回の受験者が前年を上回りました。模試志望者を見ると男女ともに9月にかけて模試志望者が減少している入試回が目につきます。おそらくは難易度上昇に対する敬遠があるものと思われます。

(つづく)

[次回予告] 「2018年中学入試予想 第2弾 9月公開模試から予想する入試動向(2)」

2018年入試を9月模試の志望動向から予想します。今回の東京に続き次回は神奈川・千葉・埼玉の注目される学校を中心に見ていきます。

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