コラム「そうだったのか!中学入試」
トップページ > コラム「そうだったのか!中学入試」 > 第113話「2017年中学入試速報第8弾 ――国立大付属・公立一貫校・埼玉(2)・千葉(2)・茨城―」

第113話「2017年中学入試速報第8弾――国立大付属・公立一貫校・埼玉(2)・千葉(2)・茨城―

2017年4月18日

1.国立大付属校

全国に国立大学の付属中学校(中等教育学校4校を含む)は74校あり,そのうち高校があるのは中等教育学校4校を含めて22校です。また首都圏の1都3県には東京に8校,神奈川に2校,千葉が1校,埼玉は1校で合わせて12校がありますが,高校まであるのは東京の8校だけです。近年では国立大付属校で併設大学への内部推薦制度のある学校もありますが,定員が少なく選考基準も厳しいので,私立大付属校のような一定の基準を満たせばエスカレーター式に進学できる学校ではありません。また中学までしかない学校と高校まである学校では入試状況が大きく異なります。

学校名の右の数字は2016→2017年の応募者の推移,( )内は前年比(%),及び実質倍率の推移です。なお倍率は実受検者/合格者で,合格者は正規合格者です。またMは男子,Fは女子です。千葉と埼玉の2段階選抜の学校の2次は応募者ではなく実受験者です。

なお未公表・非公表の数値は**と表記してあります。

(1)東京の国立大付属校

上記のように東京には8校の国立大付属学校があり,そのうち中等教育学校は東京学芸大附国際と東京大附の2校です。また他の6校のうち筑波大附駒場を除いた5校は高校進学に際し選抜があり,全員が併設高校に進学できるわけではありません。特に東京学芸大附中学3校から進学する併設高校は世田谷にある東京学芸大附属高校1校のためかなり厳しい内部選抜となります。またお茶の水女子大附は幼稚園から中学校までは共学ですが,高校は女子校なので男子は全員他校を受験します。なお筑波大附駒場は全国の国立大付属中学で唯一の男子校で他は全て共学校です。

都内の国立大付属中学の入試は公立中高一貫校と同じ2/3に行われています(東京大附の推薦を除く)。そのため都立・区立の公立一貫校11校と国立大付属中学が競合しています。

お茶の水女子大附 M 51→63→60名(95%) 1.6→2.4→3.0倍
F 221→220→209名(95%) 4.0→3.8→3.9倍
東京学芸大附竹早 M 210→191→162名(85%) 3.0→2.8→2.7倍
F 209→193→151名(78%) 3.4→2.9→2.3倍
東京学芸大附小金井 M 70→64→80名(125%) **→**→**倍
F 62→52→67名(129%) **→**→**倍
東京学芸大附世田谷 M 120→122→138名(115%) 1.9→2.0→2.0倍
F 153→113→121名(107%) 2.0→1.8→1.7倍
東京学芸大附国際 A MF 156→168→209名(124%) 3.9→4.2→4.9倍
B MF 132→182→158名(87%) 3.7→5.0→4.5倍

お茶の水女子大附(文京区)は募集定員が併設小からの進学人数によって毎年変動します。2017年は男子20→15名,女子35→30名と各5名の減員でした。そのため応募者は男女とも減っていますが倍率は男女とも上昇しています。

東京学芸大附属の4校では東京学芸大附国際中等教育学校以外の3校は中学のみの学校で,高校は世田谷区にある東京学芸大附属校しかないため,一般生とは別枠の入試で選抜されます。

東京学芸大附竹早(文京区)応募者が男女ともに大きく減少しています。さらに受検者数では男子が132→125名と5%減ですが,女子は応募者151名に対し欠席者が42名もいて146→109名と25%の大幅減です。そのため女子の倍率は2.9→2.3倍と大きく低下しました。補欠候補が男子16名,女子17名発表されていますが繰り上げ人数は非公表です。

東京学芸大附小金井(小金井市)は国立大付属の4中学の中で唯一大学と同じキャンパスにあります。募集人員が少ないうえ、隣接する小学校から進学してくる人数によって年度ごとに人数に変動があり、人数が確定し発表されるのが11月ですから第一志望にしにくい学校です。2017年の定員は男子39名、女子33名で女子が1名と増えています。応募者数は前年の反動もあり男女とも20%以上増えています。受験者数・合格者数が非公表のため倍率は不明です。

東京学芸大附世田谷(世田谷区)は2017年入試で通学区域に東京の三鷹市・武蔵野市,神奈川の相模原市南区・藤沢市,埼玉の和光市・朝霞市が追加され範囲が拡大しました。また帰国入試はありませんが帰国生も受験できるようになりました。2016年入試で女子の応募者が153→113名と大きく減少,2017年入試では男女ともに応募者が増加しましたが,女子は受検者が78→71名と減り倍率が1.8→1.7倍と低下。60名の募集に対し合格者を91名出していますが,補欠を男子23名,女子18名発表しています。繰り上げ人数は非公表ですがかなりの繰り上げがあったようです。

筑波大附 M 237→181→209名(115%) 4.0→3.5→4.1倍
F 230→204→233名(114%) 4.1→3.5→4.0倍
筑波大附駒場 M 741→786→689名(87%) 4.9→5.0→4.7倍
東京大附 (推薦) M 206→181→172名(95%) 15.6→12.8→**倍
F 265→236→111名(47%) 15.6→14.7→**倍
(一般) M 203→179→**名(**%) 4.7→4.2→**倍
F 225→196→**名(**%) 6.4→5.2→**倍


筑波大附
筑波大附
筑波大附(文京区)は東京高等師範学校の付属中学校以来の名門校ですが,東大合格者が2013年から2015年にかけて38→29→17名と激減したためか,2016年入試では男子の応募者が237→181名と24%の大幅減,女子も230→204名と11%減となりました。しかし2016年春の東大合格者は17→32名と回復し2017年の応募者は男子が181→209名で15%増,女子は204→233名で14%増と回復し,倍率も男女ともに4倍台に戻しています。合格最低点(割合)は男子73%,女子74%でした。補欠候補が男女各10名ずつ発表されましたが繰り上げ人数は非公表です。

筑波大附駒場(世田谷)は全国の国立大付属中で唯一の男子校で,高校進学に当たり選抜がなく,同じ系列の筑波大附と異なり付属小学校からの進学者がいないなど,他の国立大付属中とはさまざまな点でかなり異なる学校です。
今春の卒業生は160名で、浪人も含めた国公立大学合格者が122名(現役93名)、そのうち東大が前年同数の102名(現役74名)ですから、非常に国立大志向とりわけ東大志向が強い学校と言えます。なお残りの国公立大合格者20名中10名は東京医科歯科大6名などの医学部です。学年400名規模の開成と比べても東大合格者の比率は圧倒的に高く,進学校としての実績は抜きん出ていて首都圏トップと言ってよいでしょう。

2017年の応募者は13%減で,倍率も5.0→4.7倍と下がっていますが,これは非常に難易度が高いため,確信が持てない受験生が他の国立大付属校や公立一貫校に回ったためと思われます。難易度はまったく変わっていないようです。

(2)神奈川・千葉・埼玉の国立大付属校

横浜国大横浜 MF 247→282→198名(70%) 3.4→3.4→2.7倍
横浜国大鎌倉 MF 111→107→122名(114%) 1.8→1.5→1.8倍
千葉大附 M 231→199→208名(105%) 10.3→10.3→8.9倍
F 174→163→205名(126%) 6.8→6.8→7.5倍
埼玉大附 M 134→151→113名(75%) 4.8→5.3→3.9倍
F 130→156→111名(71%) 4.2→5.6→3.7倍

横浜国大横浜(横浜市南区)は2017年4月から校名が「横浜国立大学教育人間科学部附属横浜中学校」から「横浜国立大学教育学部附属横浜中学校」と変更されています。
2017年の応募者は282→198名と30%の大幅減ですが,これは検査日が同じ2/3の横浜市立横浜サイエンスフロンティア高附中の開校によるものです。

同様に横浜国大鎌倉(鎌倉市)も2017年4月から校名が「横浜国立大学教育人間科学部附属鎌倉中学校」から「横浜国立大学教育学部附属鎌倉中学校」と変更されています。
2017年の応募者はやや増加しており地理的に離れているため横浜市立横浜サイエンスフロンティア高附中の開校の影響はほとんど受けていないようです。

千葉大学附(千葉市稲毛区)の応募者は男女とも増えていますが,特に女子は163→205名と26%の大幅増です。

埼玉大学附(さいたま市南区)は2016年入試で男女とも応募者が増えましたが,2017年入試では男子151→113名と25%減,女子は156→111名と29%減と前年の反動以上の減少となり倍率も大きく低下しました。

2.公立中高一貫校

(1) 東京の公立中高一貫校

東京の公立中高一貫校は都立が10校、千代田区立が1校の計11校です。また都立の10校は中等教育学校が5校、併設型一貫校が5校で、千代田区立は中等教育学校です。

ここ数年公立中高一貫校の応募者は減少傾向にあります。しかし応募者減・倍率低下によって難易度はほとんど下がっていません。いくつかの学校では応募者減・倍率低下にもかかわらずむしろ難易度が上がっているケースもあります。応募者の減少は人気が下がっているからではなく「お試し受検」はもちろん「チャレンジ受検」が減ってきてコアな受検層に絞られてきているためと思われます。また地域・学校によって多少の違いはありますが私立中学,特に上位校との併願受験者が確実に増えてきているのも近年の傾向です。実際のところ難易度が高いと思われる公立一貫校の合格者はほとんどが私学併願者です。

都立桜修館中等教育学校 M 485→476→420名(88%) 5.8→5.7→5.1倍
F 652→598→568名(95%) 7.7→6.9→6.7倍
都立大泉高校附中学校 M 388→383→362名(95%) 6.2→6.1→5.9倍
F 507→494→447名(90%) 8.1→7.9→7.2倍
都立小石川中等教育学校 M 504→550→523名(95%) 6.0→6.3→6.0倍
F 378→468→475名(101%) 4.4→5.3→5.5倍

都立立川国際中等教育学校

帰国枠 MF 63→83→75名(90%) 2.1→2.7→2.3倍
一般枠 M 339→290→326名(112%) 5.1→4.3→4.8倍
F 490→432→412名(95%) 7.3→6.5→6.0倍

都立白鷗高校附中学校

特別枠 MF 69→53→66名(125%) 11.3→4.4→7.3倍
一般枠 M 443→382→390名(102%) 5.5→4.8→4.8倍
F 581→589→556名(94%) 7.5→8.1→7.3倍
都立富士高校附中学校 M 282→293→305名(104%) 4.6→4.7→5.0倍
F 349→300→348名(116%) 5.6→4.8→5.7倍
都立三鷹中等教育学校 M 576→523→490名(94%) 7.0→6.4→6.0倍
F 564→538→486名(90%) 6.9→6.6→5.9倍
都立南多摩中等教育学校 M 390→397→359名(90%) 4.8→4.8→4.4倍
F 496→497→428名(86%) 6.1→6.1→5.3倍
都立武蔵高校附中学校 M 339→316→282名(89%) 5.3→5.1→4.4倍
F 254→267→252名(94%) 4.0→4.3→4.0倍
都立両国高校附中学校 M 528→501→382名(76%) 8.4→8.1→6.1倍
F 517→502→438名(87%) 8.3→8.1→6.9倍

千代田区立九段中等教育学校

A(区内) M 60→80→72名(90%) 1.3→1.7→1.7倍
F 81→95→84名(88%) 1.8→2.2→1.9倍
B(区外) M 369→254→304名(120%) 8.8→6.1→7.2倍
F 469→377→397名(105%) 10.8→9.0→9.3倍

都立小石川中等教育学校(文京区)は2016年の大学入試で東大が9→14名と増え,秋の模試では男子の応募者増加が予想されましたが,実際には男子は550→523名と5%減,女子は468→475名と1%増でした。もともと都内の公立一貫校で最も入試レベルが高く,大学合格実績の好調から応募者増加が予想されたために,チャレンジ層に敬遠されたものと思われます。
また私立難関中との併願者も一番多く,主な併願校は,男子では開成,麻布,栄光学園,渋谷教育学園幕張,女子は渋谷教育学園渋谷,浦和明の星女子,女子学院,フェリス女学院,豊島岡女子,吉祥女子などです。
今春の大学合格実績は、東大14→14名,京大1→6名,一橋大4→5名,東工大5→6名など最難関国立大が大きく伸び,国公立大合計でも74→80名と伸びていますから,2018年入試ではさらに上位層を集めそうです。
なお私立難関中との併願者が多いだけに手続き締切り時の未手続き者が29名(男子9名,女子20名))いました(前年は28名)。そのため29名が繰り上げ合格になりましたが。手続き締切りに際し不手際があったためその後6名の繰り上げ合格がありました。

都立武蔵高附中(武蔵野市)は多摩地区の公立一貫校ではトップ校で,都内の上位層を都立小石川中等教育学校と分け合っています。実際にはほぼ東西つまり23区と多摩地区で棲み分けています。
2017年入試の応募者は東大合格者がこの2016年春に4→11名と大きく伸びましたが,男子が316→282名と11%減,女子は267→252名と6%減でした。小石川と同様にチャレンジ層に敬遠されたためと思われます。

今春の手続き締切り時の未手続き者は9名(男子5名,女子4名)でした(前年は12名)。


都立富士高附
都立富士高附
都立富士高附(中野区)は東京都教育委員会から理数アカデミー校(文科省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に相当)に指定され人気が急上昇し,秋の模試でも応募者増が予想されていました。都立一貫校10校中で今春の応募者が増えたのは富士高附と立川国際の2校だけで,立川国際は一般枠で2%増 (帰国・外国人枠は10%減)と微増ですが,富士高附は男子が293→305名で4%増,女子は300→348名と16%の大幅増で,男女計では593→653名と10%増でした。

今春の手続き締切り時の未手続き者は0名でした(前年は6名)。

(2)神奈川の公立中高一貫校

神奈川の公立中高一貫校は県立が2校,横浜市立は今春開校が1校あり2校,川崎市立が1校で計5校です。

県立相模原中等教育学校 M 531→538→608名(113%) 6.5→6.5→7.3倍
F 608→508→624名(123%) 7.3→6.2→7.5倍
県立平塚中等教育学校 M 360→361→403名(112%) 4.4→4.4→4.9倍
F 408→400→412名(103%) 5.0→4.9→5.1倍
横浜市立南高校附中学校 M 563→542→423名(78%) 7.3→7.1→5.4倍
F 741→737→602名(82%) 8.2→8.1→6.8倍

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高附

M **→450名(新規開校) **→10.8倍
F **→235名(新規開校) **→5.7倍
川崎市立川崎高校附中学校 MF 593→553→523名(95%) 4.8→4.5→4.3倍

県立の2校は2009年に同時開校し2015年3月に1期生が卒業しました。


県立相模原中等教育学校
県立相模原中等教育学校
県立相模原中等教育学校(相模原市)は2015年に卒業した1期生で東大5名,京大3名,東工大7名,一橋大4名など国公立大53名,早慶上理大102名,GMARCH大154名(当然全員現役です)と1期生とは思えないような実績で,卒業生152名中4年制大学進学者は89%という高い水準でした。

2016年入試ではこれだけの実績にもかかわらず,応募者は男子が微増,女子は16%の大幅減となりました。女子の減少はチャレンジ層の敬遠によるものでしょうか。併願校は,男子が駒場東邦,聖光学院,慶應湘南藤沢,渋谷教育学園渋谷,サレジオ学院,桐光学園など,女子はフェリス女学院,、鷗友学園女子,洗足学園,大妻多摩,神奈川大附,中央大附横浜,森村学園などでした(2017年の併願校は未確認)

2016年に卒業した2期生も1期生と変わらない実績を挙げ,東大が5→7名など国公立大は53→59名と増えています。現役4年制大学進学率は84%でした。
2017年入試の応募者は男子が538→608名と13%増,女子は508→624名と23%の大幅増となり,受検者層も1ランク上がっているようで男女ともに難易度が上昇。特に男子は大幅にアップしています。(2017年入試の併願校は未確認)

横浜市立南高校附(横浜市南区)はこの春1期生が高2になりました。2016年入試は男女とも応募者がやや減りましたが難関私立中との併願者が増えて上位層が厚くなって難易度も上がっています。併願校は男子が開成,麻布,栄光学園,聖光学院,慶應普通部,慶應湘南藤沢,逗子開成,鎌倉学園など,女子はフェリス女学院,横浜雙葉,横浜共立,洗足学園,鎌倉女学院,神奈川大附,青山学院横浜英和,山手学院などでした。特に女子は難関私立中に合格しても南高附へ進学を決める受験生が増えていて,入学者の学力レベルは相当に上がっています。
2017年入試では横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校附属中が開校したので当然競合して応募者が減ることが予想されていました。男子は542→423名と22%減,女子は737→602名と18%減でした。男子の減少が大きいのは横浜サイエンスフロンティア高附中が理系のイメージが強い学校ですから予想通りと言えます。

しかし応募者減にもかかわらず難易度は男女ともに上がっています。


横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校附
横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校附
横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校附(横浜市鶴見区)がこの4月に開校しました。募集定員は男女各40名,計80名で併設型の中高一貫校です。母体校の横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校は2009年に開校した新しい学校ですが,超高校レベルの施設(理科実験教室20室など)をそなえ東大,横浜市大や理研などとの連携で学外の人材も投入され最高レベルの教育環境と言えます。

また文科省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)とスーパーグローバルハイスクール(SGH)両方の指定を受けている全国的にも数少ない学校の一つです。
2016年春の大学合格実績は卒業生232名で東大6名,京大2名,東工大12名,北大3名,東北大4名など国公立大101名(現役89名),早慶上理大113名(現役88名)でした。
大注目された開校初年度の2017年入試の応募者は,男女各40名の定員に対し男子が450名,女子は235名でした。公立一貫校では開校初年度に応募者が2000名を超えるような学校もありましたが,母体校のレベルの高さなどから受検者層が絞られていたのでしょう。とはいえ合格者は定員通り男女各40名でしたから倍率は男子が10.8倍,女子は5.7倍でした。男女で応募者数や倍率の大きな開きがありますが,これは当初から予想されたことで,理系イメージが非常に強い学校ですから男子が多くなるのは当然でしょう。併設高校でも男女比はおよそ2:1とのことですが,女子は人数が少なくても非常に優秀な生徒がいるとのことです。なお初年度の適性検査は南高附とは別問題で適性検査Ⅰ・Ⅱからなりますが比較的取り組みやすい問題でしたから合格ラインは相当に高かったものと思われます。

難易度は開校初年度にして県内公立一貫校5校中で最も高くなっているようです。

(3)千葉の公立中高一貫校

千葉の公立中高一貫校は2016年の県立東葛飾中の開校により3校になっています。なお県立の2校は2段階選抜です。

県立千葉中学校 1次 M 489→426→415名(97%) 3.0→2.7→2.5倍
F 423→367→355名(97%) 2.6→2.3→2.1倍
2次 M 157→131→140名(106%) 3.9→3.3→3.5倍
F 158→143→152名(106%) 4.0→3.6→3.8倍
県立東葛飾中学校 1次 M **→585→493名(84%) **→3.6→3.0倍
F **→572→463名(81%) **→3.5→2.8倍
2次 M **→148→147名(99%) **→3.7→3.7倍
F **→148→149名(101%) **→3.7→3.7倍
千葉市立稲毛高校附中学校 M 336→310→316名(102%) 8.2→7.2→7.6倍
F 419→365→362名(99%) 10.2→8.6→8.4倍

2016年入試では県立東葛飾中学校の開校により県立千葉中学校と千葉市立稲毛高校附中は両校とも応募者が減りました。

県立千葉中(千葉市中央区)は全国の公立中高一貫校で最難関校です。前年に続きチャレンジ層の一部は県立東葛飾中に回ったものと思われます。なお2016年の県立千葉中は2次検査日が1/24→1/30と遅くなったため,2次欠席者が急増しましたが2017年は男子29→22名,女子17→12名とやや減っています。応募者は男女ともに微減で難易度は変わっていません。


県立東葛飾中
県立東葛飾中
県立東葛飾中(柏市)は開校初年度の2016年入試では1100名を超える応募者を集めました。適性検査は県立千葉中学校と同一の問題ですが,面接にプレゼンテーション的な要素を取り入れ県立千葉中学校との違いを出しています。

2017年入試の応募者は男子が585→493名と16%減,女子は367→355名と19%減ですが開校初年度の入試を見て,十分な適性検査対策もしないで受検しても合格の可能性はほとんどないことが周知されたためと思われます。

(4)埼玉の公立中高一貫校

埼玉は県立1校とさいたま市立1校の計2校で,両校とも2段階選抜です。

県立伊奈学園中学校 1次 M 208→153→164名(107%) 2.6→2.2→2.2倍
F 334→276→242名(88%) 2.4→2.0→1.8倍
2次 M 78→69→73名(106%) 3.1→3.3→3.3倍
F 136→134→135(101%) 2.5→2.3→2.3倍
さいたま市立浦和中学校 1次 M 224→206→248名(120%) 2.2→2.1→.4倍
F 266→245→250名(102%) 2.7→2.4→2.4倍
2次 M 99→100→97名(97%) 2.5→2.5→2.4倍
F 99→100→100名(100%) 2.5→2.5→2.5倍

県立伊奈学園中(北足立郡伊奈町)は首都圏で最初に開校した公立中高一貫校です。中学で80名募集,高校(伊奈総合学園高校)からは一貫生を除いて800名募集という大規模校です。かつては1次出願時に抽選がありましたが2013年から廃止されています。1次検査は作文,2次検査は面接ですが,1次検査は作文ですが内容的にはほぼ小論文です。2次合格者は定員80名ぴったりですが、例年通り女子が多く,男子22名,女子58名でした。

さいたま市立浦和中(さいたま市浦和区)は中学の募集が80名の併設型中高一貫校です。2015年春に卒業した2期生で東大7名,東工大2名,一橋大2名などの合格者を出し注目されました。なお開智や栄東あるいは都内私立上位校などとの併願者が多い学校です。

なお2019年4月には県内3校目の公立中高一貫校としてさいたま市立大宮西高校が中等教育学校に改編されて開校することになっています。

3.埼玉の私立中(2)

埼玉の私立中入試は1月10日から始まりますが,一部の学校の後半日程が2月初旬まで続き,加えて入試の基本データの公表が遅い学校が多いため第106話「埼玉の私立中(1)」の作成時点で入試データ未判明だった学校がかなりありました。その後すべてデータが公表されていますので追加掲載します。追加掲載分は太字で表記してあります。なお一部の学校についてはコメントを追加します。

(1)男子校

城西川越 特別選抜 1回 116→119名(103%) 4.3→3.8倍
2回 163→159名(98%) 2.1→2.1倍
一般 1回 188→147名(78%) 1.1→1.6倍
2回 130→114名(88%) 1.2→1.1倍
3回 90→104名(116%) 1.1→1.6倍
4回 39→57名(146%) 1.0→1.2倍
立教新座 1回 1622→1589名(98%) 1.8→1.8倍
2回 309→267名(86%) 3.5→4.2倍


立教新座
立教新座
立教新座(新座市)の1回は応募者微減ですがほぼ前年並みの入試状況です。2回は応募者が14%減ですが合格者を67→46名と絞り倍率は上昇。

昨年と大きく状況が異なるのが補欠の繰り上げで,1回・2回合わせて補欠発表が157→160名と微増ですが,実際に繰り上がったのは143→76名と半減しています。

合格最低点は300点満点で1回が151点,2回は168点でした。

 

(2)女子校

浦和明の星 1回 1918→1916(100%) 2.0→1.9倍
2回 337→363名(108%) 6.2→4.6倍
淑徳与野 1回 1307→1295(99%) 1.8→1.8倍
2回 232→201名(87%) 6.2→8.6倍
大妻嵐山 ORまなび力 78→52(67%) 1.0→1.0倍
一般 1回 237→253(107%) 1.0→1.2倍
2回 18→26名(144%) 1.0→1.0倍
奨学生 84→80(95%) 2.8→2.9倍
ORみらい力 90→34(38%) 1.2→1.6倍

(3)共学校

開智 先端A M 721→690(96%) 1.7→1.8倍
F 434→454(105%) 1.9→2.5倍
先端B M 579→552名(95%) 1.5→1.4倍
F 427→435名(102%) 1.6→1.5倍
一貫1回 M 527→605(115%) 1.5→1.6倍
F 400→478(120%) 1.6→1.7倍
一貫2回 M 618→639(103%) 2.1→2.5倍
F 446→473(106%) 2.1→2.8倍
栄東 難関大A M 3122→3803(122%) 1.3→1.3倍
F 1925→2102(109%) 1.3→1.4倍
難関大B M 1227→1244(101%) 2.0→2.7倍
F 855→800(94%) 2.4→3.3倍
東大Ⅰ M 1529→1196(78%) 1.2→1.2倍
F 511→333(65%) 3.6→3.0倍
東大Ⅱ M 720→824(94%) 1.7→2.2倍
F 296→343(90%) 2.3→2.9倍
東大Ⅲ M 59→68(115%) 3.4→5.2倍
F 46→43(93%) 3.8→10.3倍

栄東(さいたま市見沼区)は県外からの「試し受検」が非常に多いため2014年入試で応募総数が11,011名(帰国含む)となり中学入試史上初の1万超えとなりました。

2017年は新たに判明した東大Ⅲを含めた応募者総数では10756名(帰国22名を含む)で,受験者総数で9460名,特待合格者620名,東大クラス合格者は2341名,難関大クラス合格者が2776名で合格者総数は5737名でした。しかし応募者総数10000名越えながら地元埼玉県生は2600弱で,4分の3は県外生(主に都内生です)で多くは「試し受検」です。合格者総数5737名に対し実際の入学者は309名でした。(東大Ⅱは数値訂正,東大Ⅲは新たなデータです)

浦和実業 1回特待AM M 222→194(87%) 1.1→1.1倍
F 262→196(75%) 1.2→1.1倍
1回特待PM M 158→158(100%) 1.2→1.2倍
F 201→154(77%) 1.1→1.1倍
2回特待AM M 156→127(81%) 1.2→1.1倍
F 173→100(58%) 1.1→1.1倍
2回特待PM M 136→115(85%) 1.2→1.2倍
F 177→104(59%) 1.1→1.1倍
適性検査型 M 89→102(115%) 1.2→1.1倍
F 110→127(115%) 1.0→1.0倍
3回 M 152→123(81%) 1.2→1.1倍
F 161→100(62%) 1.2→1.1倍
4回 M 88→81(92%) 1.0→1.0倍
F 103→64(62%) 1.0→**倍(合格者なし)
大宮開成 特進1回 M 216→208(96%) 1.2→1.2
F 233→281(121%) 1.3→1.2
特進2回 M 152→177(116%) 1.7→1.6倍
F 163→190(117%) 2.0→1.7倍
特進3回 M 51→58(114%) 1.7→2.3倍
F 66→61(92%) 2.2→1.9倍
英数特科1回 M 67→62(93%) 1.7→2.6倍
F 80→65(81%) 1.7→2.0倍
英数特科2回 M 92→96(104%) 3.2→2.6倍
F 82→73(89%) 2.4→5.1倍
特待1回 M 196→240(122%) 2.9→5.2倍
F 214→255(119%) 4.4→5.1倍
特待2回 M 45→54(120%) 3.4→13.0倍
F 41→45(110%) 6.7→**倍(合格者なし)
春日部共栄 1回AM M 121→108(89%) 1.2→1.3倍
F 144→169(117%) 1.2→1.2倍
1回PM M 148→128(86%) 1.2→1.2倍
F 271→165(61%) 1.2→1.2倍
2回AM M 133→109(82%) 1.3→1.1倍
F 145→157(108%) 1.5→1.2倍
2回PM M 137→133(97%) 1.4→1.6倍
F 157→165(105%) 1.3→1.4倍
3回 M 170→154(91%) 1.2→1.5倍
F 185→181(98%) 1.2→1.5倍
4回 M 130→127(98%) 1.8→1.5倍
F 131→136(104%) 1.6→1.8倍
埼玉栄 進学 1回 M 317→284(90%) 1.4→1.4倍
F 295→292(99%) 1.3→1.2倍
進学 2回 M 192→125(65%) 1.2→1.4倍
F 149→123(83%) 1.2→1.3倍
進学 3回 M 124→144(116%) 1.3→1.3倍
F 86→97(113%) 1.2→1.1倍
進学 4回 M 82→99(121%) 1.1→1.1倍
F 57→68(119%) 1.2→1.0倍
難関大 Ⅰ M *→45(――) *→1.5倍(新設)
F *→43(――) *→1.2倍(新設)
難関大 Ⅱ M 263→235(89%) 1.5→1.3倍
F 234→211(90%) 1.3→1.3倍
難関大Ⅲ M 134→57(43%) 1.3→1.4倍
F 120→45(38%) 1.3→1.3倍
難関大 Ⅳ M *→75(――) *→1.5倍(新設)
F *→63(――) *→1.5倍(新設)
難関大 Ⅴ M *→10(――) *→1.7倍(新設)
F *→12(――) *→1.2倍(新設)
医学  Ⅰ M *→14(――) *→1.1倍(新設)
F *→26(――) *→1.5倍(新設)
医学  Ⅱ M 77→63(82%) 1.6→1.3倍
F 55→79(144%) 1.5→1.2倍
医学  Ⅲ M *→45(――) *→1.5倍(新設)
F *→45(――) *→1.5倍(新設)
医学  Ⅳ M *→28(――) *→1.1倍(新設)
F *→42(――) *→1.2倍(新設)
医学  Ⅴ M 35→9(26%) 1.7→1.2倍
F 30→10(33%) 1.0→1.3倍
狭山ヶ丘 1回 M 95→76(80%) 1.4→1.9倍
F 105→104(99%) 1.3→1.8倍
2回 M 85→74(87%) 1.7→2.2倍
F 99→93(94%) 2.4→1.7倍
3回 M 83→67(81%) 1.5→1.8倍
F 83→83(100%) 1.3→1.9倍
4回 M 52→47(90%) 1.2→1.5倍
F 43→41(95%) 1.4→1.9倍
東京農大三 特待 1回 M 46→64(139%) 1.7→1.0倍
F 21→41(195%) 1.3→1.0倍
特待 2回 M 46→64(139%) 1.7→1.6倍
F 79→45(57%) 1.1→1.8倍
3回 M 64→54(84%) 1.4→1.1倍
F 56→33(59%) 1.2→1.0倍
4回 M 45→46(102%) 1.1→1.3倍
F 28→17(61%) 1.0→2.0倍
武南 1回 AM M 70→63(90%) 1.2→1.3倍
F 75→57(76%) 1.2→1.3倍
1回 PM M 65→49(75%) 1.2→1.2倍
F 65→51(78%) 1.2→1.3倍
2回 M 32→15(47%) 1.3→1.3倍
F 25→26(104%) 1.0→1.1倍
3回 M 39→14(36%) 1.2→1.7倍
F 26→20(77%) 1.0→1.3倍
4回 M 22→9(41%) 1.0→1.0倍
F 16→10(63%) **→**倍(合格者なし)
本庄東高附 1回 M 59→67(114%) 1.6→1.3倍
F 72→69(96%) 1.3→1.6倍
2回 M 60→75(125%) 1.1→1.2倍
F 78→81(104%) 1.1→1.2倍
3回 M 64→73(114%) 1.0→1.2倍
F 77→82(106%) 1.1→1.1倍
西武台新座 1回 特進 M 75→65(87%) 1.5→1.4倍
F 85→69(81%) 1.4→1.5倍
1回 特選 M 40→47(118%) 2.0→2.0倍
F 57→51(89%) 2.0→1.4倍
2回 特進 M 69→35(51%) 1.5→1.6倍
F 53→42(79%) 1.4→1.3倍
2回 特選 M 42→40(95%) 1.9→1.6倍
F 28→32(114%) 2.5→2.3倍
特待 M 47→34(72%) 4.5→3.9倍
F 39→34(79%) 4.4→4.7倍
チャレンジ入試 M 36→30(83%) 1.1→1.1倍
F 30→32(107%) 1.0→1.1倍

武南(蕨市)は新たに判明した4回を含めた5回の入試の応募総数が435→314名と28%減,受験者総数では305→247名と19%減です。しかし合格者総数を251→195名と絞っているため,5回の入試の平均倍率は1.2→1.3倍とわずかながら上がっています。


本庄東高附
本庄東高附
本庄東高附(本庄市)は2012年春に一貫1期生が卒業して大学進学で好成績を収めました。2016年は3回の入試すべてで応募者が20%以上増加しました。2016年春の特進一貫コース63名の大学実績は東大1名のほか国公立大13名,早慶上理大22名,GMARCH大42名と好調で,2017年入試の応募者は1回が131→136名と4%増,2回は138→156名と13%増,3回も141→155名と10%増で,3回の入試すべてで応募者が増加し3回合計では410→447名と9%増加しています。また受験者総数では361→405名12%の増加です。

西武台新座(新座市)は2012年に開校した新しい中学校です。全6回の入試は特進クラス入試2回,特選クラス入試2回,特待入試1回,チャレンジ入試1回です。
開校以来3年間は堅調な入試状況が続いてきましたが,2015年はすべての入試回で応募者が大きく減り,2016年の応募者もやや減り気味でした。

2017年入試では6回の入試の応募者総数で601→511名と15%の大幅減となりましたが,受験者総数では457→414名と9%減です。特選→特進のスライド合格が合計14名(10名),特待→特進のスライド合格が18名(28名)出ています。(( )内は昨年度の人数)

4.千葉の私立中(2)

千葉の私立中入試は1月20日から始まりますが,一部の学校の後半日程が2月初旬まで続き,加えて入試の基本データの公表が遅い学校が多いため第107話「千葉の私立中(1)」の作成時点で入試データ未判明だった学校がかなりありました。その後すべてデータが公表されていますので追加掲載します。追加掲載分は太字で表記してあります。なお一部の学校についてはコメントを追加します。

昭和秀英 1回 M 211→161(76%) 14.1→9.4倍
F 274→234(85%) 13.7→13.0倍
485→395(81%) 13.8→11.3倍
2回 M 563→551(98%) 3.5→2.9倍
F 640→587(92%) 3.2→3.2倍
1203→1138(95%) 3.3→3.0倍
3回 M 158→147(93%) 10.9→14.7倍
F 218→197(92%) 6.9→22.8倍
1203→1138(90%) 8.2→18.5倍
芝浦工大柏 1回 M 657→648(99%) 2.2→2.1倍
F 299→294(98%) 2.1→2.1倍
956→942(99%) 2.2→2.1倍
2回 M 509→493(97%) 3.7→3.9倍
F 235→212(90%) 4.7→5.4倍
1203→1138(95%) 3.9→4.3倍
3回 M 298→260(87%) 4.7→2.6倍
F 150→136(91%) 2.3→1.8倍
448→396(88%) 2.3→2.2倍

昭和学院秀英(千葉市美浜区)は入試レベルで上記の3校に続く学校です。
1回は12/1の第一志望入試で,明らかに東邦大東邦の推薦入試新設の影響で応募者が485→395名と19%減,特に男子は24%の大幅減です。倍率も13.8→11.3倍と相当に低下。
1/22の2回入試からが一般入試で,応募者は 1203→1138名と5%減で倍率は3.3→3.0倍とやや低下。

3回の応募者は376→344名と9%減ですが,2回までの手続きが予想以上に多かったためか,定員20名に対し合格者17名と絞り込んで男女合わせた倍率が8.2→18.5倍というとんでもない高倍率となりました。

芝浦工業大柏(柏市)は2016年よりグローバルサイエンスコースを新設して2コース制になり, 2016年入試の応募者は1回が9%増,2回は4%増でした。
2017年の1回は応募者が前年並みですが実受験者は815→825名と微増,倍率は合格者増でわずかに低下。グローバルサイエンスコースの合格者は96名で倍率は8.6倍でした。
2回の応募者は5%減ですが実受験者は426→446名と5%増,倍率は3.9→4.3倍と上昇しています。グローバルサイエンスコースの合格者は25名で倍率は17.8倍でした。

3回は人文社会系と理数系の適性検査型の課題作文と面接による選考です。一般クラスの募集のみで応募者が448→400名と11%減,受験者では97→78名と20%減,倍率では3.3→2.2倍と低下しました。

二松学舎柏 第一志望 MF 23→25(114%) 1.0→1.0倍
1回 MF 44→65(148%) 1.2→1.2倍
2回 MF 82→103(126%) 1.0→1.4倍
3回 MF 39→62(159%) 2.0→1.3倍
4回 MF 81→99(122%) 1.1→3.1倍
5回 MF 8→9(113%) 1.2→1.1倍
八千代松陰 推薦(学科) MF 227→174名(77%) 2.3→1.8倍
推薦(自己) MF 56→20名(36%) 2.9→1.9倍
1回 MF 208→191(92%) 2.0→1.9倍
2回 MF 104→88名(85%) 4.3→3.5倍
3回 MF 50→39名(78%) 4.8→5.0倍


二松学舎大附柏
二松学舎大附柏
二松学舎大附柏(柏市)は2015年にグローバルコースを新設し特選と選抜と合わせて3コース制になっています。また2016年入試より一般入試を3回から5回に増設しています。各回の対象コースは1回と3回は選抜コースのみ,2回と4回はグローバルコースと特選コースを対象,5回は3コースとも対象です。また入試科目は思考力検査型が第一志望入試と4回に導入されており,5回には表現力検査型が導入されています。

2016年入試では試験回が3回から5回に増えたにもかかわらず応募者総数が249→277名と11%しか増えませんでした。

その反動もあってか2017年入試では応募者はすべての回で増加しており,総合計では277→363名と31%増です。

八千代松陰(八千代市)は2016年より推薦入試が学科推薦と自己推薦に分かれました。
2017年入試では応募者総数が推薦入試を含めて645→512名と21%の大幅減となっています。倍率は推薦入試が2.4→1.8倍,一般入試は合格者をやや絞って3回平均で2.5→2.3倍となっています。

5.茨城の私立中

ここでは常磐線沿線で千葉からも受験者数の多い主要3校の入試状況を見て見ます。

江戸川学園取手 1回 MF 859→956(111%) 2.2→2.3倍
2回 MF 749→820(109%) 2.2→2.0倍
3回 MF 688→792(115%) 1.9→2.1倍
土浦日大 推薦 MF 59→53名(90%) 1.0→1.0倍
千葉SAT MF 90→175名(194%) 1.3→1.5倍
茨城SAT MF 197→269名(137%) 1.3→1.3倍
一般1回 MF 189→291名(154%) 1.7→1.7倍
2回 MF 189→241名(128%) 3.0→3.3倍
新学力型 MF **→3名(新設) **→1.0倍
茗溪学園 推薦 MF 182→174名(96%) 1.4→1.4倍
1回 MF 424→383名(90%) 2.3→2.1倍
2回 MF 216→148名(69%) 4.3→2.5倍

江戸川学園取手(取手市)は県内トップ校で3回の入試があり,2016年入試から各回とも「東大ジュニア」「医科ジュニア」「難関大ジュニア」の3コース募集になっています。各コースの定員は「東大ジュニア」30名,「医科ジュニア」30名,「難関大ジュニア」180名です。また「東大ジュニア」・「医科ジュニア」→「難関大ジュニア」へのスライド合格があります。
2017年入試は3回とも応募者・受験者とも増加しましたが,2回は合格者を増やしたため倍率はやや下がっています。
各回のコース別合格者の内訳は,1回が東大81名,医科45名,難関はスライド合格191名を含めて282名,2回は東大42名,医科33名,難関はスライド合格134名を含めて212名,3回は東大30名,医科14名,難関はスライド合格68名を含めて121名でした。

なお特待生は3回の合計で,A特待(入学時納入金全額と授業料1年間免除)が20名,B特待(入学時納入金全額)が53名出ています。


土浦日本大学中等教育学校
土浦日本大学中等教育学校
土浦日本大学中等教育学校(土浦市)は日大付属校ですが,付属校のメリットを生かしながら国公立大や難関私大を目指す進学指導を行っている学校で,高校募集のない完全中高一貫校です。

2017年入試では推薦入試,一般入試,公立一貫校併願者対象の千葉SAT・茨城SATに加え,「新学力型入試」が新設されています。
注目されるのは千葉SAT,茨城SAT,一般1回,2回の応募者の大幅増加です。千葉SATは2016年4月の千葉県立東葛飾中の開校にあわせて2016年入試から導入されたもので2回目の2017年の応募者はほぼ倍増です。またすでに導入から何年もたっている茨城SATの応募者37%増も驚きです。茨城の公立一貫校は3校ありますが茨城SATの主な対象は学校所在地から見て県立並木中等教育学校ですがこの学校の応募者は増えていません。だとすると県立並木中等教育学校併願者以外,実際には土浦日大の第一志望者の受検が増えているのでしょうか。一般入試の応募者が大きく増えていることから見てその可能性が高そうです。
なお新設の「新学力型入試」は残念ながら周知されていなかったのか応募者はきわめて少ない3名で全員が合格しています。

茗溪学園(つくば市)のあるつくば市は筑波大や多くの先端的な研究機関がある教育学園都市です。茗溪学園はつくば教育学園都市で働く研究者の子弟の教育機関として「茗溪会」(東京高等師範―東京文理科大―東京教育大―筑波大の同窓会)により設立された学校です。もちろんつくば教育学園都市関係者以外からも生徒を受け入れていて寮もあります。
文科省からスーパーサイエンススクール(SSH)の指定を受けていますが,2016年にはジュネーブに本部のある国際バカロレア機構から日本で5番目の国際バカロレア・ディプロマプログラム認定校(IBDP)に認可されています。

2017年入試の応募者は3回ある入試のうち推薦は微減ですが,1回は424→383名と10%減,2回は216→148名と31%の大幅減となりました。2016年入試での若干の応募者増加の反動もあるかもしれませんが,主には入試レベルが近い土浦日大の大幅な応募者増の影響と思われます。

(おわり)

[次回予告] 動き出した2018年中学入試(1)

2018年入試に向けた新たな動きが少しずつ判明してきています。入試要項の大勢が判明するのは夏前ですが,例年重要な変更は4月から5月の早い時期に発表されることが多く,次回はその中の一端をお伝えします。
一つの大きな流れとして思考力入試,英語入試,プレゼン入試などの新タイプ入試の導入校の急速な拡大があります。
また共学化や新コースの立ち上げなどの学校自体の構造改革もあります。 それ以外に細かいところでは入試日や定員配分あるいは入試科目の変更などもありますが入試状況や学校選択に大きな影響を与えそうな動きについてお伝えしていきます。

そうだったのか!中学入試 コラムTOPにもどる

学校紹介

  • 江戸川女子中学校
  • 桜美林中学校
  • 洗足学園中学校
  • 千葉日大第一中学校
  • 東京成徳大学中学校
  • 共立女子中学高等学校
  • 女子聖学院中学校
  • 滝乃川中学校高等学校
▼高校受験・入試情報へ
市進 受験情報ナビ
▼小学校受験・入試情報へ
桐杏学園
▼小学生・保護者の皆さまへ
  • 港区三田の幼児保育・学童保育
    クランテテ
  • 市進教育グループの民間学童
    ナナカラ
  • 計算力・漢字力アップ
    桐杏学園問題集字力アップ
▼市進教育グループの個別指導
一人と向き合いじっくり伸ばす個太郎塾
▼市進教育グループの家庭教師
プロ家庭教師ウイング
▼茨城の中高受験指導は
市進グループ 茨進
▼学校の先生へ
  • 指導者向け・技術者向けDVD販売 ジャパンライム
  • 市進研修サービス

facebook市進学校情報 市進学校情報へ


TOP