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第111話「2017年中学入試速報第6弾―― 東京・神奈川の私立女子中(2)――

2017年3月22日

今回は前回の東京・神奈川の共学校(1)に続き,東京・神奈川の女子校(2)の2017年入試速報をお伝えします。なお学校名の後の数字は応募者数の2015→2016→2017年推移、( )内は前年比(%),倍率の2015→2016→2017年推移です。倍率は受験者数/合格者数による実倍率で,合格者は正規合格者で繰り上げ合格者を含めずに算出しています。

主要校や注目校については入試状況についてコメントを加えています。

1.東京

恵泉女学園 S 500→452→478名(106%) 3.1→2.2→2.0倍
A1 432→498→520名(104%) 1.8→2.0→1.9倍
A2 415→414→451名(109%) 2.8→2.0→3.6倍
香蘭女学校 390→308→317名(103%) 1.6→1.6→1.7倍
光塩女子学院 1回 **→72→92名(128%) **→1.5→2.1倍
2回 122→121→117名(97%) 1.4→2.7→1.4倍
3回 109→89→95名(107%) 1.5→1.4→1.8倍

恵泉女学園(世田谷区)は創立者河合道の信仰に基づくプロテスタント系キリスト教学校で,制服はなく英語教育に定評のあるリベラルな校風の学校として知られています。
S入試は2/1の午後入試で、3年目となり定着してきたようです。3回の入試すべてで応募者が増えており堅調な入試が続いています。S入試は合格者を増やし倍率がやや下がりましたが,3回は合格者を絞り倍率が2.0→3.6倍と大きくアップしています。

合格者を増やしたS入試の手続き率が予想以上だったため,A1・A2では繰り上げ合格を出していません。また受験生のエリアが広がり従来の世田谷・杉並・・川崎に加えて横浜・千葉や江東区が増えてきました。また八幡山からのバス路線開設によって京王線沿線の府中,調布方面も増加傾向です。

香蘭女学校(品川区)は創立129年目を迎えるプロテスタント系(聖公会)のミッション校です。日本におけるガールスカウトは本校で発祥していることでも知られています。難関私大進学者の多い学校ですが,近年では国公立対応のカリキュラム改革の成果が出て、2016年春は東大1名,一橋大2名の合格者を出しています。また同じ聖公会系の立教大学へ80名の推薦枠があり,2016年には卒業生173名中約半数の78名が立教大学に進学しています。

東京の女子校で1回入試のみの学校は桜蔭,女子学院,雙葉,白百合学園,立教女学院の5校の難関校と中堅校では香蘭女学校1校で計6校です。入試が1回だけのため周辺の学校の大きな動きで影響を受けることがあり,2016年は近隣の学校の共学化の影響のせいか応募者が21%の大幅減でしたが,2017年の応募者は3%増とやや回復しています。併願校は都内の女子伝統校が多いのですが,近年は共学の大学付属校(係属校)との併願者も少しずつ増えていて,特に神奈川の付属校(係属校)が目立つとのことです。


光塩女子学院
光塩女子学院
光塩女子学院(杉並区)は中学からの募集が90名で,併設小学校からの進学者と合わせて1学年が130名前後の小規模なカトリック・ミッション校です。

学校規模が小さいため目立ちませんが,2016年春は卒業生125名で東大1名,東工大1名,一橋大2名など国公立大31名,早慶上智大80名,GMARCH大124名ですから非常に高いレベルの進路実績と言えるでしょう。

2015年入試までは2回入試で2回は総合型と4科の選択でしたが,2016年入試より
2/1に総合型入試を独立させて3回入試になっています。2017年入試の応募者は好調な進路実績を背景に1回の総合型入試が28%の大幅増となり,応募総数では282→304名と8%増ですが,実受験者総数では175→210名と20%増です。

合格最低点は1回が126/200,2回は167/300,3回は182/300でした。

富士見 1回 343→316→254名(80%) 2.4→2.5→1.5倍
2回 383→443→351名(79%) 3.1→1.4→2.4倍
3回 421→393→263名(67%) 2.6→2.3→2.3倍
東京女学館 1回 233→121→108名(89%) 2.5→2.1→2.9倍
2回 463→473→526名(111%) 2.0→2.0→2.0倍
3回 609→538→590名(110%) 2.1→2.1→2.9倍
4回 503→385→393名(102%) 2.4→2.2→3.4倍
国際 106→97→102名(105%) 1.7→2.1→2.1倍
田園調布学園 1回 219→170→182名(107%) 1.8→1.6→1.8倍
2回 445→395→437名(111%) 1.4→1.4→1.6倍
3回 335→325→338名(104%) 2.0→1.9→2.2倍

富士見(練馬区)は創立80周年記念事業の新校舎建設中で,この3月に校舎部分はすべて完成します。残る工事はグラウンド整備と新図書館建設で2019年にすべて完成予定です。
2017年入試では全日程でWEB出願になりました。共学志向や大学付属校人気の影響に加えてWEB出願のために3回の入試すべてで応募者が減っています。応募総数では1152→868名と25%の大幅減です。実受験者総数では860→724名で16%減でした。1回,2回は合格者数も前年並みでやや緩和した入試になったようです。3回は合格者が102→85名と絞られ倍率が1.9→2.5倍と上昇しています。
併願校は公立一貫校が多く今年は56名でした。すぐ近くの都立大泉校附との併願者は27名,他は都立武蔵高附,都立富士高附,都立小石川中等など,私立では大妻中野,星野学園,淑徳与野,吉祥女子,十文字などでした。
なお今まで練馬区・板橋区・中野区・杉並区・所沢市・西東京市など西武線沿線を中心として受験生を集める学校でしたが,わずかながらも今までほとんど見られなかった足立区・世田谷区・目黒区・荒川区・江戸川区からの受験生がいたとのことです。

東京女学館(渋谷区)は近年難関私大の合格実績が伸びており,2016年春は卒業生230名で早慶上理大が82→100名と増えています。また2015年,2016年は医学部,薬学部,看護学部などの医療系大学合格者が100名前後になっています。
2017年入試で2/1午前の1回の定員を50→30名と減員,2/1午後の2回を20→40名と増員しています。一般学級の応募総数は1808→1517名と16%減,国際学級は97→102名と5%増でした。また受験者総数では一般学級1092→948名で13%減,国際学級は66→85名で29%増です。1回と4回は合格者が絞られたため倍率が相当に上昇し厳しい入試となりました。
一般学級の合格最低点は1回が160/300,2回は149/200,3回は123/200,4回は166/300でした。なお繰り上げ合格は2016年が一般学級で4名でしたが,2017年は一般学級で12名,国際学級で4名でした。

田園調布学園(世田谷区)は中堅女子校には珍しく,ここ数年の卒業生の理系進学45%前後が続いています。今年は医学部合格者が12名(現役2名)でした。また今春卒業生205名で国公立大は東大1名,東工大2名,北大1名など計30(29)名,早慶上理大は83(79)名,GMARCH大183(174)名でした(( )内は現役合格)。

応募者数はここ数年増減を繰り返していますが,2017年入試は3回とも増加しました。帰国生を除く応募総数では890→957名と8%増ですが,受験総数では558→639名と15%増です。


田園調布学園
田園調布学園
2016年入試で2回を2/3→2/2に変更して2年目になり併願校に変化が見られ,2/1に横浜共立学園や横浜雙葉を受験した受験生が増えています。また受験生のエリアにも変化が見られ大田区・目黒区・品川区・川崎市からの出願が増加。特に品川と目黒は大幅に増えています。また副都心線沿線の豊島・練馬・板橋・朝霞市や丸の内線沿線の荻窪周辺など今までほとんどいなかったエリアからの受験生も目につくようになったとのことです。

合格最低点は320点満点で1回179点,2回177点,3回203点です。なお12/7の帰国入試は応募者26名,受験者24名,合格者21名でした。

大妻多摩 1回午前 184→126→120名(95%) 2.0→2.0→1.8倍
午後 319→269→241名(90%) 1.8→1.5→1.4倍
2回 309→318→235名(74%) 2.2.→2.1→1.4倍
3回 317→278→202名(73%) 2.0→2.1→1.1倍
大妻中野 GL1回 21→16名(76%) 1.1→1.4倍
GL2回 **→17名(新設) **→1.5倍
1回 208→180→140名(78%) 2.2→2.3→2.0倍
2回 631→639→543名(85%) 2.7→2.9→3.1倍
3回 589→672→566名(84%) 2.3→2.5→2.5倍
4回 323→349→258名(74%) 2.1→2.0→1.9倍
新思考力 **→141名(新設) **→2.1倍
山脇学園 一般A 352→355→352名(99%) 2.3→2.2→2.3倍
573→590→527名(89%) 2.4→2.2→2.2倍
591→599→475名(79%) 3.7→5.2→4.5倍
英語A **→26→32名(123%) **→1.3→1.7倍
**→38→50名(132%) **→1.3→2.4倍
**→32→36名(113%) **→2.3→2.7倍
帰国 36→39名(108%) 1.2→1.0倍

大妻多摩(多摩市)は2020年の大学入試改革と未来の世界を見据えた教育改革を行っていますが,2017年入試よりこれと連動した入試改革を行いました。具体的には「全日程の全試験科目に論述型の問題を入れる」未来型の「プレゼンテーション入試」と「理科合科型試験」の導入などです。
せっかくの意欲的な入試改革でしたが,2017年の応募総数は1016→819名と19%減,受験者総数では678→542名と20%減と相当な減少です。
2/2の「プレゼンテーション入試」は帰国生と海外在住経験を持つ国際生が対象ですが,応募者は3名,そのうち2名は国際生入試で合格したため,実際に受験したのは1名で合格者はなしでした。
2/4の4科型入試と選択の「理科合科型試験」は応募者12名,受験者6名で全員が合格していますが,入学者は1名でした。
秋の公開模試のデータから併願校のレベルが上がると予想されたため合格者の割合を増やし(58→71%),受験者全体の倍率は1.7→1.4倍と低下しています。

大妻中野(中野区)は積極的な学校改革・入試改革で注目度が高い学校です。
2015年に文科省からSGHアソシエイトに指定され,2016年入試では2/1午前に「グローバル入試」を新設し,帰国入試の合格者と合わせて「グローバルリーダーズコース」がスタート。2017年入試では2/3に「グローバル入試2回」を増設し、2/4には「新思考力入試」を新設,また従来の帰国生入試に加えて10月に「シンガポール会場入試」を実施と大きな入試改革が続いています。
2017年入試の応募者は帰国入試を除いて1861→1681名と10%減,実受験者では1332→1145名と14%減でした。教育プログラムと連動した「帰国入試」の増設や「グローバル入試」「新思考力入試」の新設で新たな層にアピールする反面,一般入試では従来からの受験層に敬遠されているのでしょうか。

2018年入試もまだ概要しか発表されていませんが以下のような変更があります。2/3に「算数(1科目)入試」を新設,「思考力入試」は2/4→2/1に前倒し,1回・4回は4科入試→2科・4科選択入試へ,「コアコース」は募集を停止して「アドバンストコース」と「グローバルリーダーズコース」の2コース制となります。


山脇学園
山脇学園
山脇学園(港区)は「山脇ルネサンス」と称する学校改革の進展、その結果の大学合格実績の伸び、新校舎建設によって人気が上がり難易度も上がってきています。

2016年入試ではA・B・Cの各回に、合わせて20名の定員で国語、算数、英語の3科目で英語特別枠入試を新設しました。また12/3の帰国生入試の定員を10→20名に増員し、英語特別枠入試と帰国入試の合格者を合わせて40名の国際クラス(中1、中2の2年間)を編成しています。

2017年入試からすべてWEB出願になり窓口出願,郵送出願は廃止されました。そのため一般の応募者数が合計で1544→1354名と12%も減ったように見えますが、これはWEB出願になったためで,実受験者では逆に946→976名と3%増となっていて高い人気を維持していると言ってよいでしょう。
また2年目の英語特別枠入試は英検3級以上の合格証を添付すれば英語の試験を免除する方式を導入。応募者は総数で96→118名と23%増,受験者総数は84名で,合格者の総数は40名でした。英語試験免除者は応募者118名中64名,また合格者40名中24名でした。合否判定は英語力と国語力の総合判定です。

また帰国入試は2014年から国・算・英の3科目入試で実施されていて,2017年は英検2級以上の合格証を添付すれば英語の試験を免除する方式を導入。応募者39→72名と85%の大幅増となりました。72名全員が受験し62名が合格。英検2級以上取得者で英語の試験免除者は受験者72名中39名,合格者62名中35名でした。

三輪田学園 1回 208→187→204名(109%) 1.5→1.3→1.4倍
2回 253→264→268名(102%) 1.6→1.4→1.4倍
3回 212→233→215名(92%) 2.1→1.9→2.5倍
品川女子学院 1回 362→328→262名(80%) 2.2→2.3→2.0倍
2回 490→482→427名(89%) 2.3→2.4→2.2倍
3回 366→315→282名(90%) 4.6→3.7→3.7倍
江戸川女子 1回 195→203→212名(104%) 1.5→1.6→1.6倍
AO 270→330→326名(99%) 1.8→1.8→2.1倍
2回 107→147→154名(105%) 2.8→2.3→2.7倍
3回 108→113→132名(117%) 2.3→3.0→3.2倍

三輪田学園(千代田区)は着実な学校改革で評価が上がっている学校です。2017年入試よりWEB出願を導入,また3回をあえて競合校の多い2/4→2/3に変更しています。
2016年入試では1回で応募者を大きく減らしましたが,2017年入試では9%増で2015年並みに回復,2回は2%の微増です。3回は8%減ですがこれは入試日変更によるもので織り込み済みでしょう。応募総数では684→687名と微増です。3回は合格者を絞ったため,倍率が1.9→2.5倍と上昇しています。

品川女子学院(品川区)は2016年入試より3回を全面的に記述式の「4科・表現力総合型入試」に変更しています。2017年入試の応募者は3回とも減っていますが,1回は第一志望者に絞られてきたのか手続き率が90%を超えています。2回は応募者11%減ながら合格者のレベルがかなり上がっているようです。
3回の「4科・表現力総合型入試」は公立一貫校との併願者が多く,2016年は180名中41名,2017年は162名中61名と20名も増えています。
1回,2回が不合格,3回で合格した受験生が16名いたとのことです。
入学辞退者のうち公立一貫校は都立桜修館,都立白鷗,区立九段など,私立は女子校が多く頌栄女子学院,洗足学園,大妻,鎌倉女学院が多かったようです。
なおこの学校は入学手続き後の辞退者に手続き金の全額(25万円)を返金します。

江戸川女子(江戸川区)は城東地区の女子校では人気の高い学校で,生徒の6割近くが千葉からの通学生です。2016年春の卒業生は316名で大学合格実績は東大1名,阪大1名,筑波大4名,千葉大5名など国公立大52名,早慶上理大は93名,GMARCH大は227名でした。
2016年入試では4回の入試すべてで応募者が増えましたが,2017年入試でも帰国入試を除き4回の入試のうち3回で応募者が前年を越え,応募者総数では793→824名と4%増でした。帰国入試は応募者42名,受験者40名,合格者28名です。

以下の学校は入試データのみ掲出しておきます。

目黒星美 1回午前 45→56→35名(63%) 1.4→1.5→1.2倍
午後 78→103→91名(88%) 1.3→1.4→1.4倍
発想力 9→8→6名(75%) 1.0→1.5→1.0倍
2回 89→79→103名(130%) 1.3→1.4→1.3倍
3回 52→79→60名(76%) 1.0→1.6→1.3倍
日大豊山女子 1回 101→87→92名(106%) 1.3→1.4→1.6倍
2回 131→130→152名(117%) 1.2→1.7→1.5倍
3回 151→141→164名(116%) 1.1→1.4→1.3倍
4回 135→111→101名(91%) 1.0→1.3→1.0倍
和洋九段女子 1回 108→111→110名(99%) 1.2→1.2→1.1倍
2回 228→237→230名(97%) 1.1→1.1→1.1倍
3回 174→175→158名(90%) 1.3→1.1→1.2倍
4回 188→255→225名(88%) 1.1→1.1→1.3倍
跡見学園 1回 266→181→113名(62%) 1.5→1.2→1.0倍
I選考 **→268→164名(61%) **→2.7→1.7倍
2回 366→298→179名(60%) 1.4→1.1→1.1倍
P選考 **→304→165名(54%) **→1.6→1.0倍
3回 460→360→172名(48%) 1.6→1.2→1.0倍

2.神奈川

青学横浜英和 A 261→191→173名(91%) 3.0→2.7→3.2倍
430→365→**名(廃止) 2.9→3.3→**倍
B 427→493→448名(91%) 3.3→3.1→3.6倍
C 481→480→449名(94%) 5.7→5.8→3.2倍
カリタス女子 1回 314→346→262名(76%) 1.3→1.5→1.5倍
新3科型 **→46名(新設) **→1.4倍
 2回 174→149→113名(76%) 1.8→2.1→1.3倍
3回 156→125→97名(59%) 2.4→2.9→1.2倍
神奈川学園 A午前 209→197→212名(108%) 1.5→1.6→1.6倍
A午後 393→352→398名(113%) 1.8→1.8→1.7倍
368→371→319名(86%) 1.5→1.6→1.6倍
 C 316→286→291名(102%) 2.2→2.0→2.1倍

青山学院横浜英和(横浜市南区)は創立135年目の蒔田(まいた)の丘のプロテスタント系ミッション校で, 2013年4月より別法人のまま青山学院大学の係属校となり「横浜英和女学院」から「青山学院横浜英和」と校名変更。また2018年4月より共学化予定です。
2014年入試で大きく応募者数が増えましたが,2015年は一般入試の応募総数が151%増と驚異的な増加で,難易度もすべての回で偏差値8ポイント前後の大幅なアップです。
2016年入試では前年の応募者急増と大幅な難化の反動で応募総数では1599→1529名と4%減ですが,減ったのは主にチャレンジジ層だったようで受験者層が上がっています。
2017年入試では入試回を1回減らして3回入試になっています。そのため応募者総数は1529→1070名と30%の大幅減です。廃止した入試回を除いた3回の応募者数で計算すると1164→1070名と8%減ですが,受験者数では逆に710→763名と7%増です。受験者層も確実に上がっており難易度も上昇しています。
2018年入試は共学初年度入試ですが,現段階で決まっているのは募集が4クラスから5クラスになることと,すべて4科目入試になることだけで,入試日や入試回ごとの定員配分,男女別の判定か男女同一判定かなどは4月末までに決めて公表するとのことです。

カリタス女子(川崎市多摩区)は中学募集の定員が110名で併設小からの進学者を合わせて1学年が170~180名のカトリック・ミッションの学校です。
2015年入試では数年ぶりに2月1日に午後入試を復活し, 1回の応募者は112→314名と180%に激増しました。2016年入試はWEB出願を導入し、応募者は減りましたが受験者では増加しました。

2017年入試では2/2午後に読解・論述と算数および理科か英語の選択による新3科型入試を新設し4回入試になっています。応募者は2年続いての受験者増で敬遠されたのか1回・2回ともに24%減,3回は41%の大幅減となり新設の新3科型入試を含めて592→478名と19%減となりました。倍率も2回・3回はかなり下がっています。新設の新3科型入試は応募者46名,受験者29名,合格者21名でした。


神奈川学園
神奈川学園
神奈川学園(横浜市神奈川区)は横浜駅から徒歩圏内の唯一の私立中学で,神奈川の女子中では数少ない非宗教系の学校です。着実な学校改革の成果が出て国公立大や難関私大の実績も上がり入試レベルも徐々に上がってきています。

2016年の受験者総数は814→800名とわずかな減でほぼ前年並みの入試状況でした。

2017年も堅調な入試で,4回の入試のうち3回で応募者が増加し,総数では1206→1220名と1%増ですが,受験者総数では800→847名と6%増でした。

横浜女学院 115→82→74名(90%) 1.2→1.8→1.8倍
232→223→216名(97%) 1.3→1.8→1.6倍
227→205→218名(106%) 3.1→1.9→1.9倍
181→178→184名(103%) 2.1→1.5→2.0倍
162→167→148名(89%) 1.3→1.4→1.9倍
清泉女学院 1期 188→117→130名(111%) 2.0→1.5→2.0倍
2期 **→274名(新設) **→2.2倍
3期 207→243→244名(100%) 1.9→2.1→2.0倍
聖園女学院 1次 123→97→93名(96%) 2.9→2.5→2.4倍
2次 198→144→134名(93%) 3.0→2.6→2.5倍
3次 110→108→125名(116%) 2.9→2.8→2.9倍
4次 171→174→182名(105%) 2.5→1.8→2.4倍
総合力 **→92名(新設) **→2.1倍
聖セシリア女子 A1 137→115→100名(87%) 3.4→2.5→2.倍
A2 195→184→146名(79%) 2.5→2.2→2.4倍
A3 197→204→163名(80%) 1.6→1.5→1.5倍
B **→82名(新設) **→1.3倍

横浜女学院(横浜市中区)は山手の丘にある4校の女子校の1つでプロテスタント系のキリスト教主義学校です。2014年から3年連続で応募者が減っていますが,応募者が急増した青山学院横浜英和の影響を受けたためでしょう。ただし2016年入試は複数回受験のダブリを除いた受験者の実人数,入学者数ともほぼ2015年と同じとのことです。
2017年入試では5回の入試のうち3回で応募者が減って総数では855→840名と2%減ですが,受験者総数では537→554名と3%増とわずかながら回復しています。倍率は
A,B,Cは前年並みですがD,Eで合格者が絞られてかなり上がっています。

なお初の東大合格者(推薦入試・法学部)が出ています。


清泉女学院
清泉女学院
清泉女学院(鎌倉市)は高台の豊かな緑に囲まれたカトリック・ミッション校です。中学の募集定員は一般が90名,帰国生が10名の小規模募集で,各学年は約180名で約半数は併設小学校からの進学です。近年では2015年春に東大合格者2名を出しています。併設の清泉女子大(品川区)への進学は10~15名程度です。

2016年入試では前年の応募者増への反動以上に応募者が188→117名と38%の大幅減となりました。これは入試レベルが上がって清泉女学院と受験者層が重なるようになった横浜英和女学院が2/1の午前入試を復活した影響と思われます。
2017年入試では2/1に午後入試を新設し3回入試になりました。入試科目は2教科入試とグローバル入試(英語筆記と英語面接)の選択です。このレベルの学校が午後入試を実施すれば相当な受験生を集めると予想されましたが,予想通り274名の応募者を集めました。受験者が270名,合格者は135名でした。ただし2期受験者の約半数は1期も受験していたとのこと。受験者・合格者から2/1午前の1期で合格していた23名を除くと,倍率は2.2倍でした。なおグローバル入試は応募者,受験者とも10名で合格4名でした。
また2期の午後入試新設で注目を集めたせいか,1期の応募者も11%増となり,帰国入試を除く応募総数では360→648名と80%増,受験者総数では220→509名と131%増でした。合格者総数も127→254名と増加していますが,平均倍率は1.7→2.0倍と上昇しています。帰国入試は1期・2期合わせて応募者28名,受験者27名,合格者20名です。

一般入試の合格最低点は1期が242/400,2期の2科入試は122/200,3期は169/300でした。

聖園女学院(藤沢市)はみその台の高台にあるカトリック・ミッション校です。2016年4月に名古屋市のカトリック系の南山(なんざん)大学と法人合併しましたが,両校はともにヨゼフ・ライネルス神父を創立者とする学校で,法人合併後も教育方針や教員組織,諸規則は変更せず今まで通りです。
2015年入試では1日、2日両日に午前・午後に入試を行い2月2日で入試が終了という入試改革を行い,応募者総数で2%増、実受験者では過去5年で最多になりました。
2016年入試では清泉女学院がⅠ期を2/1に戻したのに加え横浜英和女学院の影響で4回の応募者総数では13%減,受験者総数では22%減と大きく減りました。
2017年入試では2/3午後に定員15名で総合力入試を新設し,1次・2次・3次はそれぞれ5名ずつ定員が減っています。応募者は新設の総合力入試を含めて523→626名と20%増,受験者数では346→395名と14%増です。新設の総合力入試は応募者92名,受験者42名,合格者20名でした。なお1次~4次まで不合格,5回目の総合力入試で合格した受験生がいたそうです。
併願校は例年と同じく多い順に清泉女学院,湘南白百合,鎌倉女学院,横浜共立学園,公文国際,青山学院横浜英和,フェリス女学院ですが,なぜか湘南白百合と鎌倉女学院の順位が入れ替わったとのことです。

以下の学校は入試データのみ掲出しておきます。

聖セシリア女子 A1 137→115→100名(87%) 3.4→2.5→2.倍
A2 195→184→146名(79%) 2.5→2.2→2.4倍
A3 197→204→163名(80%) 1.6→1.5→1.5倍
B **→82名(新設) **→1.3倍
捜真女学校 S 161→110→117(106%) 1.1→1.1→1.1
A 152→154→182(118%) 1.1→1.1→1.1
B 57→90→65(72%) 1.5→1.2→1.1
C 84→94→97(103%) 1.0→1.1→1.1
D 81→88→63(72%) 2.0→1.3→1.1

 

(つづく)

[次回予告] 「2017年中学入試速報第7弾―― 東京・神奈川の私立共学中(2)――」

次回は東京・神奈川の女子校(2)に続き,東京・神奈川の共学校の後半の2017年入試速報をお伝えします。

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