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第110話「2017年中学入試速報第5弾―― 東京・神奈川の私立共学中(1)――

2017年3月17日

今回は前回の東京・神奈川の女子校に続き,東京・神奈川の共学校の2017年入試速報をお伝えします。共学校は学校数が多いので2回に分けてお伝えしていきます。

なお学校名の後の数字は応募者数の2015→2016→2017年推移、( )内は前年比(%),倍率の2015→2016→2017年推移です。倍率は受験者数/合格者数による実倍率で,合格者は正規合格者で繰り上げ合格者を含めずに算出しています。なおMは男子,Fは女子です。

1.東京

戦前に設立された学校は公私を問わず男女別学でしたから,男女御三家など創立100年を超えるような伝統的な進学校はほとんどが男女別学です。東京の公立は戦後共学校になり,私立でも戦後に設立された学校の多くは共学校としてスタートしています。
伝統校の多くは23区内にあるため23区内には別学校が多く,多摩地区には戦後設立された学校が多いため共学校が主力です。
しかし中堅レベルの進学校の多くがここ20数年で共学化されているのはご承知の通りです。また大学付属校では早慶大,MARCH大などの主要大学のほか,日大や東海大などの中堅大学の付属も女子大附属を除きほとんどが共学校になりました。

直近では2014年の安田学園,2015年の東洋大京北は男子校からの共学化,三田国際学園と開智日本橋は女子校からの共学化です(戸板は共学化とともに三田国際学園へ,日本橋女学館は開智日本橋学園と校名変更)。なお2017年は新たに共学化した学校はありませんが,2018年には八雲学園が女子校から共学化されます。

(1)大学付属校

かつては大学付属校の人気は高く,早慶大やGMARCH大の付属は多くの応募者を集めていました。この数年有名大学付属校の応募者減少が続きましたが,2015年あたりから応募者数を回復する学校が増えています。2017年も応募者が増加した付属校が多いのですが,男女で志望動向が大きく異なり,増えているのは主に女子で,男子の応募者は減っている学校の方が多くなっています。

まず早慶大系列の共学校を見ていきます。

慶應義塾中等部 1次 M 821→912→851名(93%) 2.0→2.2→2.1倍
F 404→397→420名(106%) 2.5→2.4→2.8倍
2次 M 252→263→286名(109%) 1.6→1.7→1.8倍
F 123→129→122名(95%) 2.2→2.2→2.2倍
早稲田実業学校 M 350→346→344名(99%) 3.1→3.0→3.2倍
F 194→188→195名(104%) 3.7→3.6→3.5倍

慶應義塾中等部(港区)は共学校ですが男子の定員が140名,女子の定員が50名と男女の定員が大きく異なり女子は倍率が高くなり厳しい入試になります。また1次と2次は入試回数ではなく2段階選抜です。応募者は2014年まで男女とも応募者減が続きましたが,2015年は男女ともに応募者数がやや回復,2016年の応募者は男子が11%の大幅増でしたが女子は前年の10%増の反動か2%の微減。2017年入試の応募者は男子が7%減,女子は6%増でした。2次試験では男子の1次合格者326名で,欠席が40名で286名が受験し157名が合格,女子は1次合格者126名で,欠席は4名だけで122名が受験し56名が合格しています。補欠が男女33名ずつ出ていますが繰り上げ人数は非公表です。

早稲田実業(国分寺市)は2014年の男子の応募者が19%減,女子は22%の大幅減となりましたが,2015年は前年への反動か男女ともに応募者を回復。2016年は男女ともに微減ですがほぼ前年並みの入試状況でした。2017年の応募者は男子2名減で女子は7名増とほぼ前年並みの入試状況が続いています。

次にMARCH大系の共学校を見ていきます。

明治大学付明治 1回 M 378→356→377名(106%) 2.4→2.3→2.6倍
F 282→294→302名(103%) 4.5→4.0→4.7倍
2回 M 321→324→358名(110%) 4.5→4.0→4.1倍
F 336→294→300名(102%) 4.5→4.5→4.7倍
明大中野八王子 A1 M 181→153→199名(130%) 2.2→1.9→3.2倍
F 151→124→147名(119%) 2.1→1.6→2.6倍
A2 M 206→189→254名(125%) 2.7→3.3→5.7倍
F 159→117→174名(134%) 4.0→3.2→5.8倍
B M **→235名(――) **→15.2倍
F **→202名(――) **→15.6倍
青山学院 M 280→360→360名(100%) 2.6→3.1→2.8倍
F 288→465→497名(107%) 3.1→4.7→5.1倍
中央大学付 1回 M 181→240→182名(76%) 2.3→2.9→2.2倍
F 216→201→225名(112%) 2.7→2.7→3.0倍
2回 M 191→232→226名 (97%) 2.6→4.0→3.8倍
F 225→229→300名(131%) 4.0→3.7→5.5倍
法政大学 1回 MF 286→270→272名(101%) 3.3→3.3→.3.1倍
2回 MF 432→480→522名(109%) 3.4→3.8→4.2倍
3回 MF 449→521→525名(101%) 4.4→6.1→6.0倍

大学附属校の2017年入試で最も勢いがあるのが明大系の3校です。共学の明大明治,明大中野八王子,男子校の明大中野の3校はいずれもすべての入試回で男女とも応募者が増加しています。(法政大学中は3回とも増えているが男女別に見ると減っている回がある)

明大明治(調布市)は男子の応募者の減少が続いていた反動か,男子の増加が女子より大きくなっています。
2017年の男子の応募者は1回が356→377名で6%増,2回は324→358名で10%増,
女子は1回が294→302名で3%増, 2回は294→300名で2%増でした。
男女合計では1回が650→679名と5%増,2回は618→658名で6%増でした。
合格最低点は1回が192点,2回は189点(350点満点)です。


明大中野八王子
明大中野八王子
明大中野八王子(八王子市)は2016年入試で1回・2回とも男女とも減少しましたが,2017年入試では2/5午後に4科総合型入試のB方式を新設し予想を大きく超える437名という応募者が集まりました。これが呼び水となったのか従来の4科入試のA方式の応募者も1回が25%増,2回は40%増と大幅な増加です。また受験率も上がっておりA1回が97%,A2は想定していた50%を大きく超える75%,倍率もA1が1.7→2.9倍,A2は3.2→5.7倍と上がり難易度も上がっています。また新設のBは2/5午後と遅い日程にもかかわらず437名の応募者中354名が受験。通常遅い日程の入試では受験率が大きく下りますが,受験率は81%という高率となりました。Bの受験者は事前の予想に反し都立三鷹,都立南多摩,都立大泉などの公立一貫校との併願者が多く合格者の半数以上が入学を辞退。定員減のA1の合格者を絞ったこともあり,Aで20名強,Bで20名弱の繰り上げ合格を出しています。

合格最低点はA1の男子190点,女子185点,A2は男子177点,女子170点(300点満点),Bは男女ともに43点(120点満点)でした。

A1・A2の主な併願校は同じ明大系の明大明治,明大中野のほか桐朋,中大附,立教池袋,立教新座,法政大などやはりMARCH大の付属校がメインです。


青山学院
青山学院
青山学院(渋谷区)はプロテスタント系ミッション校の中でも知名度の高い学校です。

2013年までは応募者の減少が続いていましたが,2014年以降は多少の増減はありますが応募者数は回復傾向にあります。
2017年の応募者は男子が360→360名と前年同数ですが,女子は465→497名と7%増でした。倍率は男子が合格者を増やしたため3.1→2.8倍と下がり,女子は4.7→5.1倍と上がっています。補欠候補は男女10名ずつ発表されました。

合格最低点は男子172点,女子195点(300点満点)でした。

中央大学附(小金井市)は開校8年目でこの3月には中学2期生が卒業します。
2016年は男子の応募者が大きく増え,1回は33%の大幅増,2回も21%増でしたが,その反動もあるのか,あるいは明大中野などの明大系への流れがあったのか,2017年は1回が240→182名と24%減,2回も3%減でした。逆に女子の1回は201→225名と12%増,2回は229→300名と31%の大幅増でした。男女合計では1回が441→407名と8%減,2回は461→525名と14%増でした。合格最低点は320点満点で1回の男子が196点,女子は201点,2回の男子が184点,女子は192点でした

法政大学(三鷹市)の2016年の応募者は1回が6%減,2回は11%増,3回は16%増,3回の合計では9%増ですが,男女別に見ると男子の応募者は3回計で29%の大幅増,女子は6%減でした。2017年の応募者は1回が1%増,2回は9%増,3回は1%増ですべての回で増えていますが,男女別で見ると男子は1回が4%増ですが2回が1%減,3回は16%減,女子は1回が2%減ですが2回は19%増,3回は18%増で,3回の合計では男子が631→590名と6%減,女子は640→729名と14%増でした。
合格最低点は1回が345点,2回は334点,3回は339点(500点満点)でした。

なお2017年の繰り上げは1回が5名,2回が1名,3回は7名で計13名が繰り上げ合格になっています(2016年の繰り上げは18名)。

成蹊 一般1回 M 140→165→194名(118%) 1.7→1.7→2.2倍
F 129→140→154名(110%) 2.4→2.7→3.4倍
一般2回 M 203→245→239名(98%) 1.9→4.9→2.6倍
F 194→244→240名(98%) 2.9→8.0→3.9倍
国際学級 M 22→21→23名(110%) 1.5→1.6→1.4倍
F 16→24→17名(71%) 1.3→1.9→1.4倍
成城学園 1回 M 138→180→138名(77%) 1.8→2.5→1.9倍
F 169→185→193名(104%) 2.4→2.6→2.9倍
2回 M 199→248→208名(84%) 2.4→3.6→4.3倍
F 230→261→281名(108%) 3.4→3.5→5.6倍

成蹊(武蔵野市)は併設の成蹊大への内部進学は25%前後で他は国公立大,難関私大,医学部などの医療系大などへ進学しています。2017年の応募者は1回が前年に続いて男女ともに増加,2回は男女ともに微減でした。

成城学園(世田谷区)は2016年に中高一体型の新校舎が完成しました。またハード面のみならず中学・高校の教員組織の統合や他大学進学コースやカリキュラムの整備などのソフト面の大きな改革が行われています(2016年以前は中学と高校の校舎は同じキャンパス内ですが離れたところにあり,中高の校長はそれぞれ別にいて教員組織も別でした)。
2016年入試は新校舎完成や学校改革により人気が急上昇し,2回の入試で男女ともに応募者が急増しました。2017年の応募者は前年の急増の反動のためか男子は2回とも大きく減っていますが,女子は2回ともさらに増加しています。もともと女子に人気の高い学校ですが,他大進学コースや理系カリキュラムの充実によって今後進路状況が変わってくることが予想され,応募者の動向も変わってくる可能性があります。

(2)進学校

東京のトップクラスの進学校は男女御三家などほとんどが別学校です。ここで共学の進学校系上位校を見ていきますが、併設大学があっても実質的に他大学進学が主流になっている学校を含めて見ていきます。

渋谷教育学園渋谷 1回 M 131→196→186名(95%) 3.8→4.2→3.7倍
F 354→286→271名(95%) 3.5→4.0→4.0倍
2回 M 409→488→415名(85%) 2.1→2.8→2.4倍
F 283→380→371名(98%) 4.9→4.6→5.0倍
3回 M 262→429→351名(82%) 5.5→7.9→6.2倍
F 301→359→365名(91%) 12.1→14.4→12.2倍
国学院久我山 1回 M 176→160→163名(102%) 3.4→3.0→3.4倍
F 69→71→74名(104%) 1.8→2.3→2.2倍
ST1回 M 458→492→461名(94%) 2.3→2.4→2.3倍
F 253→236→283名(120%) 1.7→1.5→2.0倍
2回 M 380→366→363名(99%) 2.5→2.5→2.7倍
F 160→186→191名(103%) 2.3→2.4→2.6倍
ST2回 M 308→355→307名(86%) 3.5→3.8→5.3倍
F 206→207→152名(73%) 1.9→3.1→2.9倍
3回 M 290→364→322名(88%) 2.8→2.8→5.6倍
F 160→189→168名(89%) 2.1→2.4→4.3倍
広尾学園 1回 MF 391→411→599名(146%) 3.2→3.7→5.4倍
2回 MF 546→629→786名(125%) 2.7→3.2→5.3倍
インター2回 MF 338→405→473名(117%) 3.4→4.3→3.4倍
IS MF 488→590→714名(121%) 3.2→3.4→3.9倍
3回 MF 584→701→718名(102%) 3.2→8.9→9.7倍
3回 MF 280→372→333名(90%) 4.3→13.1→5.5倍


渋谷教育学園渋谷
渋谷教育学園渋谷
渋谷教育学園渋谷(渋谷区)は2015年春の東大合格実績が大躍進して大注目校となりました。2016年の進路実績も好調で,3年間の東大合格者は14→33→30名,国公立大合格者は89→110→121名,早慶上智大合格者は185→214→237名です。2017年入試の応募者は1回が男女とも微減,2回・3回は男子が大きく減っています。これは前年の応募者急増に対する反動でしょう。また男子は開成・麻布・筑波大駒場など最難関校との併願者が多いのですが,女子は男子と異なり第一志望者が非常に多いようです。

合格最低点は300点満点で,1回男子181点,女子192点,2回男子178点,女子185点,3回男子192点,女子200点と例年通り女子の方がかなり高くなっています。

また1/27に行われた帰国生入試は応募者305名,受験者290名,合格者59名でした。

国学院久我山(杉並区)は男女別学の学校で,95%が他大学へ進学しています。午前の一般クラス入試が3回と午後のSTクラス入試が2回の計5回の一般入試と1月の帰国生入試を行っています。

各回の男女の応募者は多少の増減がありますが,応募総数では男子が7%減,女子は2%減で男女合計では5%減です。しかし合格者を絞った回が多く5回の男女で合わせて10入試回で7回の倍率が上昇しています。合格最低点は一般1回・2回・3回が300点満点,ST1回・2回が250点満点で,1回男子205点,女子191点,1回ST男子159点,女子157点,2回男子193点,女子193点,2回ST男子186点,女子160点,3回男子214点,女子209点でした。2017年は前年に続き男女とも繰り上げ合格はありませんでした。なお1/8に行われた帰国生入試は応募者20名,受験者19名合格者10名でした。


広尾学園
広尾学園
広尾学園(港区)の2016年入試は国際生入試(英語入試)を含めて応募総数で18%増,受験総数では15%増でした。

2017年入試でもここ数年の勢いが続いており,応募総数が3108→4050名で30%増,受験総数では2372→3207名で35%増でした。特に実受験者数が15%増から35%増と大幅な増加は驚異的な伸びです。
また2/1午後の2回と2/2午後の医進・サイエンスは相当に難化しているようです。2回の併願校のうち広尾学園1回以外では麻布,女子学院,渋谷教育学園渋谷などです。

合格最低点は300点満点で1回本科192点,2回本科208点,インター215点,3回本科184点,インター189点,医進・サイエンス167点でした。

東京都市大等々力 S特選1回 M 197→352→313名(89%) 2.3→2.4→2.5倍
F 96→162→182名(112%) 1.8→2.0→1.8倍
S特選2回 M 297→382→348名(91%) 3.3→6.1→3.7倍
F 144→212→214名(101%) 2.3→4.0→2.7倍
特選・特進1回 M 135→254→194名(76%) 1.6→1.6→1.9倍
F 69→137→127名(93%) 1.3→1.5→2.1倍
特選・特進2回 M 180→274→225名(82%) 2.6→3.6→2.1倍
F 101→178→164名(92%) 1.5→3.4→1.9倍
特選・特進3回 M 265→420→441名(105%) 1.9→2.1→6.3倍
F 121→251→257名(102%) 1.7→2.0→4.5倍
思考力・協働力 M **→191名(――) **→6.0倍
F **→175名(――) **→3.9倍
青稜 1回A M 104→146→125名(86%) 1.3→2.7→2.2倍
F 40→71→66名(93%) 1.2→2.2→1.6倍
1回B M 306→399→320名(80%) 1.3→2.8→2.4倍
F 86→128→130名(102%) 1.5→2.5→2.3倍
2回A M 156→208→169名(81%) 2.0→2.8→3.7倍
F 64→91→116名(127%) 1.7→2.9→2.2倍
2回B M 355→384→334名(87%) 1.9→5.2→3.2倍
F 96→119→155名(130%) 1.7→6.4→3.3倍
3回(廃止) M 219→301→**名(%) 1.7→9.2→**倍
F 68→115→**名(169%) 1.7→6.1→**倍

東京都市大等々力(世田谷区)は2010年の共学化以来応募者増と難易度の上昇が続いた反動で2014年・2015年入試では2年連続で応募減となりました。
2016年入試では2年続いた応募者の減少を吹き飛ばすような大幅増となり,S特選・特選・特進3コース合計の応募総数では62%増でした。
2017年入試では2/4に作文とグループ・ワークによって選考するアクティブラーニング入試(思考力・協働力テスト)を新設しています。
応募総数は3444→2929名と15%減と相当な減少に見えますが,受験者総数では1244→1310名と5%増と好調を維持しています。なお出願者数が大きく減ったのはWEB出願の導入のためではなく(WEB出願はすでに3回目),何回受験しても受験料は2.5万円ですが,受験者層が上がって実際に受験する回しか出願しなくなったためとのことです。新設のAL入試は応募者366名,受験者71名,合格者15名でした
なお総定員は200名ですが手続き状況が良く,入学者が243名と超過。また上位層が厚くなったため1クラスの予定だったS特選が2クラス設置になっています。

青稜(品川区)は2017年入試より入試回を1回減らし4回入試になりました。2015年は三田国際学園、開智日本橋学園、東洋大京北3校の共学化により応募総数が29%の大幅減となりましたが,2016年は2015年春の大学合格実績が大きく伸びて,応募総数が31%増となり前年の応募者減から大きく回復しました。


青稜
青稜
2017年入試の応募者は前年の5回入試と今年の4回入試の総数で比べると,男子が34%減,女子は11%減,合計では28%減,実受験者では男子23%減,女子14%減でした。また廃止された回を除いた4回の入試で比べると男子が17%減,女子は14%増,合計では8%減,実受験者では男子12%減,女子3%減,合計では9%減でした。

合格最低点は2科200点満点,4科320点満点で1Aが2科97点,1Bは2科139点,4科211点,2Aは2科128点,4科195点,2Bは2科123点,4科183点でした。

またここ1~2年の傾向として,かつて圧倒的に多かった神奈川からの受験生が減ってきて,地元の品川区・大田区の受験生が増えているとのことです。

三田国際学園 1回 本科 143→184→286名(155%) 2.3→3.7→3.8倍
インター 131→210→172名(82%) 2.3→3.2→4.2倍
2回 本科 236→259→463名(179%) 1.8→3.6→6.4倍
インター 162→303→253名(83%) 2.0→4.6→3.6倍
3回 本科 248→336→556名(165%) 2.9→3.8→9.4倍
インター 180→305→223名(73%) 3.6→3.4→3.6倍
4回 本科 315→382→601名(157%) 3.5→3.1→17.3倍
インター 189→354→289名(82%) 2.8→3.8→5.8倍
5回 本科 319→397→631名(159%) 3.4→2.8→26.5倍
インター 197→358→283名(79%) 5.6→3.8→8.3倍

三田国際学園(世田谷区)は2015年に女子校から共学化して3回目の入試です。1回~5回の本科クラスの応募者は前年に続き2017年入試でも急増しています。5回の応募者総数では1558→2537名で63%増,また受験者総数では779→1369名でなんと76%増です。倍率はすべての回で上昇していますが,特に4回・5回は大変な倍率です。上位層の受験が大きく増えており難易度が大幅に上昇しています。
これに対しインターナショナル・クラスは2016年入試で本科クラス以上に急増した反動か,5回の応募者総数が1530→1220名と20%減、受験者総数では838→714名で15%減とかなりの減少です。しかし減っているのはチャレンジ層で,本科クラスと同様に難易度がすべての回で相当にアップしています。
おそらく2017年入試で最も偏差値が上昇した学校になるでしょう。

2.神奈川

神奈川の私立中学は東京と同様に伝統校やトップレベルの学校はほとんどが男子校か女子校で,共学校の多くは大学付属校です。なお2016年4月から男子校だった法政大学第二が共学校になりました。まず大学附属校の入試結果を見ておきます。

慶應湘南藤沢 一般 1次 540→666→639名(96%) 1.7→2.1→**倍
2次 267→243→**名(**%) 1.9→1.7→**倍
法政大学第二 1回 M 653→606→648名(107%) 3.1→3.6→3.8倍
F **→326→408名(125%) **→4.4→4.5倍
MF 653→932→1056名(113%) 3.1→3.8→4.1倍
2回 M 598→536→595名(111%) 4.7→5.1→6.3倍
F **→268→355名(132%) **→5.2→6.7倍
MF 598→804→950名(118%) 4.7→5.2→6.4倍
中央大学附横浜 1回 M 282→274→230名(84%) 2.8→2.7→3.3倍
F 360→262→259名(99%) 2.2→2.1→2.9倍
MF 642→536→489名(91%) 2.4→2.4→3.1倍
2回 M 372→409→372名(91%) 2.4→4.6→2.0倍
F 417→408→397名(97%) 2.3→3.7→1.9倍
MF 789→817→769名(94%) 2.4→4.1→1.9倍
日本大学(日吉) A1 MF 509→535→459名(86%) 2.4→3.2→3.4倍
A2 MF **→804→624名(78%) **→5.1→2.9倍
B MF 735→817→655名(80%) 2.5→4.6→3.6倍
C MF 645→784→659名(84%) 4.8→14.8→7.3倍
日本大学藤沢 1回 MF 290→319→285名(89%) 2.2→2.3→2.3倍
2回 MF 353→380→360名(95%) 2.7→3.8→4.1倍

慶應湘南藤沢(藤沢市)は慶応中等部と同じく2段階選抜で,定員は一般生120名,帰国生30名で,慶応中等部と異なり男女別の定員はありません。
ここ数年他の大学付属校同様に応募者自体の減少傾向が続き2014からの3年間で一般応募者が713→540名と大きく減りました。2016年入試では久しぶりに応募者数が23%増となり相当に回復しましたが,2017年入試では666→639名と4%減です。男女別に見ると男子が365→319名で13%減,女子は301→320名で6%増と,他の多くの付属校同様に男子減,女子増となっています。入試データは1次の応募者数以外が未公表(4/1発表)のため1次・2次の倍率は不明です。

なお2019年4月に慶應義塾横浜初等部(横浜市青葉区)の1期生(108名)が慶應湘南藤沢に進学してくるため,校舎・体育館などの施設の拡充を行って定員増の予定ですが,一般生の定員は120→70名と大幅な減員が予定されています(帰国生は30名で変わらず)。


法政大学第二
法政大学第二
法政大学第二(川崎市中原区)は2016年に新校舎が完成と同時に共学校となり,首都圏中学入試で最も注目を集めた学校のひとつです。

共学化に当たり総定員が175→210名と増員されましたが, 1回は男子100名,女子40名,2回は男子50名,女子20名で,2回計では男子150名,女子60名です。このため男子の定員は男子校時代にくらべて25名の減員となっています。
2016年の応募者は1回が43%増,2回は34%増,合計では1251→1736名と39%増でした。ただし今まで共学化した学校では初年度は男女ともに応募者が増えていますが,本校では男子だけで見ると定員減で敬遠されたためか1回が7%減,2回は10%減で,2回の合計では9%減,受験者合計では6%減でした。
2017年の応募者は1回が932→1056名と13%増,2回は804→950名と18%増,合計では1736→2006名と16%増でした。男女別に見ると共学2年目は男女ともに増えており,男子は1回7%増,2回11%増,女子は1回25%増,2回32%増でした(ただし2015年の男子校最後の年の応募者数と比べると1回5名減,2回3名減です)。難易度は男子はほとんど変化していないようですが,女子はかなり難化しているようです。

合格最低点は350点満点で1回の男子が224点,女子は232点,2回の男子が245点,女子は256点でした。また昨年新設された帰国生入試は応募26→40名(男子20名,女子20名),受験23→34名(男子17名,女子17名),合格14→21名(男子11名,女子10名)でした。

中央大学附横浜(横浜市都筑区)は2012年の共学化,2013年の新校地への移転によって爆発的な人気となりました。2015年入試より入試回が3回→2回となっています。
2016年は法政大学第二の共学化の影響を受けて1回が17%減でしたが,2回は14%増でした。特に1回の女子は大きな影響を受けたようで27%の大幅減でした。
2017年は法政大学第二の応募者が男女ともに増えた影響か,1回・2回で男女ともに応募者減となりましたが,特に男子の減少が目立ちます。男子は1回が16%減,2回は9%減,合計では683→602名で12%減,女子は1回が1%減,2回は3%減,合計では670→656名で2%減,総数では1353→1258名で7%減でした。
合格最低点は500点満点で1回317点、2回290点でした。

日本大学(横浜市港北区)は神奈川の2016年入試で大きな学校改革・入試改革で大注目校となりました。総定員を40名減員し, GLコース(グローバルコース)2クラスとN.スタンダードコース(エヌドットスタンダードコース)3クラスの計5クラス・2コース制を導入しました。GLコースはグローバル教育に対応した特進クラスです。また2/1に午後入試を新設(A2)。その結果2016年の応募者総数は56%の大幅増,また受験者総数では84%増で,各回とも難易度が大きく上がりました。
2017年はA1が14%減,A2は22%減,Bは20%減,Cは16%減,総数では2940→2397名で18%減でした。かなりの応募者減ですが前年の応募者急増と難易度急上昇からすればチャレンジ層の多くが敬遠したものと思われ,倍率は下がっていますがボーダーの難易度はあまり変わっていないでしょう。

日本大学藤沢(藤沢市)は2009年に中学が開校し2015年に1期生が卒業しました。
日大への推薦率は他大学進学希望者が多いため48%で,首都圏の日大系列校校では低い水準です。

2016年は1回の応募者が10%増,2回は8%増でしたが,2017年入試では1回が11%減,2回は5%減でほぼ2015年の応募者と同水準になりました。

神奈川大学附 A MF 723→775→824名(106%) 2.0→2.2→2.3倍
B MF 697→718→695名(97%) 4.7→5.1→5.2倍
C MF 566→594→627名(106%) 13.8→16.3→18.2倍

神奈川大学附(横浜市緑区)は神奈川大への進学者が非常に少なく実質的に進学校です。
2015年は3回すべての入試で応募者増でしたが,2016年も好調な大学合格実績を背景にAが7%増,Bは3%増,Cは5%増とすべての入試回で応募者が増えました。
2017年入試ではAが6%増,Bは3%減,Cは6%増で,総数では2087→2146名と3%増でした。唯一減ったBの応募者を男女別に見ると,男子が405→361名と11%減,女子は313→334名と7%増で減っているのは男子で女子は増えています。これは入試日(2/3)が公立一貫校と同一日程なため,明らかに今春開校の横浜市立サイエンスフロンティア高附中の影響を受けたものです。

横浜市立サイエンスフロンティア高附中はその名の通り理数系教育に特色のある学校で(SSH・SGH両方の指定を受けています),応募者は男子450名,女子235名と予想通り男子が多いため男子の応募者が大きく影響を受けたのでしょう。

最後に進学校系の学校を見ていきます。

山手学院 A MF 331→396→417名(105%) 2.1→2.2→2.6倍
B MF 615→777→851名(110%) 1.6→1.8→2.0倍
C MF 348→475→510名(107%) 3.2→5.2→8.4倍
後期 MF 428→656→593名(90%) 2.0→12.6→6.3倍
森村学園 1回 MF 172→171→193名(113%) 2.2→2.4→2.6倍
2回 MF 220→218→271名(124%) 2.2→2.3→3.3倍
3回 MF 265→245→286名(117%) 3.3→3.2→5.3倍

山手学院(横浜市栄区)は横浜南部の共学人気校で中学の募集定員が200名,高校からの募集もあり高校では1学年450~500名前後と学校規模の大きい学校です。
高2で全員参加の北米研修を40年以上にわたり実施していて,現在は中3での全員参加のオーストラリア・ホームステイも行っている「グローバル教育の老舗」ともいえる学校です。「進学指導」にも力を入れ,2015~2016年の3年間では国公立大57→60→83名,早慶上智大149→178→266名,MARCH大509→491→702名と難関大の実績を大きく伸ばしています。またこの実績で4年制大学現役合格率95%というのはきわめて高い水準です(2016年卒業生505名)。
2016年入試では4回の入試すべてで応募者が大きく増え,4回合計の応募者総数は1701→2304名で35%の大幅増でした。
2017年入試では前年に続き好調な入試で後期を除く3回で応募者が増えていて,総数では2304→2371名と3%増です。しかし男女別に見ていくと男子が1562→1534名と2%減、女子は742→837名と13%増と女子の人気が高くなっていることがわかります。

合格最低点はAの2科113/200,4科210/360, B128/200, Cの2科149/200,4科239/360 後期の2科148/200,4科257/360でした

森村学園 1回 MF 172→171→193名(113%) 2.2→2.4→2.6倍
2回 MF 220→218→271名(124%) 2.2→2.3→3.3倍
3回 MF 265→245→286名(117%) 3.3→3.2→5.3倍


森村学園
森村学園
森村学園(横浜市緑区)は中学からの募集が約90名と小規模募集の学校です(併設小からの進学者を含めて1学年約200名)。かつては「お金持ちの子が多くて,のんびりした学校」というイメージでしたが進学を柱とした学校改革の成果が出てきて,2014~2016年の3年間で国公立大が30→29→33名,早慶上理大は69→78→103名,GMARCH大は127→154→196名と大学合格実績が大きく伸びていています。

2016年入試は法政大学第二の共学化の影響が注目されましたが,昨春の大学合格実績の躍進によってマイナスをカバーしたのか応募者数は前年並みを維持しました。

2017年入試の応募者は1回が171→193名で13%増,2回は218→271名で24%増,3回は245→286名で17%増ですが,受験者で見るとさらに大きく増えていて,1回が150→176名で17%増,2回は155→199名で28%増,3回は96→158名と65%増です。倍率も1回が2.4→2.6倍,2回は2.3→3.3倍,3回は3.2→5.3倍と3回とも上昇していますが,特に3回は大激戦になっています。

 

(つづく)

[次回予告] 「2017年中学入試速報第6弾―― 東京・神奈川の私立女子中(2)――」

次回は東京・神奈川の共学校(1)に続き,東京・神奈川の女子校の後半の2017年入試速報をお伝えします。

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