コラム「そうだったのか!中学入試」
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第107話「2017年中学入試速報 第2弾!――千葉中学入試スタート(1)――

2017年2月10

今回は前回の埼玉私立中入試速報に続き,1月20日からスタートした千葉の私立中一般入試についての速報です。
なお前回も書きましたが,首都圏の中学入試は実施時期から,埼玉・千葉の1月入試と東京・神奈川の2月入試に大きく分かれ,埼玉・千葉の1月入試には東京・神奈川の受験生が大量に「試し受験」しています。そのために「試し受験」が集中する東京寄りのいくつかの学校は同規模・同レベルの東京・神奈川の学校に比べて応募者・受験者が非常に多くなる場合があります。しかし東京・神奈川からの受験生の多くは合格しても入学しないためそれを見越して合格者も大量に出します。したがって見かけの応募倍率が実態と大きく乖離していることが多いので注意が必要です。
なお本稿は基本的に2/4までに公表されたデータにより書いていますが,作成中に公表されたデータをいくつか追補しています。

なお学校名の後の数字は応募者数の2016→2017年推移、( )内は前年比(%),また倍率の2016→2017年推移です。Mは男子,Fは女子,新設入試の前年データおよびデータ未公表は**で表示しています。

千葉の私立中入試

千葉の私立中は24校あり(中等教育学校を除く),男子校はなく,女子校が3校,共学校が21校です。

まず「千葉御三家」といわれるトップ3校から見ていきましょう。

渋谷教育学園幕張 1回 M 1397→1463(105%) 2.4→2.6倍
F 603→676(112%) 2.7→3.2倍
2000→2139(107%) 2.3→2.7倍
2回 M 304→356(117%) 8.7→10.3倍
F 154→201(131%) 11.2→14.9倍
458→557(122%) 9.4→11.7倍
市川 1回 M 1727→1702(99%) 2.0→2.0倍
F 1044→972(93%) 2.5→2.6倍
2回 M 250→270(108%) 11.5→9.2倍
F 202→196(97%) 9.0→8.4倍
東邦大東邦 推薦 M **→354(――) **→18.6倍
F **→284(――) **→25.6倍
**→638(――) **→21.2倍
前期 M 1414→1461(103%) 1.9→2.1倍
F 2311→2413(104%) 2.0→2.1倍
2311→2413(104%) 2.0→2.1倍
後期 M 243→266(109%) 13.8→19.2倍
F 194→201(104%) 13.8→15.6倍
437→467(107%) 13.6→17.5倍


渋谷教育学園幕張
渋谷教育学園幕張
渋谷教育学園幕張(千葉市美浜区)は男女御三家など都内の難関校との併願者が非常に多い学校です。東大合格者数を48→56→76名と大きく伸ばし,ここ数年で東大ベスト10常連校になっています。前年の76名は全国順位で5位です。

1/22の1次の応募者(帰国受験生14名含む)は男子が5%増,女子は12%増で,男女計では2000→2139名と7%増でした。受験者でも1948→2083名と7%増で,倍率は2.3→2.7倍と上がっています。合格者を若干減らしており難易度が上がっている可能性があります。
2/2の2次の応募者は男子が17%増,女子はなんと31%増で,男女計では458→557名と22%増でした。受験者でも434→525名と21%増で,倍率は9.4→11.7倍と大きく上昇し大激戦になっています。
1/20に行われた帰国生入試は,応募者が男子48→66名,女子53→59名,計101→125名と24%増で,合格者は45名,倍率は2.7→3.5倍に回復しています。

なお特待合格が1次で31名,2次で45名,帰国生で2名出ています。また合格最低点は1次が166点,2次が211点でした。

市川(市川市)は共学校ですが前年までは男女別の定員で合否判定も男女別でした。2017年入試より1回は従来通り男女別定員・男女別判定,2回は男女合わせての定員で合否判定も男女合わせての判定に変わっています。
1回の定員は男子180名,女子100名で,応募者は英語選択・帰国を含めて男子が1727→1702名で1%減,女子は1042→1044→972名で7%減でした。倍率は男子が2.0→2.0倍で変わらず,女子は合格者が399→358名と大きく絞られたため2.5→2.6倍とわずかにアップしています。
2回の定員は男女各20名から男女合わせて40名に変わっています。応募者は452→466名で3%増ですが,男女別では男子8%増,女子3%減と男女ではっきり差が出たのは男女別定員・男女別判定の廃止の影響でしょうか。男女合わせた倍率は合格者を42→50名と増やしたので10.3→8.8倍に下がりました。
合格最低点は1回男子238点,女子241点,2回は前年男子274点,女子270点と男子が4点たかかったのですが,今年は判定方法の変更で男女とも277点でした。

なお12月の帰国入試は応募者86名,受験84名,合格35名。また1回入試の中で行われた帰国入試は応募者41名,受験40名,合格19名,また英語選択入試(国語・算数・英語A・英語B)は応募者20名,受験19名,合格3名でした。


東邦大付東邦
東邦大付東邦
東邦大付東邦(習志野市)は2017年から大きく入試が変わりました。高校は一般募集が停止(帰国入試のみ実施)されて完全中高一貫校となると同時に中学入試に推薦入試が導入されて大注目校となり,前期入試・後期入試で男女ともに応募者が増加しています。

推薦は定員30名(一般入試の定員は変わらず)で自己推薦書と国・算・理・社による判定で面接はありません。定員30名に応募者638名,受験635名で合格者は定員ぴったりの30名,倍率は予想通り21.2倍という驚異的な高倍率になりました。
前期の応募者は男子1414→1461名と3%増,女子は897→952名と6%増,合計では2311→2413名と4%増,倍率は2.0→2.1倍とわずかにアップ。
後期の応募者は男子243→266名と9%増,女子は194→201名と4%増,合計では437→467名と7%増,倍率は13.6→17.5倍と大きくアップしています。

合格最低点は,推薦が213/300,前期は267/400,後期は220/300でした。

昭和秀英 1回 M 211→161(76%) 14.1→9.4倍
F 274→234(85%) 13.7→13.0倍
485→395(81%) 13.8→11.3倍
2回 M 563→551(98%) 3.5→2.9倍
F 640→587(92%) 3.2→3.2倍
1203→1138(95%) 3.3→3.0倍
3回 M 158→147(93%) 10.9→**倍
F 218→197(92%) 6.9→**倍
1203→1138(90%) 8.2→**倍
芝浦工大柏 1回 M 657→648(99%) 2.2→2.1倍
F 299→294(98%) 2.1→2.1倍
956→942(99%) 2.2→2.1倍
2回 M 509→493(97%) 3.7→3.9倍
F 235→212(90%) 4.7→5.4倍
1203→1138(95%) 3.9→4.3倍
3回 M 298→260(87%) 4.7→**倍
F 150→136(91%) 2.3→**倍
448→396(88%) 2.3→**倍
専修大松戸 1回 M 702→766(109%) 2.0→2.4倍
F 531→643(121%) 2.1→2.6倍
1233→1409(114%) 4.1→5.2倍
2回 M 536→535(100%) 4.1→5.1倍
F 399→500(125%) 4.1→5.4倍
935→1035(111%) 4.1→5.2倍
3回 M 362→351(97%) 5.6→15.9倍
F 290→344(119%) 8.5→7.5倍
652→695(107%) 6.5→10.3倍

昭和学院秀英(千葉市美浜区)は入試レベルで上記の3校に続く学校です。
1回は12/1の第一志望入試で,明らかに東邦大東邦の推薦入試新設の影響で応募者が485→395名と19%減,特に男子は24%の大幅減です。倍率も13.8→11.3倍と相当に低下。
1/22の2回入試からが一般入試で,応募者は 1203→1138名と5%減で倍率は3.3→3.0倍とやや低下。
3回は定員20名で2/4に実施されました。応募者は10%減ですが現時点で受験者・合格者のデータ未公表のため倍率は不明です。

芝浦工業大柏(柏市)は2016年よりグローバルサイエンスコースを新設して2コース制になり,また2015年春の難関国立大学の合格実績が東大2名,京大1名,一橋大1名,東工大1名などと好調で,2016年入試の応募者は1回が9%増,2回は4%増でした。
2017年の1回は応募者が前年並みですが実受験者は815→825名と微増,倍率は合格者を増やしたためわずかに低下。グローバルサイエンスコース合格者は96名でした。
2回の応募者は5%減ですが実受験者は426→446名と5%増,倍率は3.9→4.3倍と上昇しています。現時点でグローバルサイエンスコース合格数は未公表です。

3回は一般クラスの募集のみで定員15名で2/4に実施されました。応募者は12%減ですが現時点で受験者・合格者のデータ未公表のため倍率は不明です。


専修大松戸
専修大松戸
専修大松戸(松戸市)は専修大の付属校ですが併設大への進学は1割前後でほとんどは他大学進学です。近年は国公立大や早慶上理大やGMARCH大などの難関私大実績が伸びています。

2016年入試で3回の入試すべて応募者が増えましたが,2017年入試でも3回の入試すべて応募者が増加,英語教育に定評があるせいか特に女子の増加が目につきます。これでなんと4年連続の応募者増加と県内では他に例を見ない勢いです。なお3回の入試すべてで英検取得者は入試得点に加算されます。
1回の応募者は1233→1409名で14%増,特に女子は21%の大幅増です。倍率は4.1→5.2倍と上昇。
2回の応募者は935→1035名11%増,特に女子は25%の大幅増です。倍率は4.1→5.2倍と上昇しました。なお2回の定員30名には帰国生若干名が含まれています。

3回の応募者は男子が3%減ですが女子は19%の大幅増で合計では7%増です。合格者が絞られたため倍率は6.5→10.3倍と急上昇しています。

麗澤 1回 MF AE 262→239(91%) 5.1→4.7倍
EE 509→500(98%) 3.4→3.5倍
2回 MF AE 260→243(93%) 3.3→3.3倍
EE 495→519(105%) 3.1→3.2倍
3回 MF AE 227→203(89%) 4.1→3.6倍
EE 450→449(100%) 3.3→3.3倍
4回 MF EE 429→374(87%) 3.0→2.6倍
成田高校附 前期 MF 233→216(93%) 1.7→1.8倍
後期 MF 102→92(90%) 6.2→5.1倍

麗澤(柏市)は2015年より東大を進路目標とする定員30名の「アドバンスト叡智コース(AEコース)」と難関国公立大・難関私大を進路目標とする定員110名の「エッセンシャル叡智コース(EEコース)」のコース別募集です。AEは3回、EEは4回入試があり,AE→EEへのスライド合格があります。上記表の数値のうちEE応募者にはAE応募者のうちEE第二志望者を含んでいます。
2016年の応募者はAEが3回合計で9%減,EEは4回合計で10%減となりました。
2017年の応募者はAEが3回とも減少,EEは2回が増え3回が前年並みですが1回・4回は減少。ところが実受験者で見ると1回・2回・3回のEEは増えており,4回の合計では1043→1077名とわずかながらも増えています。
1回~3回までで特奨生合格は3年間の授業料・施設費相当額支給の特奨Aが16名,入学金相当額支給の特奨Bが44名出ています。

成田高校附(成田市)は仏教主義(真言宗)教育の学校ですが,実際には教育内容に宗教色はあまりないようです。入試は前期と後期の2回で推薦入試はありません。県内で入試を2回しか行わないのは本校と渋谷教育学園幕張と市川の3校だけです。
2015年,2016年入試の前期応募者は1名増,2名増と安定していましたが,2017年入試では7%減,後期の応募者は2016年が7%増でしたが倍率急上昇の反動か2017年は10%減となりました。応募者の内訳を男女別に見ると減っているのは前期・後期ともに男子で女子は減っていません。倍率は前期が1.7→1.8倍とわずかに上昇,後期は2016年に合格者をほぼ半分にしたため3.0→6.2倍と大きく上昇しました。2017年は6.2→5.1倍とやや下りましたが86名受験して合格17名ですから相当な激戦です。

補欠は前期が0名,後期が21名出ています。また合格最低点は前期が併願226点,専願216点,後期は非常に高く併願282点,専願274点でした。

千葉日大一 第一志望 MF 132→145(109%) 1.7→1.8倍
1期 MF 512→588(115%) 1.4→1.2倍
2期 MF 416→397(95%) 1.4→1.4倍
二松学舎柏 第一志望 MF 23→25(114%) 1.0→**倍
1回 MF 44→65(148%) 1.2→1.2倍
2回 MF 82→103(126%) 1.0→1.4倍
3回 MF 39→62(159%) 2.0→1.3倍
4回 MF 81→99(122%) 1.1→**倍
5回 MF 8→9(113%) 1.2→**倍

千葉日本大学第一(船橋市)は2016年入試より50名の定員で第一志望入試を導入。
2017年の第一志望入試の応募者は132→145名と9%増で,合格者を定員よりかなり多い80名出していまが倍率は1.7→1.8倍とわずかに上がっています。
1期の応募者は512→588名と15%の大幅増です。合格者を355→477名と大幅に増やしたため倍率は1.4→1.2倍と下がっています。
2期の応募者は455→416→397名と5%減ですが,実受験者は227→237名と4%増です。倍率は1.4→1.4倍と変わっていません。
合格最低点は1期が157点,2期が151点です(第一志望入試は非公表)。

二松学舎大附柏(柏市)は2015年にグローバルコースを新設し特選と選抜と合わせて3コース制になっています。また2016年入試より一般入試を3回から5回に増設しています。各回の対象コースは1回と3回は選抜コースのみ,2回と4回はグローバルコースと特選コースを対象,5回は3コースとも対象です。また入試科目は思考力検査型が第一志望入試と4回に導入されており,5回には表現力検査型が導入されています。
2016年入試では試験回が3回から5回に増えたにもかかわらず応募者総数が249→277名と11%しか増えませんでした。

2017年入試では受験者数・合格者数が未公表の回があり全容がまだわからないところがありますが,応募者はすべての回で増加しており,総合計では277→363名と31%増です。

日出学園 推薦 MF 28→41(146%) 1.3→1.2倍
1回 MF 80→92(115%) 1.2→1.2倍
2回 MF 38→53(151%) 1.3→1.3倍
八千代松陰 推薦(学科) MF 227→174(77%) 2.3→1.8倍
推薦(自己) MF 56→20(36%) 2.9→1.9倍
1回 MF 208→191(92%) 2.0→**倍
2回 MF 104→88(85%) 4.3→**倍
3回 MF 50→**(**%) 4.8→**倍
国府台女子 推薦 MF 157→173(110%) 2.3→2.5倍
1回 MF 782→779(100%) 1.8→1.8
2回 MF 73→118(162%) 2.0→3.9倍


日出学園
日出学園
日出学園(市川市)の推薦入試の応募者は2016年が7%減でしたが,2017年は46%増と大きく回復。合格者を定員より3名多い33名としたため倍率はわずかに低下しました。

Ⅰ期の応募者は2015年に141→70名と半減,2016年は70→80名と10名の増,2017年も80→92名と2015年以前の水準にはまだまだですが少しずつ回復してきています。
Ⅱ期の応募者は38→53名と51%増。

Ⅰ期・Ⅱ期とも倍率には変化ありません。

八千代松陰(八千代市)は2016年より推薦入試が国算2科入試の学科推薦と国語基礎・算数基礎・小学校の成績による自己推薦に分かれています。
2017年入試は受験者数・合格者数が未公表の回があり全容がまだわかりませんが不明の3回を除き応募者が相当に減少しています。

以上,主な共学校について見てきましたが最後に女子校を1校見てみます。


国府台女子
国府台女子
国府台女子(市川市)は仏教主義(浄土真宗)教育の女子校で県内にある3校の女子校では最も有力な学校です。2017年入試では1回の定員が100→95名と5名減,2回の定員が10→15名と5名増と変わりました。

2016年春の大学実績は東工大1名,東北大1名,東京外語大3名など国公立大22名,早慶上理大63名,GMARCH大185名,医歯薬獣医系大31名ですから中堅女子校としては相当に良い実績です。
第一志望の推薦の応募者は3年連続の減少でしたが,2017年は一転して157→173名と10%増に転じています。定員50名に対し68名の合格を出し,倍率は2.3→2.5倍と上昇。  
一般入試1回の応募者は782→779名と3名減ですが実受験者は721→730名と9名増で,合格者を増やしているので倍率は1.8→1.8倍と変わっていません。なお1回の応募者には推薦入試不合格者105名を含んでいます。
2回は定員増の影響か応募者が73→118名と62%の大幅増で,合格者数が逆に絞られたため倍率は2.0→3.9倍と急上昇しています。

合格最低点は,推薦入試が167/300,1回は196/320,2回が186/320でした。

(つづく)

*茨城の私立中入試につては次回以降にお伝えします。

[次回予告] 「2017年中学入試速報第3弾!―― 東京・神奈川の私立男子中入試 ――」

2月1日から東京・神奈川の中学入試が始まりました。テレビのニュースで麻布や開成の入試風景をご覧になった方も多いのではないでしょうか。次回は東京。神奈川の男子校の入試速報をお伝えします。

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