コラム「そうだったのか!中学入試」
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第104話「2017年中学入試予想 第4弾 最終入試予想(1)―東京私立中―」

2017年1月12

前回は10月の大手公開模試の志望動向から2017年中学入試を予想しました。今回は11月模試から2017年の東京私立中学入試を展望します。今年の11月模試受験者は10月より762名増えて43,207名でした。前年との比較では男子が1.7%減,女子は1.3%減でトータルでは1.5%の微減です。

今回は11月模試の志望者数から東京の主要校の志望動向を見ていきます。なおコメントは10月模試以降の動きのある学校を中心にしています。今回は第102話の記述を前提にしていますので,まだ読んでいない方はそちらを先にお読みください。

*学校名の後ろの数字は志望者数の対前年同月比(%)です。
2016年7月→9月→10月→11月の順に前年同月比の推移を見ています。

また共学校のMは男子,Fは女子です。

1.東京

(1)男子校

最上位レベルの6校は志望がほぼ固まってきています。

麻布(港区)は10%以上の応募者増となる可能性大です。早稲田(新宿区)も1回・2回ともに5%前後は増えそうです。

開成(荒川区)と武蔵(練馬区)は微減,駒場東邦(世田谷区)と海城(新宿区)は10%前後の応募者減の可能性大です。

開成 98→95→93→98%
麻布 114→106→115→114%
駒場東邦 88→83→93→90%
武蔵 103→97→98→98%
海城 1回 96→99→92→91%
2回 97→91→88→91%
早稲田 1回 99→92→102→104%
2回 113→108→112→107%

次のグループの8校を見てみます。

本郷(豊島区)は2/1参入以来勢いがありましたがここで一服というところです。ただしトップ層の併願が多い2回はさらに増えそうです。


巣鴨
巣鴨
ずっと応募者減少が続いていた巣鴨(豊島区)はⅠ期が増加に転じることはまちがいないでしょう。

2016年入試で2/2に2回を新設した桐朋(国立市)はさらに2回の応募者が増えそうです。

応募者減が2年続いた世田谷学園(世田谷区)は少なくても2次・3次は増加に転じるのが確実です。

城北(板橋区),(港区),攻玉社(品川区),東京都市大付(世田谷区)の4校はすべての試験回で応募者が減りそうです。特に攻玉社,東京都市大付のすべての回と芝1回は10%以上の大きな減少になる可能性が高そうです。
本郷 1回 108→91→97→97%
2回 112→106→107→113%
3回 95→91→94→87%
城北 1回 102→100→102→94%
2回 99→96→98→93%
3回 95→101→100→96%
巣鴨 Ⅰ期 105→102→111→103%
Ⅱ期 89→91→94→97%
桐朋 1回 99→106→96→97%
2回 *→112→108→106%
1回 92→88→85→84%
2回 95→92→93→95%
攻玉社 1回 93→91→85→85%
2回 84→77→84→82%
特選 66→64→58→61%
世田谷学園 1次 104→118→95→98%
2次 127→108→105→116%
3次 110→117→107→117%
東京都市大付 1回 91→89→84→89%
2回 99→80→82→86%
3回 88→99→89→86%
4回 86→82→81→79%

早稲田高等学院
早稲田高等学院
有力私大付属の男子校では早稲田高等学院(練馬区)が大きく復調しそうです。

学習院(豊島区)は顕著な隔年現象が見られ,前年の増加の反動で1回は減少するのは確実です。

明大中野(中野区)の1回は10%以上の応募者増になりそうです。

早稲田高等学院 106→96→113→118%
学習院 1回 98→91→98→91%
2回 97→109→100→92%
立教池袋 1回 92→97→84→86%
2回 103→104→92→105%
明大中野 1回 117→101→115→112%
2回 102→106→101→97%

(2)女子校

最上位校の志望者に大きな変化はなく,女子学院(千代田区)が前年並みもしくは微増で,桜蔭(文京区),雙葉(千代田区)は微減となりそうです。

桜蔭 103→97→97→96%
女子学院 102→94→100→101%
雙葉 106→98→96→95%

この3校についで人気の高い豊島岡女子(豊島区)と吉祥女子(武蔵野市)は各回ともに10%前後の減少になりそうで,鷗友学園女子(世田谷区)も1次は前年並みですが2次は20%近い減少になりそうです。2/2の入試日程の豊島岡女子1回,吉祥女子2回,鷗友学園女子2回が軒並み減っていることからこのレベルの中堅層では明大明治や青山学院などの共学の大学附属校への流れが強くなっているのかもしれません。

学習院女子
学習院女子
これ以外では学習院女子(新宿区)Aは大幅増となるのが確実,また立教女学院(杉並区)は確実に復調しそうです。

豊島岡女子 1回 90→88→90→90%
2回 93→97→98→96%
3回 94→87→90→85%
鷗友学園女子 1次 107→105→102→100%
2次 81→84→81→84%
吉祥女子 1回 100→103→97→90%
2回 96→84→87→86%
3回 91→92→88→83%
学習院女子 A 135→135→131→128%
B 116→110→114→107%
頌栄女子学院 1回 84→80→81→88%
2回 91→90→90→98%
立教女学院 93→95→102→109%
白百合学園 110→136→108→103%
東洋英和女学院 A 104→96→93→93%
B 116→93→89→88%

次に中堅レベルの女子校を見ていくとほとんどの学校で前年の志望者数を下回っています。

東京女学館
東京女学館
その中で東京女学館(渋谷区)は2/1午前の1回を20名減員,2/1午後の2回を20名増員しますが,1回・2回とも増加しているのが注目されます。2/1の増加から第一志望層が厚くなっていることが予想されますが,これは近年難関私大の合格実績が伸び,特に2016年春には早慶上理大が94→82→100名と3桁の大台に乗っているのが好感されているためでしょう。

共立女子(千代田区)は10月まではA・Bともに志望者が相当に増加していましたが11月に入ってA・Bともに前年比マイナスに転じました。Cの減は入試日が2/4→2/3に変更となり有力校と入試日が重複したためです。

大妻 1回 107→106→99→89%
2回 95→97→103→96%
3回 98→90→88→92%
大妻多摩 1回 68→89→74→94%
午後 88→98→90→97%
2回 77→73→68→76%
3回 86→70→74→78%
大妻中野 1回コア選抜 91→98→91→82%
2回アドバンスト選抜 97→90→98→88%
3回アドバンスト選抜 105→97→87→87%
4回アドバンスト選抜 107→87→71→71%
共立女子 A 100→108→108→97%
B 96→99→107→97%
C 91→54→59→55%
東京女学館 1回 91→93→104→105%
2回 108→123→117→122%
3回 95→93→97→86%
4回 93→100→106→99%
国際 78→73→92→98%
品川女子学院 1回 93→89→88→91%
2回 97→88→78→92%
3回 97→91→80→79%

(3)共学校

大学付属校では,しばらく吹き荒れた逆風も弱まり、多くの学校で回復基調が見てとれます。しかし各校の志望状況を見ると女子の増加が目立ち,男子は減っている学校もあります。どうやら単純に付属校人気が回復したとは言えないようです。

慶應中等部 M 100→95→93→91%
F 108→104→107→105%
早稲田実業 M 108→90→91→97%
F 98→87→95→99%
明大明治 1回 M 101→107→104→106%
F 98→108→103→110%
2回 M 100→112→106→111%
F 124→126→109→102%
青山学院 M 120→106→101→100%
F 121→119→112→105%
中央大附 1回 M 100→96→96→86%
F 127→120→122→113%
2回 M 97→103→94→96%
F 118→130→123→119%
法政大学 1回 M 106→90→103→106%
F 108→112→101→107%
2回 M 83→83→97→96%
F 108→108→100→93%
3回 M 87→84→85→75%
F 107→112→105→104%
明大中野八王子 A1 M 127→115→148→131%
F 140→118→135→137%
A2 M 102→100→116→114%
F 132→106→142→137%
B M 138→237→258→267名
F 133→217→247→266名

(Bは新設で前年比がないため7月・9月・10月の志望者数)

慶應中等部(港区)は10月に入って志望者前年比が男子9%減,女子5%増と男女の志望状況に大きな差があります。なお2017年入試より2次の合格発表が掲示に加えてWEBでも発表されるようになります。


明大明治
明大明治
明大明治(調布市)は模試志望者が10月よりさらに増え2回の入試で男女とも志望者が前年を上回っています。有名大学付属校の中では最も好調な志望状況です。

青山学院(渋谷区)は男子の志望は前年並みです。女子は前年比プラスですがその幅が月を追うごとに小さくなってきました。

中央大附(小金井市)は1回男子の10月前年比4%減から11月は前年比14%減と大きく減っています。また女子は以前前年比プラスですが増加の幅が小さくなってきています。

明大中野八王子(八王子市)の新設のB(2/5午後入試)はさらに志望者が増えています。

次に進学校系の学校を見ていきます。

渋谷教育学園渋谷 1回 M 96→99→97→88%
F 111→94→99→106%
2回 M 99→88→90→85%
F 112→107→101→96%
3回 M 99→81→75→79%
F 76→73→69→76%
国学院久我山 1回 M 128→154→102→118%
F 158→175→130→130%
1回ST M 123→116→116→114%
F 139→125→126→132%
2回 M 113→133→108→110%
F 95→104→106→99%
2回ST M 123→119→129→119%
F 122→132→127→117%
3回 M 117→119→109→106%
F 108→119→114→108%
広尾学園 1回 M 101→129→129→110%
F 114→129→138→130%
2回 M 98→97→121→112%
F 129→121→132→132%
医サ M 128→140→127→119%
F 132→121→124→128%
3回 M 83→74→88→90%
F 177→106→97→101%
三田国際学園 1回 M 118→111→110→110%
F 113→110→121→115%
2回 M 156→140→139→130%
F 118→104→100→122%
3回 M 139→162→151→206%
F 135→141→149→151%
4回 M 213→168→150→149%
F 169→149→127→153%
5回 M 173→195→130→206%
F 175→174→161→136%
東洋大京北 1回 M 113→111→108→135%
F 103→100→120→97%
2回 M 112→120→114→123%
F 127→125→122→137%
3回 M 100→148→129→159%
F 207→234→169→133%

渋谷教育学園渋谷(渋谷区)は11月に入って1回・2回の男子の志望者が相当に減り,1回の女子が増えました。2016年入試の応募者が男子が大幅増,女子は大幅減でしたから,2017年入試では男子の応募者が減って,女子の応募者は増えるのは順当なところです。

広尾学園(港区)は2016年入試ですべての入試回の応募者が大きく増えましたが,11月模試志望者を見ると,3回の男子を除き2017年入試では応募者がすべて前年を上回りそうで,2年連続で応募者増となるのは確実でしょう。



明大明治三田国際学園
明大明治三田国際学園
三田国際学園(世田谷区)は2015年4月に共学化・校名変更して爆発的な人気となりました。2016年入試では前年をはるかに上回る応募者が集まり大激戦となりましたが,11月の模試志望者を見るとすべての回で前年を大きく上回っており,共学3年目の2017年入試でも大激戦となるのは必至で難易度も上昇するものと思われます。

東洋大京北(文京区)は2015年4月に共学化し大人気となりましたが,共学2年目の2016年入試では中学の定員を減員したため応募者が減りました。2017年入試では4回入試に変わって創立者の哲学者井上円了博士にちなんだ「哲学教育思考力入試」が新設されますが,まだデータ件数が少ないため上記表では割愛しています。11月模試の志望者は男子が1回・2回・3回とも爆発的に増えています。

(4)その他の注目校

ここで今まで触れてこなかった学校で注目すべき学校について見てみます。模試データは11月データのみ掲出します。

まず女子校では次の2校です。

光塩女子学院 1回 152%
2回 101%
3回 189%
田園調布学園 1回 118%
2回 111%
3回 102%

この2校は中堅女子校には珍しくすべての入試回で志望者がふえています。これは前年の応募者が大きく減った反動によるものと思われます。

次は共学校です。

穎明館 1回 M 128%
F 132%
2回 M 121%
F 146%
3回 M 105%
F 141%
開智日本橋学園 1回 M 204%
F 116%
2回 M 108%
F 123%
3回 M 138%
F 179%
4回 M 147%
F 117%
5回 M 170%
F 263%
適性 M 167%
F 100%
青稜 1回A M 75%
F 109%
1回B M 79%
F 87%
2回A M 86%
F 123%
2回B M 97%
F 128%
多摩大学目黒 進学1回 M 81%
F 124%
進学2回 M 85%
F 95%
特進1回 M 142%
F 162%
特進2回 M 129%
F 113%
特進3回 M 94%
F 112%
特進4回 M 147%
F 59%
特進5回 M 103%
F 74%
八王子学園 特進1回 M 176%
F 167%
特進2回 M 69%
F 106%
東大1回 M 75%
F 700%
東大2回 M 140%
F 152%
東大3回 M 113%
F 104%

穎明館(八王子市)は小規模校でアクセスが良いとは言えませんが,多摩地区では高いレベルの進路実績で評価の高い学校です。2016年入試では2回・3回の応募者が大きく減りましたが11月模試の志望者は3回とも大きく増えています。



開智日本橋学園
開智日本橋学園
開智日本橋学園(中央区)は中央区で唯一の私立中で,2015年に女子校から共学化され校名変更した開智グループの学校です。共学2年目の2016年入試でも応募者が急増しましたが,11月模試データから見ると共学3年目の2017年入試ではさらに大きく応募者が増えるのは確実です。

青稜(品川区)は2016年入試で男女ともに応募者が増えましたが,11月模試データから見ると,理由はわかりませんが男女で志望動向が大きく異なり,男子が大幅減、女子は1回Bを除き相当な増加です。

八王子学園八王子(八王子市)は2016年春に2年振りの東大合格者を出し,前年の反動もあり応募者が増加するのは間違いなさそうです。設置2年目の東大・医進クラスも人気が上がっているようで,2/1午後の東大・医進クラス入試2回は激戦になりそうです。

次に日大系の共学3校のデータを見て見ます。

日本大学第一 4科1回 M 68%
F 117%
4科2回 M 93%
F 115%
2科1回 M 107%
F 110%
2科2回 M 92%
F 103%
日本大学第二 1回 M 140%
F 117%
2回 M 122%
F 119%
日本大学第三 1回 M 133%
F 111%
2回 M 133%
F 120%
3回 M 158%
F 121%

女子は3校とも大きく増えていますが,男子は付属色の強い日大第一(墨田区)が大きく減り,進学色の強い日大第二(杉並区)と日大第三(町田市)は女子以上に増えています。

(おわり)

[次回予告] 「2017年東京・神奈川中学入試予想第4弾 最終予想(2) ―神奈川私立中・公立一貫校・国立大付属中― 」

次回は今回に続いて神奈川私立中および公立一貫校・国立大付属中の最終予想です。

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